<コラム>「BIGBANG」コンサートの「赤い夕焼け」とK-POP界の勢力図
Wow!Korea / 2014年4月6日 23時20分
アジアが誇るモンスターグループ「BIGBANG」。5人組アイドルグループとして韓国でデビューし、日本では海外アーティスト史上初となる6大ドームツアーを成し遂げた。その 「BIGBANG」がコンサートの最後によく歌う曲がある。2008年に発表された「赤い夕焼け」(プルグンノウル、Sunset Glow、Red Sunset)である。
この「赤い夕焼け」の原曲は、韓国の「ベテラン歌手」イ・ムンセにより、1988年に発表された。この年は、ソウルでオリンピックが開催され、韓国のだれもが社会の大変化を感じ始めていたところだった。日本では長渕剛が「乾杯」を発表した年である。
原曲発表から26年、「大衆音楽歌謡界」は「K-POP界」になり、2000年代のアイドルブームを経て、今はその勢力図が大きく様変わりしている。
歌唱力をベースにしたバラード系やR&B系アーティストが牛耳っていた業界内の主導権は、「東方神起」、「BIGBANG」、「少女時代」、「KARA」などのアイドルたちがアジア中でブレイクしたことから、今では完全に立場が逆転している。
しかし、K-POP界のアイドル史はまだ浅く、ベテラン歌手と言えばほとんどがバラード系やR&B系のシンガーたちだ。彼らはまさに「耳で楽しむ音楽」を追求しているので、韓国国内の音楽配信・ストリーミング系のチャートではアイドルの楽曲よりもロングヒットすることが多い。
「ベテラン歌手」の定義は一律ではなく、時代によりその定義も変わるべきだ。今の「ベテラン歌手」とは、1980年代から2000年代前半までにある程度の実績を残してきたアーティストを指すことが多い。もっと息の長い演歌系の話は除いておこう。
その代表格としては、「釜山港へ帰れ」の大御所チョー・ヨンピルを筆頭に「赤い夕焼け」のイ・ムンセ、「RUI」ことイ・スンチョル、「OSTの兄貴」イム・ジェボム、「ライブ歌手」イ・スンファン、「私は幸せ」のイ・ソラなどがいる。最近の新曲発表としては、「ありふれた歌」のイム・チャンジョン、「野生の花」のパク・ヒョシンがいて、アイドルに負けずK-POPランキングの上位になっている。そして、「顔なきMV歌手」チョ・ソンモ、「I Believe」のシン・スンフン、「裸足の歌手」イ・ウンミ、「歌姫LenaPark」パク・ジョンヒョンなどのベテラン歌手は、日本でも活躍したりする。特徴としては、ソロ歌手がほとんどだ。
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