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ヘスス・ナバスが勝利と涙でホームラストマッチ締めくくる…「それこそ僕が彼らに教えたかったこと」献身のカンテラ後輩称える

超ワールドサッカー / 2024年12月15日 17時20分

写真:Getty Images

2024年限りで現役を引退するセビージャの元スペイン代表DFヘスス・ナバス(39)が、サンチェス・ピスフアンでのラストマッチを勝利と涙で締めくくった。

セビージャのカンテラ出身で、マンチェスター・シティでプレーした2013年から2017年を除き、アンダルシアの名門で長らくプレーしてきたナバス。ここまで歴代最多の702試合に出場し、39ゴール119アシストを記録。エル・グラン・デルビでも両クラブ最多の出場記録を有するなど、正真正銘のレジェンドだ。

そして、39歳DFは2024年限りでの現役引退を表明しているなか、14日に行われたラ・リーガ第17節のセルタ戦で、現役最後となるホームゲームに臨んだ。

試合前のスタンドではレジェンドへの最大の敬意を示す壮大なコレオグラフィーが掲げられ、試合前のピッチでは2人の息子とともに在籍期間に獲得したトロフィーとともに記念のセレモニーも実施された。

肝心の試合で右ウイングに入った39歳は71分までプレー。交代直前の65分にはカンテラの後輩である20歳MFマヌ・ブエノが左足ミドルシュートを突き刺し、値千金のプリメーラ初ゴールを記録。レジェンドがピッチを去る前に重要なゴールを挙げた。

その後、チームは一丸となった守備で虎の子の1点を守り抜いて会心のウノセロ勝利を収め、レジェンドのホームラストマッチに白星を添えた。

試合終了後、チームメイトに胴上げされ、スタジアムをゆっくりと周回し、セビジスタの声援に応えたナバスは終始エモーショナルな様子で涙が止まらず。それは試合後に行われた会見でも同様で、時おり言葉を詰まらせながらも改めて愛するクラブへの想いを語った。

「複雑な気持ちだよ。今日はたくさんの感情を味わった。でも、審判が(試合開始の)笛を吹くと、全力を尽くすだけさ。自分の問題にもかかわらず、シールドへの献身という伝統を、そしてすべてに値するファンのために守ってほしいと思っている。このチームはいつでも立ち上がる。今日、チームメイト3人が(ケガで)出場できなかったという知らせとともに立ち上がったけど、他の3人が出場し、とてもよくやってくれた」

また、来週にサンティアゴ・ベルナベウでの現役ラストマッチを控えるが、ここまでのキャリアを振り返った。

「多くのことを成し遂げ、多くのタイトルを獲得し、代表チームでスペイン全土を含む多くの人々を幸せにしてきた。自分が決して変わらなかったことを嬉しく思う。それが、献身と勇気という価値観に到達できた理由だ。このシャツを着ている人は誰でも、自分と同じようにこのシャツを引き継いでいってほしいと思っている。なぜなら、それは神聖なものだからだ。彼らがその考えを受け入れてくれているし、落ち着いた気持ちでいられるよ」

さらに、値千金の決勝点を決めたブエノを始め、この試合でもナバスがその背中や言葉で示してきたクラブへの献身を示したカンテラーノの後輩に対しては「彼らはピッチ出て行ってこのエンブレムを守った。カンテラのプレーヤーたちは本当に奮闘してくれたね。彼らは僕のために、自分たちのために、そしてファンのためにそれをやった。それこそ僕が彼らに教えたかったことなんだ」と、その姿勢と活躍ぶりを称えた。

最後に、セビージャのレジェンドはサンチェス・ピスフアンでの最高の瞬間を問われると、22歳で急逝したアントニオ・プエルタがUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)の準決勝のシャルケ戦で挙げたゴールを挙げた。

「歴史を変えたゴールがある。プエルタのゴールは達成されたすべてのことへの扉を開き、すべては彼のおかげだ。それは重要な瞬間であり、だからこそ僕らは彼にとても感謝している」と、クラブにとって欧州での初タイトルに繋がる、重要なゴールを挙げた。

【動画】レジェンドの一挙手一投足に注目集まったセルタ戦ハイライト


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