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<コラム>韓国目線で見るキム・ヨナと浅田真央

Wow!Korea / 2014年2月18日 17時14分

キム・ヨナ選手

現在開催中の2014年のソチ冬季オリンピック。20日に予定されているフィギュアスケート女子シングルは今回のクライマックスになりそうだ。浅田真央の「リベンジ」になるのか、2010年の「デジャブ」になるのか。前回大会の金メダリストのキム・ヨナと銀メダリストの浅田真央を韓国目線で見てみよう。

今回、キム・ヨナに対する韓国目線のキーワードは、「ショートトラック」だ。韓国が圧倒的な強さを誇っていたこの種目で、今のところ金メダルはない。20年以上にわたって韓国の金メダル畑として貢献してきた「ショートトラック」の終焉は、韓国スケート連盟の相次ぐ不祥事とも関係がある。体をぶつけるスポーツ界だからこそ発生しやすい「セクハラ問題」に加えて、同連盟は「アン・ヒョンス問題」を抱えているのだ。

8年前の2006年、トリノ大会で「ショートトラック」3冠王のアン・ヒョンス。彼はスケート連盟に愛想を尽かし、2010年のバンクーバー大会には出場できず、2011年にはロシアに帰化。今大会では「ヴィクトル・アン(ビクトル・アン)」という名前のロシア選手として、見事に8年ぶり4個目の金メダルを取ったばかりだ。

過去の3個の金メダルによる巨額の年金(※韓国では国際大会での成績によって年金が支給される制度がある)まで諦め、ロシアに向かった彼のストーリーは、連盟を国民の敵に回すことに。近年騒がれている日本の相撲協会や柔道連盟の問題以上に深刻なものとなっている。現在、韓国大統領の直接言及に続き、韓国政府がスケート連盟の監査のため、事前調査を開始した。

それでは、キム・ヨナの話に戻ろう。「ショートトラック王国」のプライドが失墜した中、韓国国民の関心は史上3人目の連覇を狙う女子フィギュアのキム・ヨナに集中している。当然、浅田真央に対する韓国マスコミの取材も過熱中だ。

浅田真央のライバルとして度々メディアに取り上げられ、今や日本でも一流芸能人並の知名度を誇るキム・ヨナだが、先日は今大会を最後に引退することを発表した。日本中が知っているはずだが、浅田真央にとっても今大会が最後のオリンピック。この2人のライバルは、様々な面であまりにも重なりすぎている。

一方、フィギュア選手といえば、「裕福な家庭環境」というイメージがあるが、キム・ヨナの場合は父親が経営する金メッキ工場が倒産寸前に追われるなど、決して経済状況はよくなかった。

しかし、彼女の才能を誰よりも早く見ぬいた母親は親戚から借金をし、辛うじてキム・ヨナを留学させることができた。子どもの頃は母親自らが、英語教師と運転手とコーチという3役を1人でこなしていたという。浅田真央と同じく、キム・ヨナの姉も同じくフィギュア選手を目指していたが、キム・ヨナへの集中投資のためにやめさせたほど。

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