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EL2季連続決勝逃すもデ・ロッシはチーム誇る…失点関与も獅子奮迅の守護神に「ありがとう」と感謝

超ワールドサッカー / 2024年5月10日 10時0分

ローマを率いるダニエレ・デ・ロッシ監督が、ベスト4での敗退が決定したヨーロッパリーグ(EL)準決勝のレバークーゼン戦を振り返った。イタリア『スカイ・スポルト』が伝えている。

ローマは9日、敵地バイ・アレーナで行われたレバークーゼンとのEL準決勝2ndレグを2-2のドローで終えた。この結果、ホームでの1stレグを0-2で落としていたローマの敗退が決定した。

2017-18シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝、バルセロナ戦での“オリンピコの奇跡”再現を狙って敵地へ乗り込んだジャッロロッシ。

前回対戦同様にボールを握られて相手の多彩な攻撃に苦戦を強いられたが、守護神ミル・スヴィラールの再三の好守や守備陣の身体を張ったブロックで失点を許さず。すると、前半43分と後半の66分にMFレアンドロ・パレデスが2つのPKを決め、2戦合計2-2のイーブンに追いついた。

しかし、82分にGKスヴィラールの飛び出しの判断ミスも影響したDFジャンルカ・マンチーニのオウンゴールによって2戦合計で勝ち越しを許すと、試合終了間際の97分にはDFヨシプ・スタニシッチに劇的同点ゴールを奪われ、レバークーゼンにヨーロッパの公式戦無敗新記録まで樹立された。

同試合後、デ・ロッシ監督は2シーズン連続のファイナル進出を逃した結果に落胆しながらも、厳しいアウェイゲームでチームが見せたパフォーマンス、姿勢を称賛した。

「我々は英雄的な試合をした。前半はとても良かったが、シュートが少ししか打てなかった。プレーヤーは素晴らしい試合をした。今夜、彼らは肉体的にも精神的にも素晴らしい姿勢を示した。奇跡に近づいただけに、あの失点は大きな痛みを与えた。しかし、我々はここでこの精神から再スタートする」

「1年前、私はセリエB(SPAL)で解雇されたばかりだったが、現状を誇りに思うよ。そこから私は多くのことを学んできた。我々はローマに5回起きた道を辿った。プレーヤーに感謝しなければならないし、なぜ自分の仕事が90分だけではないのかも理解した。今日のように相手の方が強かった場合、素直に彼らと握手をしなければならない」

また、レバークーゼンとの2試合を通じて傑出したパフォーマンスを見せながらも、前述の失点に絡んだスヴィラールに対しては、「ありがとう」と声をかけたいと慰めと共にここまでの献身への感謝を示した。

「ロッカールームには励ましが必要な人がたくさんいた。もし私が今ミルに話しかけるのであれば、『ありがとう』と言うだろう。素晴らしいゲームを見せ、いつでも準備万端。彼と他のプレーヤーのおかげで、我々は強いチーム相手に戦うことができた」

一方、切り札としての起用が期待されたものの、コンディション不良で最後まで出番が訪れなかったFWパウロ・ディバラについては「彼はまだ足にアイスパックを巻いている。大きなケガではないが、特定の条件のみでプレーする」と、起用が困難な状況であったと説明した。

この敗退によって来シーズンのCL出場権獲得に向けては、12日に控えるセリエA第36節のアタランタ戦での勝利が必須に。デ・ロッシ監督は1試合未消化ながら同勝ち点で並ばれた難敵との大一番に向け、チーム一丸となって戦いたいと改めて決意を語った。

「日曜日のアタランタとの試合は我々に多くのものをもたらすだろう。スピナッツォーラを(負傷で)失った上、多くのプレーヤーが疲弊しているだろう。それでも、準備をしなければならない。アタランタは非常に強く、我々は準備をしておく必要がある」

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