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<インタビュー>「悪の心を読む者たち」キム・ナムギル「連続殺人魔に対する感情が同化しないように努力した」

Wow!Korea / 2023年3月14日 14時36分

連続殺人魔に対する感情が同化しないように、犯罪者たちを理解はしてもいいけれど、受け入れはしないこと、事件に対して、客観的な観点で見つめ、事実だけをお見せしようと努力しました。

■キム・ナムギルさんご自身は共感性が高いほうなのでしょうか?

ケースバイケースだと思います。対象、時期、タイミングによって違うので、共感能力は相対的だと思います。

■演じられたソン・ハヨンとご自身との似ている点はありますか?

全ての事件をもう少し客観化して見ようとする部分は似ていると思います。そして、何よりも自分を客観化する気質は似ていると思いました。

■ハヨンをプロファイラーとしてスカウトしたクク・ヨンスを演じた、チン・ソンギュさんと共演されていかがでしたか?メイキングではすごく楽しそうでしたが…。

チン・ソンギュさんとは息がとてもよく合いました。以前、少しだけある作品で共演したことがあります。演技もお上手ですし、すてきな人柄の俳優です。一喜一憂せず、いつもひたむきな姿勢で作品に臨む俳優だと思います。現場では明るいエネルギーで現場を楽しい雰囲気にしてくれるんです。

■ご自身のシーンで、一番気に入っているシーンと、その理由を教えてください。

ソン・ハヨンがク・ヨンチュンとの接見後に、苦しみながら「なぜ、俺を?」と聞くシーンがあります。ソン・ハヨンにとって一番人間的なセリフだと思いました。ソン・ハヨンも犯罪者もみんな人間です。机一つを間に置いて、刑事と犯罪者としてではなく、面談者と被面談者として会わなければならない本人の存在の本質に対する苦悩が込められたセリフだと思います。

この一文が、ソン・ハヨンが「プロファイラーソン・ハヨン」として生きて行く自分の誓いだと考えました。

また、ソン・ハヨン役を演技する僕にとっても最後の撮影まで途切れることなく投げかけた質問でした。「なぜ、俺を?」と。暮らしながら遭遇する全ての物事は本人の意思で選択し、決定することが生活であり人生であると思います。そんな側面から犯罪者も同じように自身の意思で起こす事件であるため、このシーンが、これら全てのことに通ずるメッセージではないかと思っています。

■本作はキム・ナムギルさんにとってどんな作品になりましたか?

「悪の心を読む者たち」はある意味、大衆的ではなく興行性がないものをテーマにしている作品ともいえます。けれど、このような作品もうまく制作されれば認められるということが確認されましたし、自信にもなった作品として残ったことがうれしいです。俳優として少しだけ成熟した演技をお見せできたように思い、さらに意味深いものになりました。

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