<Wコラム>ペ・ヨンジュン 過去への旅路~「若者のひなた」と「パパ」で主演
Wow!Korea / 2016年5月13日 15時52分
演技のことはもちろん、社会人としても何から何まで教わった。そのおかげでペ・ヨンジュンは随分と救われた。
また、彼が「若者のひなた」に出て有意義だったのは、映画の勉強に専念する若者の役だったことだ。
「『若者のひなた』に出演中は、本当に映画の勉強ばかりしていました。特に、フランスの映画監督の話から学ぶことが多かったですね」。
デビュー前には映画制作の現場を知りたくて映画会社でアルバイトした経験を持つペ・ヨンジュンは、このドラマを通してますます映画への情熱を高めたのである。
■映画会社からの出演要請
後に「将来の夢は映画監督」と広言するようになったペ・ヨンジュン。彼が具体的に映画監督をめざすようになったのも、「若者のひなた」で演じた役が大きく影響しているのは間違いない。
ペ・ヨンジュンもこう語っている。
「ドラマで演技を磨いて歴史に残る映画俳優になるのは究極の夢です。けれど、俳優とともにいつかは映画の演出もしたいと考えています。『若者のひなた』で演じた映画監督のハ・ソクチュは、私の未来の姿であるかもしれません。演出の勉強をするために、大学に進学する計画も立てています。尊敬する映画監督は『タクシードライバー』のマーチン・スコセッシです」。
この言葉からも、「若者のひなた」がペ・ヨンジュンに多くのものを残してくれた作品だったことがわかる。
彼は連続ドラマの二作目でも高い評価を受けて、完全にスターダムに乗った。次にはどんな役に挑むのか。
実は、早くもいくつかの映画会社から出演の要請を受けている。当時は映画がテレビドラマよりずっと格上と思われていたから、ペ・ヨンジュンの心も動かなかったわけではない。彼にとって魅力的な提案があったことも事実だった。
けれど、ペ・ヨンジュンは最終的に申し出を断った。
それは、なぜなのか。「迷いましたけれど、やっぱり、まだその時期ではないと思ったんです。今はテレビドラマの役柄を演じきることだけでも難しい状況ですから、映画に出るのは無理だと判断しました」。
■「パパ」で父親役に挑戦
ペ・ヨンジュンは他の俳優以上に映画に特別な思い入れがあった。それだけに、もっとテレビドラマで演技を磨いてから映画に進出したいと考えた。人気だけを優先させて中途半端な状態で映画に出るのだけは避けたかったのだ。
慎重なこの姿勢は大いに評価されていい。彼は常に一歩一歩大地を踏みしめながら、自分の行く道を決めていくタイプの人間なのである。
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