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<WK寄稿>「割る」と「混ぜる」でみる日韓-3

Wow!Korea / 2022年12月19日 16時0分

(画像提供:wowkorea)

又も読者から指摘がありました。

“日本にも<どんぶり勘定>なる表現があり、結構いい加減なやり方もありますよ。きちんと割るばかりじゃありません。都合に合わせて使い分けているだけです。”と教えてくれました。ごもっともな指摘です。すべてが“割る”と“混ぜる”で割り切れるわけではありません。傾向としてどちらの割合が多いかを観察している点をご理解して頂ければと思います。

韓国の伝統芸能の仮面劇なども、日本の歌舞伎や能などと違い、舞台と観客の分け隔てなく演者と観客が一つ(ハンマダン/一つの庭/ひとつの舞台)になって楽しみます。その名残でしょうか今でも歌番組などを見ると気分が乗ると観客が舞台の前に出て踊ったりして一体となって悦に入ります。

韓国の国旗にも陰と陽が曲線を描いて混ざっており、ハングル文字も子音と母音が混ざって言葉として成立します。韓国人がよく使う“ウリ/我々”という言葉も混ざることで成立します。赤の他人にはつっけんどんで冷たいですが、いったん“ウリ”になると韓国人特有の濃い情が発動します。日本の「親しきなかにも礼儀あり」ということわざが通用しないほど親密に混ざります。

よく街角で同性同士で腕を組み合う姿が見受けられますが、これも“混ざる”感覚ですが、日本の人にとっては違和感があるのではないでしょうか?!

圧巻はクーデターやもろもろの事件で起訴され法廷に現れたチョン・ドゥファン(全斗煥)元大統領とノ・テウ(盧泰愚)元大統領が手をつないでいた写真ではないでしょうか。

“何を大の大人が”とお思いでしょうが韓国人の方が身体接触に抵抗感がありません。ですからドラマで「ハグ(抱擁)」するのも韓国人の方が自然ですし、紹介され他人と会うと会釈よりすぐ手を出して西洋式に握手を求めてくるのも韓国人です。

この「混ざる」とは異質なものが混ざり1+1が化学反応が起こり8~10ににも化けるところが韓国(人)の特徴で、短期間に最貧国から先進国になりえたのも民主化をとげ、k-カルチャーが世界でもてはやされているのも混ぜることによる爆発力がベースにあったからだと思います。

その間ワールドカップで1勝もできなかった韓国サッカーが2002年大会でベスト4に入ったのも、高校野球チームが100校(日本約4500校)にも満たない韓国野球が、駅伝等長距離大会もろくにないマラソン界、すそ野がゼロに近い劣悪な環境でのフィギャスケートなどで、オリンピックの金メダルリストが出たのも「混ぜる」ことから起こる「プラスα」が生じた化学反応が一因だと思います。

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