<Wコラム>いま読みたい! 人気俳優物語~ウォンビン(前編)
Wow!Korea / 2016年8月18日 17時4分
それにも関わらず、ウォンビンという俳優を語るとき、まずは都会的なイメージが浮かぶ。それはなぜなのか。彼が限定されたイメージを持つようになったのは、彼の出世作となった『秋の童話』での世間知らずの御曹司という役が強烈だったからだ。愛する人に対して自分だけを愛してくれることを懇切に願う彼の姿は、洗練されていながらも、一方では母性本能をくすぐる“ウォンビンらしさ”を定義する基準となった。
しかし、先にも言ったように、いかにもウォンビンらしい役を彼が演じたのは『秋の童話』だけである。
■保護本能を刺激する存在
『秋の童話』以降、ウォンビンは洗練された役を避ける傾向があった。実際、『ガン&トークス』『ブラザーフッド』『マイ・ブラザー』などの映画では、ジャンルも役の性格も違う作品に出演して、新しい演技を見せようと絶えず努力してきた。それでも、ウォンビンが演じてきた人物を注意深く観察すると、ある共通点を見いだせる。すべての役が“保護されている”ということだ。
たとえば、『秋の童話』のテソクの場合、ボンボンで愛のためなら純粋に突進する役だったが、どこか憐憫を思い起こさせる子供のような感じを持っていった。ウォンビンの映画デビュー作となった『ガン&トークス』でも、どこか抜けているキラーとして、恐ろしさよりかわいさを感じさせる末っ子の役を演じた。
また、大ヒットした『ブラザーフッド』でも、戦争という極限の状況の中で兄から守られる弟の役を演じたし、『マイ・ブラザー』でも喧嘩は強いが、むしろ弱い兄に慰労されて愛される弟の役に扮していた。
ウォンビンがそのように「弟」の役、誰かに見守られて保護される役を担ってきたのは、やはり、彼の外見が大きく作用したと言わざるをえない。まるで小鹿を思わせるように大きくて潤った目、どこか弱く見える繊細な顔の線、よく整えられた長い手と足……それらは誰が見ても保護本能を刺激するものだった。
文=朴敏祐(パク・ミヌ)+「ロコレ」編集部
(ロコレ提供)
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