1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. アジア・韓流

<W解説>疑惑晴らさぬまま番組降板、坂本龍一氏の曲の盗作疑惑で批判を浴びた韓国の著名音楽家

Wow!Korea / 2022年7月21日 10時29分

<W解説>疑惑晴らさぬまま番組降板、坂本龍一氏の曲の盗作疑惑で批判を浴びた韓国の著名音楽家(画像提供:wowkorea)

作曲家、坂本龍一氏の曲の盗作疑惑で物議を醸した韓国の歌手兼作曲家、ユ・ヒヨル氏が18日、自身が司会を務めている音楽番組を降板すると発表した。ユ氏は「番組や制作陣への影響を小さくするため、今週の収録を最後にしようと思う。これ以上、被害が及ばぬよう最善を尽くし、残された責任を果たしていく」とコメントした。しかし、今なおユ氏に向けられた疑惑は晴れていない。

ユ氏をめぐっては先月、アルバム「生活音楽」(原題)の収録曲「とても私的な夜」と坂本氏の「Aqua」が類似しているとの指摘があり、所属事務所の「アンテナ」が盗作の事実を認め、謝罪した。ユ氏は昨年8月から「ユ・ヒヨルの生活音楽」と題したプロジェクトを行っており、ユ氏は同プロジェクトを通じて、日常の中で気軽に聞ける音楽を披露。プロジェクトの一環で発表した「生活音楽」は先月、発売を予定していた。

疑惑を受け、ユ氏は「(坂本氏が)長年にわたり最も影響を受け、尊敬しているミュージシャンなので、無意識のうちに私の記憶の中に残っていた。発表時は、私の純粋な創作物と考えていたが、類似性は認めざるを得ない」と釈明。「十分に確かめず、多くの方々を失望させたことに対して謝罪の言葉を申し上げる。何よりも坂本龍一先生とファンの方々を不愉快にさせてしまったことに対しておわび申し上げる」と謝罪した。

ユ氏はソウル大学作曲科在学中の1992年に「ユ・ジェハ歌謡コンクール大賞」で大賞を受賞しデビュー。イ・ムンセ氏やユン・ジョンシン氏ら、著名歌手のアルバムをプロデュースする中でその名が知られるようになり、1994年にユン・ジョンオ氏とプロジェクトユニット「TOY」を結成。その後、軍隊入隊でしばらく活動を休止するが、除隊後、ヒット曲を連発させた。壮大でクラシカルな要素と、アコースティックなバラードが感じさせるセンチメンタルな要素がベースとなったTOYの音楽は、今なお高い人気を集めている。また、音楽やバラエティー番組にも出演してきた。

騒動直後に坂本氏もコメントを発表。「両曲に類似性はあるが、私の作品『Aqua』を保護するための何らかの法的措置が必要な水準だとは思えない。そして、私の楽曲に対する同氏の大きな尊敬の念を知ることができた」とし、特段問題視しない考えを示した。

しかし、盗作疑惑は他のアーティストの曲にも及び、MBCのバラエティー番組の楽曲「Please Don’t Go My Girl」が、米国のグループ「Public Announcement」の曲「Body Bumpin」に似ているとの指摘や、ユ氏が作詞・作曲・編曲を担当した「Happy Birthday to You」がミュージシャン、玉置浩二氏の同名曲に似ているとの指摘も出され、ユ氏への批判はさらに高まった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください