<Wコラム>すばらしき名優の系譜~チェ・ミンス 「テバク」で粛宗(スクチョン)を演じる国民俳優
Wow!Korea / 2016年4月27日 15時35分
チェ・ミンスは「カリスマ」と称されることが多い。そんな彼は、1962年5月1日に生まれた。父親は1960年代最高のスターであり大俳優のチェ・ムリョン。母親もミスコリア出身のカン・ヒョシルという有名な女優。まさにチェ・ミンスは芸能界の典型的なサラブレッドだった。
■存在感はまるで「チェ監督」
チェ・ミンスが、本格的に芸能活動に専念したのは、俳優を数多く輩出しているソウル芸術大学放送芸能学科を卒業した後だった。
1986年に『神の息子』で映画デビューを果たし、以後は何編かの映画を通して演技力を評価され、独自の俳優活動を繰り広げた。
そんな中で、なんといっても最高の話題を集めたのが、1995年のドラマ「砂時計(モレシゲ)」だった。当代最高のキム・ジョンハク監督に見込まれ、恵まれた制作環境の中で、チェ・ミンスは俳優として新境地をひらいた。このドラマでは、「俺、震えてるかな?」の名セリフで強烈なインパクトを残した。そして、またたくまに1990年代最高のスターとなった。
すべてに情熱的な彼の性格は、作品に対する高い意識からも十分にうかがうことができる。しかも特筆すべきは、彼が制作スタッフから「チェ監督」と呼ばれていることだ。
彼は単純に俳優として演技するだけでなく、カメラの位置、照明、音響に至るまで細部までチェックする。
俳優の越権行為と思われがちだが、これが本来の彼のスタイルなのだ。このような姿にむしろ制作陣が彼の言葉に耳を傾けることが多い。
一部のスタッフの間から「チェ・ミンスさんが制作現場にいなければ不安で仕方がない」という声も出るほど、彼は撮影現場で信頼されていた。
■孤独な反抗児
チェ・ミンスは撮影現場での集中力が凄まじい。自分の習慣や生活までその役柄に没入させて、模倣の次元を超越して1人の人物に完全になりきってしまう。そういう意味では、「天性の俳優」と言うことができるだろう。
ただ、あまりにも役柄の性格にのめり込んでいるせいか、時々彼の言葉からは観念的な事象が言及されることが多い。
たとえば、あるときマスコミがチェ・ミンスにインタビューを試みたことがあったが、そのとき彼は「自転車のペダルの牧歌的な意味」や「私の空間的なページ」など、日常では使われない抽象的な言葉を羅列したという。
その言葉が気になって記者はさらに聞いてみた。・・なぜ、それだけ孤独なのですか、と。
そのとき、チェ・ミンスは次のように答えた。「落ちてくる水滴を見ていると、それが雨ではなく宝石に見えるから孤独なのです」。
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