キヤノンITソリューションズ LMSのSaaS化で中規模大学もターゲットに オンライン授業で利用頻度が高まる
週刊BCN+ / 2021年4月30日 9時0分
記事の画像
キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、大学向け学習管理システム(LMS)の「in Campus(インキャンパス)シリーズ」SaaS版の販売を5月下旬から始める。これまでパッケージ製品をベースに個別のシステム構築(SI)を行っていたものを、今回初めてSaaS化した。個別SIでの販売では学生数5000人超の大規模大学を主な顧客ターゲットとしてきたが、SaaS版では500~5000人未満の中規模大学までに販売ターゲットを広げる。
SaaS化に踏み出した背景に、コロナ禍の遠隔授業でLMSや学生向けの情報ポータルの利用頻度が高まったことが挙げられる。すでに多くの大学で、LMSに相当するシステムが運用されていると見られるものの、「実態としては学部単位であったり、利用頻度がそれほど高くないケースが少なからずあった」と、福島健年・文教ソリューション営業本部第四営業部主任は話す。
しかし、コロナ禍を受けてオンラインでの教材の配布、小テストの実施、授業時間の確認、出欠の管理、アンケートなどをLMSで行わなければならなくなり、こうした需要増に既存のシステムが十分に対応できない課題が浮き彫りになった。in Campusシリーズを開発するキヤノンITSのもとにも大学からの引き合いが多く寄せられたことからSaaS方式での提供を決めた。
個別SIを伴うパッケージ製品の場合、SIの工数や費用が多くかかることもあって販売先は比較的大規模な大学が多かったが、最短2週間でLMSの機能を使えるSaaS方式では、「大学全体の6割を占める中堅規模のボリュームゾーンに販売ターゲットを広げることが可能になると同時に、一部専門学校への販売も視野に入れる」考え。
SaaS版では、LMSと学生向け情報ポータルの基本機能をそれぞれ年180万円から提供する。これとは別にオプションサービスとしてLINE自動通知や、教務システムなどとのユーザー情報の連携、シングルサインオンなどをユーザー側で選べるようにした。SaaS方式によって導入のハードルを下げることで、向こう5年で100学校からの受注を目指す。(安藤章司)
この記事に関連するニュース
-
教育DX推進のための教育機関向けソリューション「in Campus LMS Cloud」「in Campus ポータル Cloud」のUIを刷新
PR TIMES / 2024年4月26日 15時15分
-
大学向け証明書自動発行システム「UNIPROVE 証明書」がスマートフォンアプリに対応
PR TIMES / 2024年4月25日 13時45分
-
AKKODiSコンサルティング株式会社が「エンジニア社員のスキル向上」と「人的資本経営に対応したキャリア支援」を目的とした教育プラットフォームとして、LMS『SmartSkill Campus』を導入
PR TIMES / 2024年4月18日 14時45分
-
【5月21日(火)開催 無料オンラインセミナー】
PR TIMES / 2024年4月17日 15時15分
-
端末認証サービス「サイバートラスト デバイスID」がキヤノンITSのクラウド型統合ID管理サービスと連携
PR TIMES / 2024年4月3日 17時15分
ランキング
-
1米ファンドに日本KFC売却=三菱商事、来月にも
時事通信 / 2024年4月26日 20時17分
-
2円安、物価上昇通じて賃金に波及するリスクに警戒感=植田日銀総裁
ロイター / 2024年4月26日 18時5分
-
3突然現場に現れて「良案」を言い出す上司の弊害 「気になったら即座に直したい」欲求への抗い方
東洋経済オンライン / 2024年4月26日 9時0分
-
4円相場が一時1ドル=157円を突破 34年ぶりの円安ドル高水準を更新
日テレNEWS NNN / 2024年4月26日 23時38分
-
5KDDI、ローソンに対するTOB成立…宅配事業の強化や金融事業を展開
読売新聞 / 2024年4月26日 20時9分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください