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<Wコラム>日本の韓流に未来はあるのか

Wow!Korea / 2016年6月4日 11時46分

しかも、アジア各国での受けを狙った韓流企画ドラマの多くは、作品の完成度という面で批判を浴びている。

たとえば、たくさんのドラマが主に日本の市場を見据えて作られたが、それらは特別な成果をあげられないままに終わった。こうした作品の共通点は、まさに未熟なコンテンツを韓流スターのイメージでカバーしようとしたことだった。

このような現象が反復された場合には、当然ながら、韓流ドラマも競争力を持つことが難しくなる。

■相場を超える料金設定

韓流早期消滅論を唱える人たちは、特にコンテンツ不足の問題がいちばん深刻だと主張する。

実際に、日本のテレビ局では韓国ドラマの放送時間がかなり減った。

もう一つ大きな問題は、日本で行なわれる韓流スターのイベントの料金が高すぎることである。

相場を超える料金設定は、「稼げるときに稼ごう」と見られても仕方がない。

また、関連グッズにしても、相場を大きく上回っている。こうした料金に疑問を持つファンがいるのも当然だ。

いくら人気だからといっても、図に乗るとアンチの動きが活発になるのもやむをえないだろう。

かつて韓国でも日本の大衆文化を受容するときに様々な声が起こった。今度は日本で逆のことが起こってきている。

確かに、韓流ブームは日韓両国の大衆文化に新しい窓を開いた。もともと日本は今でも世界的な大衆文化の大国であり、その日本で韓国の大衆文化が一つのジャンルを確保した意味は大きい。

塩飽韓国で高い評価を受ける作品

日本における韓流の成功事例は、韓国人の内面に深く漂っている肯定的な文化的価値を改めて再確認させたし、これからも持続的に維持して開発していかなければいけないという意欲を向上させてくれた。

とはいえ、日韓両国がお互いの大衆文化を受け入れるときに、経済的な効果ばかりに執着すると混乱が起きやすい。

韓国では、制作側が短期的な利益にこだわりすぎるという指摘も生まれている。質のよくない作品が増えたり著作権をきちんとクリアしないで契約を進めたりしたら、日本の韓流ファンはかならず離れていってしまうだろう。

振り返ってみれば、韓国の人は日本の韓流ブームという現象で、大衆文化の力がどんなに凄いかということを悟った。何十年もかかって国交正常化を果たした両国の努力を、ドラマ一つが軽く越えていったという認識すらある。

しかし、大切なのは持続することだ。

日本において韓流をジャンルとしてさらに定着させるためには、まず韓国国内で高い評価を受ける作品を作るべきである。

日本での受けを意識して内容を曖昧にしてはいけない。

何よりも、日本の韓流ファンが求めているのは、いかにも韓国的で日本にない作品なのだから……。

文=朴敏祐(パクミヌ)+「ロコレ」編集部

(ロコレ提供)

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