世界の年越しの天気は？ ヨーロッパは一部で荒天 アメリカは南ほど晴天

ウェザーニュース

日本の年越しは冬型の気圧配置となり、日本海側で雪や雨が降る見通しです。世界の年越しはどのような天気傾向になるのか、エリアごとに見ていきます。

アメリカは荒天リスクは低い

北アメリカは東海岸に低気圧、西海岸もワシントン州からカナダ方面など北のエリアに前線が近づく予想で、天気の崩れる所があります。寒気の影響を受けやすいカナダは厳しい寒さで、雪の降る所がある見込みです。

一方で大陸の中央部は高気圧に覆われ、南のエリアを中心に晴れる所が多い見込みです。カリフォルニアは暖かな空気が流れ込んで、ロサンゼルスの最高気温は20℃を超える予想となっています。平年よりも高く暖かな新年となりそうです。

ヨーロッパは北と南で異なる傾向

ヨーロッパは低気圧が北欧付近を進み、東西に前線が伸びるとみられます。北欧の各国やイギリス、北海沿岸などは等圧線の間隔が混み合い、風の強く吹く所が多い見込みです。雨や雪の降る所もあり、荒れた天気となるおそれがあります。ロンドンやパリの気温は平年に比べると高く、厳しい寒さにはなりません。

地中海方面は高気圧に覆われるため、穏やかに晴れる所が多い予想です。強い寒気の南下がないため極端な冷え込みにはならず、ローマなどイタリアはほぼ平年並み、アテネなどギリシャは平年よりも高い気温になるとみられます。

中国や韓国は寒気の影響が小さい

アジアは赤道に近いエリアで対流活動が活発になっていて、雨雲が発生、発達しやすくなります。インドネシアやシンガポール、ベトナムなどは雨が降りやすく、蒸し暑い新年です。

インドや中国は広い範囲で晴れる予想となっています。インドはこの時期らしい気温で、ニューデリーは最高気温は20℃を少し超えるくらいになるとみられます。上空の寒気が日本方面に流れ込みやすいため、中国や韓国も平年に比べると高めの気温の所が多く厳しい寒さにはならない見込みです。