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<Wコラム> 観客1700万 の「鳴梁」李舜臣、伊藤博文と安重根の日韓歴史

Wow!Korea / 2014年9月29日 14時59分

「朝鮮時代のオカマ芸人」というユニークな題材としっかりとしたストーリー展開が口コミで広がり、次第にスクリーン数を増やしていった結果だった。大手映画配給会社の影響力を排除した、真の意味での1000万映画は「王の男」くらいしかないという評判があるほどだ。

その反面、製作費10億円以上の大作「グエムル」(2006年、ソン・ガンホ、「空気人形」ペ・ドゥナ他)は、1301万人の観客動員には成功したものの、公開当初から600以上のスクリーンを確保していたことなどが原因で「大手資本のスクリーン独占」 という批判に見舞われた。

その後、韓国の映画ビジネスはしばし停滞期を迎えるが2009年には「1000万映画」が再び復活。地震の少ない国、韓国で日本語の「津波」をモチーフにして作られた映画「TSUNAMI―ツナミ―」(ハ・ジウォン、ソル・ギョング他)が当時としては高いCGクオリティーによる圧倒的な臨場感で観客1145万人を動員。

それからも、700万人以上のヒット作が立て続けに誕生し、2012年からはいわば「韓国映画黄金時代」が幕を開ける。

「猟奇的な彼女」チョン・ジヒョン、「チェイサー」キム・ユンソク、「イルマーレ」イ・ジョンジェ、「グッキ」キム・ヘス、「太陽を抱く月」のキム・スヒョンという豪華キャスティングで公開前から話題を集めた映画「10人の泥棒たち」が1302万人。韓流スターイ・ビョンホン主演の「王になった男」が1231万人と2作の「1000万映画」が誕生した。

以来、「1000万映画」という言葉は、「大ヒット映画」を象徴するキーワードとなり、韓国国内における映画ビジネスはますます勢い付くことになる。

2013年、「7号室の贈り物」(リュ・スンリョン、パク・シネ他)が「笑いあり涙あり」魅力全開のストーリー構成で観客1281万人の大ヒットを記録すると、年末に公開した「弁護人」は主演俳優ソン・ガンホの演技力と「故ノ・ムヒョン大統領」という実話ベースの内容で1137万人の観客動員に成功した。

他にも、「スノーピアサー」(ソン・ガンホ他)、「怪しい彼女」(韓国版「のだめ」シム・ウンギョン他)など、900万人以上のヒット作も相次ぎ、2013年は韓国映画史上初めて年間の観客数が2億人を突破した年となった。

そして、今年も数々の話題作が公開され、年末にも話題性抜群の作品が公開を控えている。なお、上述の「鳴梁」(ミョンリャン)以外にも、「海賊」(「ラブストーリー」ソン・イェジン、「善徳女王」キム・ナムギル他)が850万人を動員しながら今も上映が続いている。

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