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「私はゲイで、それを隠すのに苦労していた」クロップ監督侮辱に薬物使用の元プレミア審判クート氏、カミングアウトとともに苦悩明かす「逃げ出したかった」

超ワールドサッカー / 2025年1月28日 19時40分

写真:Getty Images

プレミアリーグで審判を務めていたデイビッド・クート氏が薬物使用の背景を明かした。

2018年に初めてプレミアリーグの審判を務め、100試合以上を捌いてきたクート氏。しかし、元リバプール指揮官のユルゲン・クロップ氏らを侮辱する動画が広まると、さらに薬物使用疑惑が浮上。プロ審判協会(PGMOL)は2024年12月上旬に解雇処分を下した。

そんな42歳はイギリス『ザ・サン』のインタビューに応じ、スキャンダル後初めて公の場へ。クロップ氏に問題発言した際も「しらふではなかった」と明かし、自らの性的指向が破滅に繋がったと告白している。

「特に10代の頃は深い恥じらいを感じていた。両親には21歳まで、友人たちには25歳になるまでカミングアウトしなかった」

「私がこのような立場に置かれた理由はセクシャリティによるものだけではない。しかし、私はゲイであること、そしてそれを隠すのに本当に苦労していたことを言わなければ、真実を話しているとは言えない」

「まだ若手レフェリーだった頃、私は自分の感情やセクシャリティを隠していた。レフェリーとしては良い特性でしたが、人としてはひどい特性だ。そして、それが私を一連の行動へと導いた」

「私は自尊心の問題を抱えてきた。私のセクシャリティにも関係している。私はゲイで、長い間『自分』であることを誇りに思う気持ちと向き合ってきた」

「審判としてのキャリアの中でひどく不快な中傷を受けてきた。そこに私のセクシャリティが加わると、本当に難しかった」

また、プライベートや過密日程も含めた大きなストレスから、コカインに「逃げたくなった」とも打ち明けている。

「毎日、毎週、毎月、それに頼っていたわけではない。使わなかった時期も長くあったが、私が持っていた逃避手段のひとつだった。ストレスや仕事の容赦ないプレッシャーから逃れるためだ。そのような方法を取っていたと明かすのは、非常に恥ずかしいことだ」

「2023年、私は突然母を亡くした。同じ時期に叔父が運動ニューロン疾患と診断された。コロナ禍とVARの導入により、各試合で6人の審判が急遽必要になった」

「私はFIFAに選ばれ、インドネシアで開催されたU-17ワールドカップ、そして昨年のユーロとオリンピックに参加した」

「つまり、2023-24シーズンは90試合以上に関与することになり、その多くは立て続けに行われた。昨シーズン終了後はすぐにユーロに参加したが、それは非常に大きなプレッシャーがかかるものだった。すぐに次の大会が控えており、オリンピックのためにパリに向かった」

「コカインの動画に映っているのを自分とは認識できない。当時の自身の気持ちには共感できないが、あれは私だ。スケジュールに追われていて、立ち止まる余裕がなかった。だからあのような状況に陥った。逃げ出したかったんだ」

現在は治療により薬物依存から脱したとのこと。誰かが自分と同じ過ちを繰り返さないよう警鐘を鳴らし、自らの今後についても語っている。

「同じような境遇にある人には、助けを求めて誰かに相談するよう言いたい。私のように問題を内に秘めていると、いずれ何らかの形で表面化するからだ」

「自分の運命を受け入れ、自分にとって何が大切かを改めて判断できるようになってからはずっと楽になった。家族や友人と有意義な時間を過ごし、前に進むために最善な場所がどこかを確かめる時間を取る」

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