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だるま朝日が出現 蜃気楼の一種 早くも秋の風物詩 北海道

ウェザーニュース / 2024年9月9日 7時30分

ウェザーニュース

今日9日(月)の北海道は高気圧に覆われて、朝からほとんどのところで晴れています。各地で日の出が見られた中、北海道の渡島半島にある八雲町では内浦湾から昇る太陽が水平線間際でくびれた「だるま朝日」が見られました。これは蜃気楼の一種で秋〜春に見られることが多い現象です。

温度差で生じる蜃気楼の一種

今回見られた「だるま朝日」は、太陽の光が屈折することで起こる蜃気楼の一種で、「下位蜃気楼」現象によるものです。

通常、光はまっすぐ進みますが、密度の異なった空気を通ると光は曲がって進みます。空気の密度は主に気温によって決まるため、陸上で十分に冷やされた空気の層と、比較的暖かい海面付近の空気の層との間で温度差が大きくなると、光が曲げられます。これにより下側にも太陽の虚像が見えることで、日の出時や日没時に丸い太陽が歪んで、だるまのような形に見えるのです。見える時間は数分もない、一瞬の現象です。

空気と水を比較すると、空気は熱されやすく冷めやすい、水は熱されにくく冷めにくい性質があります。そのため、気温差の大きい秋や冬の朝夕には、冷えやすい空気と冷えにくい海水の温度差で「だるま朝日」を見られることが多くなります。

夜中から雲がなく穏やかに晴れていたことで地上付近の熱が上空へと逃げる放射冷却現象が働き、今朝は気温が下がりました。今日は八雲町以外にも鹿部町からもだるま朝日を撮影した写真が届きました。周辺の海水温は25℃前後あったのに対して、八雲町では今朝の最低気温が16.0℃まで下がりました。温度差が大きくなったことに加えて、晴れて風も弱かったため、日の出時にくびれた太陽「だるま朝日」が見られたと考えられます。

朝晩と昼間の寒暖差には注意

昨日よりは気温が少し下がるものの今日の北海道は各地で日差しが届いて昼間の気温は25℃を超えるところが多くなります。湿度は低めの予想なので半袖で過ごしやすい陽気となる見込みです。

朝晩は涼しく感じるので、今日は調節のしやすい服装がおすすめです。一日の寒暖差にお気をつけください。

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)

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