<Wコラム>「EXO」KRIS訴訟、カマキリと卵、だんご3兄弟
Wow!Korea / 2014年5月18日 3時25分
K-POPの本山とも言われている「SMエンタテインメント」は確かに「岩」である。「東方神起の悲劇」に続く「JYJ」所属事務所との法廷攻防戦、「SUPER JUNIOR」の中国人メンバーだったハンギョンとの裁判沙汰など、今回の訴訟問題と酷似している事件が繰り返される度に、SMは「岩」、所属芸能人は「卵」に喩えられた。しかし、その結果は、原告(芸能人側)の勝訴または、反訴後の和解で芸能人側の訴えの趣旨が認められた形になっている。
ただ、今回は、「複数の中国人を起用し現地を拠点にして活動していたこと」と、「デビュー後3年も経過していない」ことなどから、過去と同じような展開になるという保障はない。しかも、KRISと「SMエンタテインメント」との契約は、過去に「奴隷契約」とも言われた契約とは違うようだ。「奴隷契約」が社会問題化した直後、韓国政府は素早く「標準契約書」を作り上げていた。そして、芸能事務所と芸能人との間の契約は、この「標準契約書」を基にするようにしてきたからだ。
既に「EXO」に愛想を尽かしているKRISが今後中国でどのような活動に出るかは予測できないが、ハンギョンに続き彼まで早々と独立に成功してしまえば、 「K-POPアイドルとして認知度を上げてから中国全土でブレイク!」という妙な図式が成り立つかもしれない。
日本や中国の音楽マーケットも視野に入れ、最近ではその規模感にふさわしいレベルまでクオリティーを上げながら投資と人材育成を拡大してきたK-POP界。今後も中国系人材を取り込み、中華圏での影響を強めたい韓国の業界関係者たちは、訴訟問題に対する中国本土からの反応にも神経を尖らせている。
日韓問題とは見方が変わってくるが、韓国と中国の間には、同じくらい複雑な中韓両国の歴史認識や外交問題がある。韓国の最南端の島、済州の南海域の岩礁に対する領土問題も潜在している。
くれぐれも「レイシズム」(人種差別主義)や「ナショナリズム」(民族主義)に発展しないことを祈る。兄弟喧嘩ほど醜いものはない。
日中韓は、その中ではあまり感じていないかもしれないが、漢字や儒教や仏教など、醤油や味噌やご飯など、箸やお茶やラーメンなど、様々な文化を数千年間も共有してきた、世界でも稀な三兄弟なのだ。
そういえば、あの「だんご3兄弟」の流行からは、もう15年が過ぎた。時間は早いもので、人生は短い。のんきに喧嘩なんかしている場合ではない。
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「NewJeans」所属事務所ADOR、HYBEから独立を試みて監査へ
Wow!Korea / 2024年4月22日 14時35分
-
「契約が終わったら…」激変話題のBoA、突然の“引退宣言”のウラに韓国での酷すぎる“誹謗中傷”
週刊女性PRIME / 2024年4月18日 20時0分
-
NCT WISH、デビュー後2ヶ月足らずで新人賞受賞 少女時代・EXO…SMアーティスト続々カバーでトップバッター飾る【ASEA 2024】
モデルプレス / 2024年4月10日 18時32分
-
突然の悲劇、メンバーの事務所移籍も乗り越えて。「SHINee」が常に“トップランナー”でいられる理由
オールアバウト / 2024年4月9日 20時15分
-
「EXO」LAY、韓国でアルバム活動を展開…多様な活動を予告
Wow!Korea / 2024年4月5日 18時0分
ランキング
-
1デビュー50年の太田裕美、乳がん治療終了から5年目の試練 呂律が回らず歌うことが困難に、コンサート出演は見合わせて休養に専念
NEWSポストセブン / 2024年4月25日 16時15分
-
2元女優・若林志穂さん「芸能界に未練ない」「『脱げる子はやらせてくれる』と考える人多かった」
日刊スポーツ / 2024年4月25日 9時32分
-
3広瀬アリスと破局で心配される大倉忠義の〝豆腐メンタル〟 Aぇ!groupのデビューに影響も
東スポWEB / 2024年4月25日 5時25分
-
4尾崎豊、最初で最後のテレビ出演が醸し出した「不似合いな場所で足掻いている」印象…デビュー前に『15の夜』試聴テープを聞いたプロデューサーが気づいた違和感
集英社オンライン / 2024年4月25日 11時0分
-
5あのちゃん、ブレイクきっかけ「水ダウ」に感謝も「ラヴィット!あれから1度も呼ばれていない」
日刊スポーツ / 2024年4月24日 23時22分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください