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<コラム>キム・ヨナとアカデミー賞、アメリカ大統領の「マーケティング」

Wow!Korea / 2014年4月13日 21時13分

キム・ヨナ

韓国発祥のグローバル企業「サムスン」(Samsung)の「ヒーロー・マーケティング」が世界中で話題になっている。その素材は、キム・ヨナとアカデミー賞とアメリカ大統領まで、実に幅広い。

まずは、先週話題になった“フィギュア女王”キム・ヨナの歌。今世界中で流行っているディズニー映画「アナと雪の女王」のテーマ曲である「Let It Go」に合わせて銀盤を滑走する映像だ。4月6日にサムスン電子がYouTube公式チャンネルで公開したもので、1週間ほどで170万回以上も再生されている。

日本のマスコミでも大きな話題となったこの映像は、サムスン電子が自社のエアコンやスマートフォンのモデルでもあるキム・ヨナを後援し、5月に開催されるアイスショーを宣伝するために作られた映像だ。サムスンは数年前から夏の直前、キム・ヨナが大トリになるアイスショーを後援してきた。去年のアイスショー第1部の大トリは「ビートルズ」の名曲「Imagine」で、第2部は去年大ヒットミュージカル映画「レ・ミゼラブル」で大トリを務めていた。今年の同ショーはキム・ヨナが引退を宣言しているため、更に話題になっている。

一方、昨年末、米メジャーリーグ(MLB)ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のデビッド・オルティーズ(David Ortiz)選手が笑顔のオバマ大統領と一緒に撮ったセルフィー(自分撮り)も再び注目を集めている。

この自撮り写真の画像がネット上で話題となり、撮影に使われたサムスンのスマートフォン「ギャラクシー(Galaxy)」の「ステルス・マーケティング(ステマ)疑惑」がまたも浮上しているからだ。これを受け、アメリカのホワイトハウスは、大統領関連写真の商用利用には反対だとして、サムスン側に対して警告を発したと伝えられた。

反面、サムスン(Samsung)からは、「ワールドシリーズで優勝した選手たちがホワイトハウスを訪問すると聞いたので、デビッド選手とチームに働きかけて画像をファンと共有する方法を教えただけ。」と「ステマ疑惑」を一縮している。

確かに、アメリカの大統領を使って「ステルス・マーケティング」や「炎上マーケティング」をしようとする発想は常識的に考えられない。当然、狙ってできるものでもないだろう。

しかし、サムスンからしてみれば、何らかの期待を込めてデビッド選手に同社のスマホ端末を託したかもしれない。同社は、iPhoneに対抗し世界のスマホ競争に名乗りを上げて以来、「デザインのApple」VS「マーケティングのSamsung」と言われるほどの巧みな広報活動には定評があるからだ。

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