<Wコラム>『テバク』におけるリアリティとは何か
Wow!Korea / 2016年5月23日 21時57分
『テバク』は中盤に入っていくのだが、ここで根本的なことを考えてみたい。それは、『テバク』という時代劇におけるリアリティの問題なのである。
■カリスマと呼べるチェ・ミンス
『テバク』のキャスティングが発表されたとき、チャン・グンソクの主役決定と同時に驚かされたのは、チェ・ミンスとチョン・グァンリョルが共演するということだった。
しかも、チェ・ミンスが19代王・粛宗(スクチョン)、チョン・グァンリョルが反乱を主導した李麟佐(イ・インジャ)に扮するという。「名優」と称賛しても誰もが納得するような演技派俳優が、歴史上で傑出した人物を演じるのだから、期待は増すばかりであった。
実際、『テバク』が始まると、チェ・ミンスとチョン・グァンリョルの演技に見入ってしまった。
「うますぎる!」
それが率直な感想だ。
チェ・ミンスは何かとトラブルを起こすことがあるが、演技に関していうと、韓国芸能界のカリスマと言ってもいいのではないか。今回も粛宗を演じるときに「癖がありすぎる声」と「傲慢と臆病を交互にかもしだすような表情」で、他の俳優を圧倒している感があった。
彼に粛宗の役を承諾させた時点で、『テバク』はすばらしい宝を得たと思わずにはいられない。
■間が絶妙なチョン・グァンリョル
チェ・ミンスと同様に評価が高いのがチョン・グァンリョルである。
1999年の『青春の罠』から彼の演技に注目してきたのだが、今回のチョン・グァンリョルはさすがの貫禄を見せている。
なんといっても、間(ま)がいい。相手のセリフを受けて反応するときの一拍置いた絶妙な喋りだしに感心する。
ベテランだから当然といえばそうなのだが、やはりチョン・グァンリョルの演技には人間の内面が垣間見えるような深さがある。今回の李麟佐の役においても、彼の他には誰が適任なのかが思い浮かばないほどだ。
このように、ベテランの俳優を論じたあとで、他の俳優に触れようとすると、なんとなく躊躇するところがある。
たとえば、淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏を演じるユン・ジンソと、タムソに扮したイム・ジヨンについて……。
『テバク』のプロデューサーは、どのような意図でこの2人の女優を選んだのだろうか。そこのところがよくわからない。
ユン・ジンソについて言えば、賭博で身を崩した亭主を必死に支えようとしたときは精一杯の演技を見せていたのだが、粛宗の側室になってからの演技には疑問が残る。特に、テギルが生きていたと知ったときの表情だ。
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