<Wコラム>夏こそ行きたい! 韓国南部の旅~青山島の貝殻細工
Wow!Korea / 2016年8月8日 19時2分
白熱する勝負をしばらく見ていたが、「これを見るために青山島に来たわけじゃない」と思いなおし、短髪の50代がますます顔を真っ赤にするのを尻目に、再び歩きだした。坂を上っていくと、道が周回道路に合流した。残念ながら、小山の頂上に向かう道はなさそうなので、一旦港に戻ることにした。
すると、空車のタクシーが通りかかった。なんというタイミングの良さ。離島どころかソウルにいるかのような便利さだ。
■『春のワルツ』の島
運転手さんは30代の男性で、優しい目をしていた。口調もていねいで、低い声で「どちらまで行かれますか」と聞いてきた。私は相性の良さを感じ、「景色のいいところを走ってください」と言った。青山島の甘いも酸っぱいもすべて彼に託したい、という気持ちになった。
「『春のワルツ』というドラマを知っていますか」
「ええ」
「それなら、撮影に使われた場所をグルリと回ってみましょうか」
「ぜひお願いします」
運転手さんは車を走らせると、「キム・ジェファンです」と名乗った。生粋の地元生まれだという。
私が「この島には何人くらい住んでいるの?」と聞くと、待ってましたとばかりに、青山島についての説明が始まった。
「島の面積は33平方キロメートルで、車で回っても1時間くらいです。小さい島なのに土地に起伏があって、300メートル級の山がいくつもあります。住民は3000人ほど。やっぱり過疎化で減っていますけど、私は離れる気はありませんね。ここにはタクシーが5台しかありませんけれど、最近は観光客も増えていて、結構忙しいんですよ」
ジェファンさんはそんな説明をしながら、運転席の横に取り付けた小さなモニターで『春のワルツ』の各場面を再現し、実際にそのシーンが撮影された場所に次々と案内してくれた。
■女子高校生が勉強中
意外だったのは、美しい貝殻細工を見に行ったときのことだ。
「いろんな貝殻細工があって、ちょっとした博物館みたいなんですよ。ぜひ行ってみましょう」
彼は「博物館みたい」と言ったが、実際は小さな民家だった。その家の前で、40代の女性と年配の男女が立ち話をしながら大きな笑い声を立てていた。そして、ジェファンさんが「いつものように、ちょっと見せてください」と言うと、40代の女性が「どうぞ、どうぞ」と快く応じてくれた。
私はてっきり、一般公開している展示室のような建物があるのかと思っていたのだが、通されたのは、ごく普通に生活している居間だった。壁の二つの面にびっしりと透明な飾り棚が天井の高さまで置かれ、その中に様々な貝殻細工が陳列されている。
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