<コラム>「東方神起」の所属事務所に対する日本の影響
Wow!Korea / 2014年2月7日 17時52分
今回のヒチョルの代弁でも分かるように、「SMエンタテインメント」は自社内の研究生システムをすごく大切にしている。そして、新人のアーティストに求めるレベルも非常に高いので、未熟な研究生たちをメディアにさらすことはあまりしない。イメージ戦略としてはどちらかと言えば「神秘主義」を好む傾向だ。そしてこの会社は、大手3社の中で最も日本と関係を結んできた企業だ。
アイドルグループ「神話(SHINHWA)」の全盛期の頃から、日本の「エイベックス(avex)」とは業務提携締結を結び、同社を自社のロールモデルとして位置づけていたようだ。それと同時に「ジャニーズ事務所」とも良好な関係を築きながらベンチマークしてきた経緯がある。
大勢の研究生を大事にしながら自社アーティストと相乗効果を図っていくところも「ジャニーズ事務所」からの影響かもしれない。しかし、日本の大手プロダクションを真似るだけではない。良いとこ取りをしてから、さらに自社内で洗い直す作業によって「SMエンタテインメント」独自の文化として生まれ変わらせているところが彼らの強み。ここだけを見れば、スマホ端末で世界のトップシェアを勝ち取った「サムスン(Samsung)」とも通ずるところがあるといえる。
一方、「BoA」が5作連続でミリオンセラーを達成し、「東方神起」も軌道に乗ってきた頃までは、「SMエンタテインメント」の売上はまだ「エイベックス(avex)」の100分の1程度だと言われていた。しかし、今では、日本企業を懸命に学習し、乗り越えようとするベンチマーキングが実り、韓国を代表する総合エンターテインメント企業に進化した訳だ。
「K-POPブーム」という追い風があったのかもしれないが、見事な飛躍ぶりである。ただ、その飛躍ぶりの裏に隠されてしまい、日本のエンタメ企業が支援したバックアップ内容は残念ながら韓国ではあまり知られていないことは悔しい。
いや、そこまで悔しむ必要はないかもしれない。韓国のエンタメ企業は、今後も「東方神起」や「JYJ」、「2PM」、「BIGBANG」、「KARA」のような良質のアーティストを生み出し続けるだろうし、我々は何もない日常から抜け出て、「刺激」や「思い出」や「夢」を楽しめるだろう。そして、日本の社会は多様性と創造力に溢れ、この100年間のアメリカがそうだったように、日本の文化は世界をリードするだろう。更に、韓国のエンターテインメントに素晴らしいシステムを伝授していた日本のエンタメ業界も結局は潤うからだ。
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