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<Wコラム>チャン・グンソク/『テバク』に至る長い道~才能あふれるエンタティナー

Wow!Korea / 2016年5月14日 21時51分

チャン・グンソクとファンの気持ちが一つになった(写真は参考写真 / 写真提供:OSEN)

■まさに韓流のエース

チャン・グンソクが、『ラブレイン』の日本での地上波初放送に合わせて来日してファンの前で挨拶したのは、2012年7月24日だった。そのときは、共演のユナ(少女時代)と一緒に、東京のフジテレビマルチシアターのステージに立ったのである。

チャン・グンソクは人気俳優らしく堂々としていて、ファンを爆笑させるサービス精神もたっぷりだった。

思えば、韓流が日本で最高潮に盛り上がっているときだ。その中心にいたのは、間違いなくチャン・グンソクである。

彼の人気は凄まじく、韓流雑誌も彼の記事を大きく載せると売れ行きが違った。まさにエースの働きだった。

しかし、翌月には当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領が独島(トクト/日本では竹島と呼ばれる)に上陸して、日韓関係が悪化し始めた。それにつれて、韓流ブームにも翳りが見えるようになった。

とはいえ、チャン・グンソクは変わらずに情熱的だった。『ラブレイン』の以後は歌手としての活動に重きを置いて、アジアツアーで最高のパフォーマンスを披露していた。

そのアジアツアーの締めくくりとなったのが、さいたまスーパーアリーナでの3日間開催だった。それは、2012年11月26日、27日、29日のことだ。

このときのチャン・グンソクは、アジアツアーのファイナルらしく、アンコールを含めて全19曲を熱唱し、トークでもファンを大いに楽しませてくれた。

■冴えわたるトーク

さいたまスーパーアリーナのステージをここで再現してみよう。

チャン・グンソクは、孔雀の羽をつけた鮮やかな帽子に上下紫の衣装を身にまとい、颯爽とステージに登場した。途端に、ファンは総立ちで大歓声を上げた。

オープニング曲を歌い終えると、チャン・グンソクは、会場を埋め尽くしたファンに、「ウナギたちのために作ったマジックワールド。俺がいるここは、マジックワールド・イン・さいたま。ようこそみんな!」と挨拶した。

さらに、曲の合間のトークも冴えわたる。

「今回のアジアツアーは7月からスタートして、ソウル、中国、台湾、日本と回ってきました。夏に始めて、冬に終わります。そして、このファイナルステージが終了すると、私の伝説は全部終わるんです(拍手)。去年のアリーナツアーは、名古屋、大阪、埼玉と5回公演でした。みなさんのためにいろんな準備をし、企画して、練習しました。去年は埼玉での公演のときは、ホテルに戻って栄養ドリンクや薬を飲んでいたし、体調もよくなかったんです。とにかくハードなスケジュールで、アリーナツアーが終わって、東京ドームまでやっちゃったんです(拍手)。今日も最後までがんばります!」

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