<コラム>「東方神起」チャンミンのパートナーは横綱だった
Wow!Korea / 2014年3月28日 16時59分
確か、2003年初場所で貴乃花(現・貴乃花親方)が引退して以来、11年間も日本人横綱の不在が続いている。この「ジャパニーズ・ヒーロー」の不在に角界の不祥事なども加わり、いつの間にか「相撲はお年寄りのスポーツ」というイメージが定着してしまった。
こうなったら、「国技」や「日本のプライド」にこだわることを捨て、相撲をもっとグローバルなスポーツとして育てることを考えたほうがいいかもしれない。実際に、海外では相撲選手になりたくても、日本のしきたりへの抵抗感や日本語能力の壁にぶつかって角界入りを諦める若い人材たちも多いようだ。なお、角界側では「外国人選手は一部屋に一人」という制限を設けている。
日本の相撲は、「韓国相撲」(シルム)、「モンゴル相撲」や「中国相撲」などと比べれば、とてもエンターテインメント性の高いスポーツだ。200キロを超す巨漢たちが四股で足を高々と上げるようなダイナミックで迫力のあるパフォーマンス、行司の異様な煽り声、座布団が飛び交う客席など、相撲でしか味わえない趣がある。
1980年代末から1990年代にかけて世界的にヒットしたCAPCOM社のゲーム「ストリートファイター(Street Fighter)」に登場した「Honda」というお相撲さんキャラクターの影響もあり、世界中から注目を集めた時期もあった。
世界に通用する可能性を秘めているこの「相撲」が「お年寄りの娯楽」に甘んずるのは実にもったいないことだ。例えば、イギリスで生まれたサッカーは人種、文化、言語、国籍の壁を超えて誰もが簡単に楽しめるというシンプルさで、今では人類を代表するグローバルなスポーツに成長した。もちろん、プロのチームには外国人選手の数を制限する場合もあるが、そこまで厳しくはない。
話が戻るが、韓国相撲「シルム」の状況も日本と同じようだ。1990年代以降はその人気にも陰りが出始め、今ではすっかりマイナースポーツになってしまった。どんなに優れたスポーツでも、現代においてはスポンサー企業とカッチリ組んだり、グローバル化を図ったりしない限り、その地位は維持し難いのだ。「グローバル化」を前提に考えれば、やり方はいくらでもある。問題は関係者たちの意識変化かもしれない。
「アルタイ語族」のトルコやレスリング発祥地の影響もあったのか、東ヨーロッパの諸国からも、優れた力士が出現したりする。豊かになりつつある東南アジアの諸国にも、エンターテインメントに満ちたスポーツとして、相撲の需要があるようだ。将来、日韓の相撲界には、もっと国際色の豊かな横綱が押し寄せるかもしれない。
今、日韓両国の伝統スポーツ相撲は、「国技」のあり方が問われている。
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