三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」 1月3日(金)深夜が見頃
ウェザーニュース / 2025年1月1日 18時30分
毎年お正月の空を彩る「しぶんぎ座流星群」。今年は、1月3日(金)深夜〜4日(土)明け方にかけて見頃を迎えます。
三大流星群のひとつに数えられる流星群で、今年は月明かりが観測の邪魔にならず好条件です。
期待できる流星数は?
しぶんぎ座流星群の流星は、放射点(※)が昇ってくる深夜以降に流れはじめ、日付が変わったあと放射点が高く昇るほど流れやすくなります。東の空が明るくなってくる直前までがチャンスです。
今年のしぶんぎ座流星群の活動の極大は4日(土)0時頃と予想されています。ただ日本ではその時間帯よりも、放射点の高さが上がる明け方のほうが流れる流星の数が多くなる見通しです。国立天文台によると、空の暗い場所では1時間あたり30個程度の出現が期待できるとのことです。
流星は放射点の方向から流れますが、放射点の付近だけでなく全天のどこにでも出現します。なるべく空の広い範囲を見渡すようにして、観測するのがおすすめです。
また、前後の日にも同じような時間帯に流星が流れやすくなります。
※放射点:流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点のこと
気になる当日の天気は
3日(金)の夜は西高東低の冬型の気圧配置で、日本海側の地域は寒気の影響で雲が広がりやすく、天体観測には不向きな天気のところが多くなりそうです。雲に切れ間のできるタイミングはあるかもしれませんが、流星を発見するのは難しそうです。
また、関東や東北南部の太平洋側も夕方以降に雲が増えてくる予想です。東の沖合に雲が連なる見通しで、首都圏はこの雲の動向次第といえそうです。明け方には解消してくる可能性があります。
沖縄や奄美も湿った空気の影響で雲の多い空となりそうです。
その他の、北海道の道東太平洋側や、東海以西の太平洋側の各地は晴れる所が多く、流星観測に問題のない天気になりそうです。
晴れる地域では特に冷え込みが厳しくなる予想です。屋外でじっとしていると想像以上にすぐに身体が冷えますので、観測の際は最大限の防寒で臨んでください。
しぶんぎ座流星群の特徴 活動が活発な期間は短い
流星の元となる塵(イメージ)
流星群は、彗星が残した塵の帯の中を地球が通過することによって、毎年同じような時期にあらわれる現象です。
流星群によって地球の軌道との位置関係は様々で、しぶんぎ座流星群のもととなる塵の帯は、地球の公転面と直角に近い角度で交差するため、地球は塵の帯を短期間で抜けてしまいます。
このためしぶんぎ座流星群の活動は、ふたご座流星群やペルセウス座流星群など他の流星群に比べて、活発な期間(流れ星を多く観測できる期間)が短いという特徴があります。
「しぶんぎ座」は現存しない!?
「しぶんぎ座」という星座に聞き覚えのない方もいるかもしれません。実はこちら、現在では存在しない「壁面四分儀(へきめんしぶんぎ)座」という星座に由来しています。現在の星座でいうと、うしかい座とりゅう座の境界あたりにありました。
かつてあった「へきめんしぶんぎ座」の方向から流星が流れたように見えることから、「しぶんぎ座流星群」と名付けられています。
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