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<Wコラム>ペ・ヨンジュン 過去への旅路~映画「スキャンダル」に主演

Wow!Korea / 2016年5月30日 17時33分

ペ・ヨンジュン(提供:OSEN)

「冬のソナタ」以後に、ペ・ヨンジュンとチェ・ジウの熱愛説が新聞を賑わせていた。その2人がフッション・ショーの出演を終えて同じ飛行機でオーストラリアから帰国したのは、2002年4月25日だった。超人気ドラマの主演2人が実生活でも恋人同士になったらビッグニュースである。空港には大勢の報道陣が詰めかけた。

■「ジウは妹」

ペ・ヨンジュンは質問攻めに遇ったが、「ジウは妹のような存在。兄と妹のように親しくしているだけなのですが……」と答えた。

別の機会にチェ・ジウも「もう子供ではないのに、こういう話が出てきて負担を感じますね。でも、ヨンジュン兄さんを避ける理由はありません」と語った。

以後も連日のようにスポーツ新聞はペ・ヨンジュンとチェ・ジウの熱愛説を記事にしていたが、2人が特別な動きを見せなくなると、次第に沈静化した。

報道のあまりの過熱ぶりに驚いたのは、とりわけ当人たちであったことだろう。2人がお互いに好意を持っていたのは事実に近いと思われるが、あまりの騒動によって、恋愛に発展する機運がそがれてしまったのかもしれない。

爆発的な人気を得たトップ俳優同士だけに、一般のカップルのようには恋愛もままならない。お互いに、天職ともいえる俳優業に専念する決意を再確認したとき、熱愛説もはかなく消滅していったのである。

■カメラテストを実施

時間をかけて映画初主演作を模索していたペ・ヨンジュン。彼の元にはCM契約の話が次々と持ち込まれた。

クレジットカード、携帯電話、証券会社、衣料ブランド、建設会社……。いつのまにか、ペ・ヨンジュンは10ほどの企業のCMモデルに起用されていた。契約料も破格で、出演作がないままに彼はイメージを売ることで「CM長者」となっていた。

それだけに、余計に本業にこだわりたかった。俳優として納得する映画に主演することが、ペ・ヨンジュンにとっての矜持だった。

その熱意に周囲も折れ、退廃的な両班(ヤンバン)の役への挑戦を支援してくれることになった。

イ・ジェヨン監督からも「一度カメラテストをしてみよう」と声がかかった。

ペ・ヨンジュンは、眼鏡をはずし、髭を付け、韓服を着た。さらに、髷を結ったカツラをかぶるつもりだった。けれど、イ・ジェヨン監督がカツラを許さなかった。自分の髪で髷を結わないと真実味に欠ける、というわけである。

ペ・ヨンジュンもその件は納得したのだが、実際に髷を結うとなると、想像以上の痛みに苦しめられた。

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