<コラム>「東方神起」チャンミンのパートナーは横綱だった
Wow!Korea / 2014年3月28日 16時59分
日韓のトップアイドルグループ「東方神起」。10年前に5人組としてデビューしたが、現在は、ユンホとチャンミンの2人組で活動中だ。今年のカムバック直前まで、チャンミンはバラエティー番組の司会を務めていた。
その番組は、大人気スポーツバラエティー番組「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ! ご当地スポーツ王」である。番組名にも出るが、「東方神起」チャンミンのパートナは、芸人カン・ホドン。巨漢の芸人であり、売れっ子の司会者、レストラン・チェーンの経営者でもある。彼は20年前、韓国相撲の横綱であった。しかも、韓国相撲「シルム」の体重無制限級の大会で5回も優勝し、優勝回数で数えると、歴代2位の伝説の力士である。
日本で、大相撲の第66代横綱の若乃花(花田 虎上)が相撲界の指導者の道を捨て、芸能界入りした事と似ている。外食産業に関心を持ち、レストラン・チェーンを経営していた事までも似ている。
相撲は古代から伝わってきている日本伝統のスポーツでもあるが、韓国、中国北部、モンゴル、トルコなど、いわゆる「アルタイ語族」に共通しているスポーツでもある。当然、この「相撲文化圏」出身の力士は日本の大相撲でも実力を発揮してきた。
戦後の昭和時代、敗戦のトラウマから日本社会を元気付け、その後の高度成長期の日本社会において最高のエンターテインメントになっていたのは、プロレスだった。「日本プロレス界の父」と言われる「力道山」。植民地時代の韓国で生まれた彼は、昭和15年、キム・シンラクとして韓国の相撲大会で優勝した。その後、日本の大相撲の横綱を夢見て来日、養子入りで「百田 光浩」になる。昭和20年代には大相撲界で好成績を残し、昭和30年代にはプロレスラー「力道山」として大活躍した訳だ。その後も韓国出身、または韓国系の日本人力士の活躍は続いていた。
先日、大相撲の横綱審議委員会は春場所で14勝1敗の成績で初優勝を果たしたモンゴル出身の大関、鶴竜(本名:マンガラジャラブ・アナンダ、井筒部屋)を満場一致で横綱に推薦することを決定した。これで、モンゴル出身の横綱は朝青龍、白鵬、日馬富士に続いて4人目となる。
13年ぶりとなる3横綱時代で盛り上がる一方、日本人横綱の不在を嘆く声も多い。元横綱の北の富士氏は「これはひとえに日本人力士のふがいなさ、指導者の責任。(3横綱に)対抗する日本人力士を出さないと、国技とは名ばかりになってしまう」と危機感をあらわにした。
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