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【個別インタビュー】映画「君だけが知らない」のソ・ユミン監督、キム・ガンウへの信頼・魅力を語る「作品に真摯に向き合う俳優。意見をたくさん出してくれて、監督として助けられた」

Wow!Korea / 2022年10月26日 14時46分

【個別インタビュー】映画「君だけが知らない」のソ・ユミン監督、キム・ガンウへの信頼・魅力を語る「作品に真摯に向き合う俳優。意見をたくさん出してくれて、監督として助けられた」(画像提供:wowkorea)

ある事故で記憶を失い、幻覚で未来を見るようになった主人公が不可解な事件に巻き込まれていくサスペンス映画「君だけが知らない」が10月28日から公開される。主演は韓国ドラマ「サイコだけど大丈夫」でも一躍有名になったソ・イェジ。相手役は実力派俳優として確固たる地位を確立しているキム・ガンウ。そして監督・脚本を務めたのは、映画「八月のクリスマス」「四月の雪」で知られる名匠ホ・ジノ監督の元で助監督や脚本を手掛けてきたソ・ユミン。女性監督は男性に比べてまだまだ少ないが、彼女は本作で監督として長編デビューを果たし、2021年公開時に韓国ボックスオフィスで初登場1位を記録した。ZOOMインタビューでは、脚本を書くときにこだわったことや女性監督として意識した部分、キム・ガンウの俳優としての魅力などについて、穏やかな優しい笑顔で答えてくれた。

Q.二転三転する展開にハラハラドキドキしながらも、終盤にいくにつれて悲しくて切ないストーリー構成になっていたため、あっという間の100分でした。監督が脚本を書くときに特にこだわった部分は何でしょうか?

一番大切だと思っていたのはラストシーンでした。どうしたら秘密が明かされながらもカタルシスを感じてもらえるのだろうかという点が一番悩んだ部分です。実は今でももっと今以上のものができたのではないか…と思うくらいです。この作品は、二転三転と話が展開していきますが、この部分で描かれていたことが、ここで謎が明かされたりするという配置も考えなければならなかったので、それぞれのストーリーが上手く調和するように気を付けました。そして、観客が途中までは知らなかったけど、ある事実を映画を観ながら知って、知った時に無理なく蓋然性がしっかりと理解できるなと思ってもらうためにはどうすれば良いかと考えていました。

Q.近年、女性監督は増えてきていますが、まだまだ少ないですよね。監督が映画学校に通っていたときは女性の割合はいかがでしたか?

今は状況が変わっているのですが、私が映画学校に通っていたときは、女子学生自体が少なかったんです。定員が20名だとしたら、2人か3人くらいしかいない時期でした。

Q.韓国映画界で女性監督が描く女性主人公のサスペンススリラーはあまり多くないように思いますが、そういう点において、何か意識した部分などはありますか?

女性監督は多いとはいえないですよね。正確な数字はわからないのですが、女性監督は全体で言うと10%くらいでしょうか…。ただ今は女性監督がすごく増えている時期ではあると思います。以前、ピョン・ヨンジュ監督が「火車」(宮部みゆき原作)というスリラー映画を作ったことがあって、それがすごくいい作品でした。そんな例もあるので、女性監督がスリラーを作るのは初めてなことでもないですし、特別なことでもないのですが、やはり女性監督に対する先入観というものはありますよね。女性監督だと小さな作品やラブストーリーを撮ると思われがちなので、私自身も緊張感をもって作品を作っていました。女性監督でもジャンル映画としての非常に楽しめる作品を作れるのだということを見せたくて、その点を意識しながらがんばって作りました。

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