12月の日本の平均気温 23か月ぶりに基準値を下回る 寒気の流入が続いた影響
ウェザーニュース / 2024年12月30日 14時0分
12月の日本の平均気温は23か月ぶりに基準値よりも低くなる見通しです。12月に入ってから日本付近は冬型の気圧配置が続き、寒気が流れ込みやすくなったため気温のひくい日が多くなりました。
基準値より低いのは昨年1月以来
都市化の影響が比較的小さい全国15か所の代表地点(※)の観測値による、12月の日本の平均気温偏差は29日(日)までの集計で−0.27℃でした。今日30日(月)から明日31日(火)・大晦日は若干気温が上昇するものの、基準値を下回るのはほぼ確実です。
月平均気温の偏差が基準値より高い状態は昨年2月から続いていて、下回れば23か月ぶりになります。
12月の平均気温は29日(日)の時点で札幌市が平年より1.0℃低い−1.9℃、金沢市で0.5℃低い6.3℃、鹿児島市で1.0℃低い9.9℃でした。
※算出に使用している地点
網走、根室、寿都、山形、石巻、伏木、飯田、銚子、境、浜田、彦根、宮崎、多度津、名瀬、石垣島
冬の天気分布が例年以上に顕著に
12月の上空の気圧配置を見ると、上空を流れる強い西風である偏西風が日本付近で蛇行した状態が続きました。この影響で日本付近には寒気が流れ込みやすく、地上付近では冬型の気圧配置が継続しています。
いつもの12月以上に冬型の日が多かったことで、日本海側と太平洋側の降水量の分布が極端になりました。北陸や東北日本海側は平年よりも大幅に多く、新潟県上越市・高田では平年の1.5倍となる700mm以上の降水を観測、青森県青森市・酸ケ湯では12月の観測史上1位となる357cmの積雪を記録しています。
一方で太平洋側は雨が非常に少なく、東京都心はわずか0.5mm、横浜市や高知市、宮崎市などは0.0mm。雨らしい雨が降らないことで、空気の乾燥が顕著です。
1月の気温も平年より低い見通し
この先も大陸の高気圧、日本の東の低気圧ともに強まりやすい傾向が続き、東西の気圧差が大きくって日本付近は冬型の気圧配置が強まる見込みです。
日本付近に寒気の流れ込みやすい状態が続き、上空1500m付近の気温は西日本から沖縄、奄美地方を中心に平年よりも低くなる見込みです。
1か月の平均気温は全国的に平年よりも低くなる確率が50%と高く、厳しい寒さになるとみられます。
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