土曜の夜は北海道で初雪の可能性 タイヤ交換など冬装備の準備を
ウェザーニュース / 2024年10月17日 12時0分
明後日19日(土)は寒冷前線が日本列島を通過して雨の降るところが多くなります。前線が通過した後は一時的に西高東低の冬型の気圧配置となり、北海道の上空には寒気が流れ込む予想です。
北海道では平地でも雪の降る可能性があり、山地では積雪となるおそれがあります。タイヤ交換などの冬装備の準備を早めに行うようにしてください。
土曜の朝は雨 日曜にかけて寒気が南下
19日(土)は低気圧が日本海から北日本を通って千島近海に進みます。この低気圧から伸びる寒冷前線が日本列島を通過していきます。北海道では朝から本降りの雨となり、風も強く吹いて荒れた天気となるおそれがあります。低気圧や前線による風雨のピークは午前が中心とみられます。
前線が通過したあとも天気はすっきりとは回復せず、上空の寒気の影響で日本海で雲が発生し、北海道の日本海側では19日(土)午後も曇りや雨の天気となります。
さらに、前線の通過後には西高東低の冬型の気圧配置となって寒気が南下し、20日(日)にかけて上空約1500mで−6℃以下のこの時期としては強い寒気が北海道の広範囲を覆う予想です。このため19日(土)夕方以降は山地を中心に雨が雪に変わり、20日(日)朝にかけて日本海側の地域を中心に雪の降る所が増える予想です。強い寒気の影響で大気の状態が不安定になるので、落雷や霰(あられ)、突風等にも注意が必要です。
峠道など標高の高いところでは積雪となる可能性があるため、土日に車での移動を予定している場合は、スタッドレスタイヤ・雪用ワイパー・解氷スプレー等の装備を今週中に準備しておいてください。
今年はまだ北海道内で初雪の観測はありません。初雪の平年日は、稚内や旭川で10月19日、札幌で10月28日です。昨年は10月21日に旭川、小樽、倶知安などで初雪が観測されています。
気温も急降下 晩秋の寒さに
強い寒気の南下に伴って体感も大きく変化します。19日(土)の午後から気温は下がる一方で、20日(日)は晴れてきても気温があまり上がりません。札幌では予想最高気温が12℃と11月上旬並みに相当します。今季これまでで一番低い最高気温になりそうです。
朝の冷え込みは20日(日)と21日(月)が底で、道内の広範囲で霜が降りるような寒さになりそうです。
冬型の気圧配置は長続きせず、21日(月)からは暖気が流れ込む気圧配置に転じ、来週中頃をピークに再び季節外れの暖かさがやってくる見通しです。
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