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<Wコラム>「東方神起」ユンホはなぜ「大韓民国の息子」と呼ばれたのか

Wow!Korea / 2016年5月18日 19時4分

そういう観点からいうと、「大韓民国の息子」というニュアンスには、「これから国を引き継いでくれる頼もしい存在」という意味が込められているように思える。

■面倒見がいい先輩

ユンホは1986年の生まれだが、韓国では1980年代の中盤から後半に生まれた人たちは「N世代」と称されている。これは「ネットワーク世代」の略語である。

この世代は、ネット社会の発展と共に成長してきた。それだけに、インターネットは絶対に欠かすことができないツールだ。むしろ、それを生かすことで情報発信力を高め、知的好奇心を強化している。

そういう意味では、韓国社会に新風を吹き込む存在であるのだが、その一方で社会の厳しい現実に直面している。

象徴的なのが「三放(サムポ)世代」と呼ばれていることだ。韓国では20代から30代前半の失業率が際立って高いのだが、そうした就職難によって就職・結婚・出産を早々とあきらめなければならないと言われている。つまり、大事な三つを放棄せざるをえないということで「三放世代」という言葉が生まれた。

このように、ユンホたちの世代は「N世代」と「三放世代」という2つの要素を持っているのだが、ユンホの特級戦士選抜というニュースが象徴するように、「努力して目標を達成する姿」というのは、若者に対する称賛の模範例になっている。

しかも、ユンホは後輩に対して面倒見がいいことでも有名だ。

この春にデビューした「NCT U」のジェヒョンは、ユンホについて次のように語っている。

「練習生のときから、ユンホ先輩は、アドバイスをたくさんしてくださいました。本当に細かい点についてはもちろん、ダンスも見てくださって…。その他にも、自分たちのステージでの姿についても、多くの助言をいただきました」

なんとも頼もしい先輩である。

■芸能界の模範的な存在

韓国では、芸能界のスターに対して厳格な倫理観を求める傾向が強い。その反対に、スキャンダルや傲慢な態度は人気凋落に直結する。さらに、もう1つ、人気を落とす理由がある。それは、国を愛する気持ちがない、と見られてしまうことだ。

いくつかの例を挙げよう。

今から15年ほど前に韓国で熱狂的に支持されていた歌手のユ・スンジュンは、2002年にアメリカの市民権を得て韓国の国籍を放棄したことが明らかになった。

「兵役を避けるために国籍を捨てた」

そういう非難が起きると、世論の動向を無視できない法務省は、ユ・スンジュンに対して入国禁止の措置を取った。

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