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<Wコラム>怪優チェ・ミンスが『テバク』に波風を立てる

Wow!Korea / 2016年4月30日 12時48分

こう言ったあとで、チェ・ミンスは明確な口調で続けた。

「でも、老いてもう自分の姿が自分らしくなくなったら、それ以上の演技はできません。責任を取りたいですね。明日でも演技をやめられます。」

チェ・ミンスには、「責任を取る」という意味での覚悟が備わっている。

■トラブルを乗り越えて

チェ・ミンスに会うと緊張してしまうという後輩の俳優は多い。彼は芸能界でも威厳をもって一目置かれる俳優なのである。

2007年にはペ・ヨンジュンが主演した『太王四神記』に出演。そこで、演じた役は陰謀をめぐらす悪の帝王だった。

凄味のある悪役だった。清々しいペ・ヨンジュンとの対比で、チェ・ミンスは『太王四神記』というドラマを強烈に引き締めた。

しかし、以後のチェ・ミンスにはトラブルがつきまとった。暴行事件や訴訟問題で謹慎していた時期も長かった。いつしか「怪優」のイメージもつきまとった。

そんなチェ・ミンスが再びテレビドラマに戻ってきた。『テバク』で演じる粛宗は、歴史のうえでも個性的な王であった。

有能な政治的手腕を発揮する一方で、女性問題で様々な難題を引き起こしている。そんな「危ない国王」をチェ・ミンスが演じるということで、「何が起きるかわからない」という期待感も高まる。

『テバク』の中で粛宗は、せっかく生まれた王子なのに「自分の息子ではない」という疑念にかられて捨ててしまう。それがチャン・グンソクが演じるテギルであり、このテギルと粛宗の対決もまた大いに楽しみである。

チェ・ミンスが出演することで、間違いなく『テバク』は面白くなる。

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