<Wコラム>韓国の視聴者はチャン・グンソクの演技をどう見ているか
Wow!Korea / 2016年5月21日 23時8分
「蛇を食べる場面はきつくなかったですよ。自分も知らずに、撮影現場でカメラの赤いランプが付くと、何かを表現しなければいけないという圧迫感がありました。けれど、撮影が終わってもう一度考えてみたら、吐き気が出てきたこともありました」
本当に驚いた。まさか、本物の蛇を使っていたとは……。
チャン・グンソクもきっと、無我夢中で演技していたに違いない。
■1人だけ現代語になっている
ただ、気になることがある。視聴者からはこういう意見も寄せられている。
「チャン・グンソクはなぜ、1人だけ現代口調を使うのですか。特別な理由があるのですか。他の俳優はすべて時代劇の口調なのに、チャン・グンソクだけ現代の口調を使っていて、『これって何?』としきりに思ってしまいます。時代劇ができない俳優ではないのに……(『ファン・ジニ』のときは本当に上手だった記憶があります)」
なるほど、視聴者はこういう部分に違和感を持ってしまうのか。
韓国語がわからないと気づかないかもしれないが、チャン・グンソクが演じるテギルは劇中で現代語を話している。時代劇向きの言葉遣いをしている他の俳優とは違いがあるのだ。これは、チャン・グンソクだけ特別扱いということなのか。
以前にも私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)はコラムで指摘したが、テギルは厳しい修業で髪はボサボサなのに髭をきれいに剃り落としていた。また、朝鮮王朝時代に大人の男性は髭を生やすのが当然なのに、テギルだけは髭がなかった。
プロデューサーや監督には明確な意図があると思う。そのうえで、チャン・グンソクが演じるテギルに髭を付けなかったのだろう。そして、言葉遣いまでも……。
これは、俳優として生まれ変わると決意したチャン・グンソクにとって、望ましいことなのか。時代劇には相応のリアリティが求められると思うが、チャン・グンソクだけはいつまでも例外でいいのだろうか。
少なくとも、時代劇のリアリティが薄まることは事実だ。ドラマを面白くするためならリアリティにこだわらないというなら仕方がないのだが……。
■彼の成長を実感できる作品
チャン・グンソクにとっては、チェ・ミンスやチョン・グァンリョルといった名優たちと共演できたことも非常に大きい。
チャン・グンソクは前述の記者懇談会でこう述べている。
「先輩の方々は、自分がまだ不十分で至らない部分があっても、100%至るように助けてくださいました」
この言葉の中に、チャン・グンソクの感謝が込められている。彼も子役時代から通算すると相当なベテランになるのだが、それでも謙虚に先輩俳優(チェ・ミンスやチョン・グァンリョル)の協力に謝辞を示している。きっと、俳優としていい刺激をもらっていたに違いない。
韓国での放送は残り8話となったが、果たしてチャン・グンソクは今後どんなテギルを見せてくれるのだろうか。
これからはいよいよ大勝負のときを迎える。国を賭けた戦いがあり、テギルも反乱を起こす李麟佐(イ・インジャ)と真っ向から対決しなければならない。
チャン・グンソクは『テバク』を「成長に導いてくれた作品」と称した。実感をともなった言葉だ。そうであるなら、これから視聴者は『テバク』を通してチャン・グンソクの成長をたっぷり見ていくことになる。このうえもない楽しみだ。
文=康熙奉(カンヒボン)
(ロコレ提供)
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