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<Wコラム>『テバク』の序盤は成功したのか

Wow!Korea / 2016年5月18日 22時7分

今後の大がかりなストーリーが楽しみだ(写真提供:news1)

■これは“暫定1位”か

3月28日午後10時、地上波3局(KBS、MBC、SBS)で新ドラマが同時にスタートした。「3局同時」というのは珍しいケースだけに、新ドラマ3本の視聴率の行方が注目を集めた。

順に結果を見てみよう(数字はニールセン・コリアの全国調査の視聴率)。

KBSの『町の弁護士チョ・ドゥルホ』は3月28日の初回が10.1%で、3月29日の第2話が11.4%だった。

MBCの『モンスター』は初回が7.3%で、第2話が7.0%という結果だった。

注目のSBS『テバク』はどうだったか。初回の視聴率は11.8%で、第2話は12.2%となっている。

こうした結果をどう受け取ればいいのか。

3月28日と29日の両日とも、トップは『テバク』だった。第2話のほうが初回より0.4ポイント上がっている。

後に続くのが『町の弁護士チョ・ドゥルホ』で、第2話では『テバク』に0.8ポイント迫っている。初回の差を縮めた形になった。

水をあけられたのが『モンスター』で、第2話のほうが視聴率が下がってしまっている。今後も苦戦が予想される。

ただし、数字だけではうかがえない背景もある。『テバク』は前週まで同時間帯で放送されていた『六龍が飛ぶ』の好調さ(最終回の視聴率は17.3%)を受け継ぐ形でスタートしており、有利な状況であったことは確かだ。それでいて序盤は11.8%と12.2%。まずまずの数字とはいえ、手放しで喜べるレベルではない。ライバルに勝っているといっても、2位の『町の弁護士チョ・ドゥルホ』とは僅差であり、逆転される可能性もある。

そういう意味では、第2話を終わって“暫定1位”という感じだろうか。

■ベテラン俳優3人の存在感

日本もそうだが、韓国でもケーブルテレビの発展と視聴スタイルの変化で、大ヒット・ドラマもかつてのような高視聴率(たとえば40%以上)を望めなくなっている。現在、超人気となっている『太陽の末裔』は30%以上の視聴率をあげたが、それは2012年の『太陽を抱く月』以来の快挙だった。

韓国のように、ドラマの数が日本よりはるかに多い国でも、もはや30%以上の視聴率をあげることが至難になってきている。逆に、10%を切るドラマは山ほどある。そういう状況を考えると、『テバク』の数字(11.8%と12.2%)は十分に及第点と言える。

しかし、成功かどうかと問われれば、素直に「イエス」とは言えない。もう少し、状況を分析してみる必要がある。

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