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<コラム>「GACKT」の元所属社と「少女時代」の所属社、日韓芸能界に潜む「脱税」の誘惑とは?

Wow!Korea / 2014年4月16日 21時29分

「少女時代」

日韓の芸能界が「脱税」の問題で騒がしい。先日、日本のビジュアル系人気アーティスト「GACKT」(ガクト)の元所属事務所でファンクラブを運営していた会社「DEARS」(ディアーズ)の役員3人が脱税の容疑で逮捕された。同時に韓国では「少女時代」の所属事務所「SMエンタテインメント」が脱税の疑惑で税務調査を受けている。

芸能界のビジネスは、売上の激しい変化、現金取引の割合などで、常に「脱税」の誘惑がある。「GACKT」の元ファンクラブを運営会社は、グッズの製作費やコンサートでの映像制作費などの経費を水増し発注する手口で、2010年9月までの2年間に計約1億9500万円の所得を隠し、法人税計約5800万円を脱税した疑いが持たれている。

CDの売り上げが年々落ち込む中、「ファンクラブ」関連会社はコンサートや広告出演収入に並ぶ「芸能界のドル箱」になっている。なお、大手芸能プロダクションの場合、この収益性の高い「ファンクラブ運営」は、当然自社またはグループ内で行っている。今回「GACKT」の元所属会社もそのようなケースである。

コンサート会場やオフィシャルサイト上でのグッズ販売の他、会員からは年会費(4500円~8000円)が集められるので、売上の変化の激しい芸能界としては珍しく、毎月安定した収益が見込める。ファンは会費の対価として芸能人が出演するライブや舞台のチケットを先行購入できる権利などが受けられる。

人気アーティストやアイドルの場合、ファンクラブの有料会員数は数万人から数十万人に上る美味しいビジネスであるが故にその裏では時として「黒い取引」が行われているのだ。グッズの製作原価を操作して経費処理金額をごまかしたり、取引先への支払いを水増ししたりして、後日キックバックさせるといった手口が常習されているとの話もある。

社会文化や歴史の面で、日本の芸能界の影響を良くも悪くも直に受けてしまう韓国でも事情は大して変わらない。

2008年には「YGエンターテインメント」が韓国の国税庁からの税務調査を受け、追徴課税の命令を受けた。「BIGBANG」や「2NE1」の所属会社である。「冬のソナタ」のチェ・ジウも最近この会社に移籍している。

昨年には、韓国最大の総合エンタテインメント企業である「CJ E&M」の脱税が摘発されていた。「GACKT」は、今回日本で問題になった元事務所に所属していた頃、「CJ E&M」が主催するグローバル音楽祭「MAMA」に出演していたので、妙な縁でもある。過去の「MAMA」の映像では、「GACKT」に熱狂する「少女時代」の姿がある。

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