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「100万観客も難しくなった」韓国映画の危機、OTTが変えた映画界の勢力図

Wow!Korea / 2023年5月8日 16時32分

「100万観客も難しくなった」韓国映画の危機、OTTが変えた映画界の勢力図(画像提供:wowkorea)

最近、韓国映画の封切り成績は悲惨な水準だ。昨年11月に封切られた「フクロウ」を除いては、全ての封切り作が損益分岐点の半分にも及ばなかった。今年公開された作品の中で、観客数が100万人を超えた作品は1月に封切られたファン・ジョンミンとヒョンビン主演の「交渉」だけだった。同時期にNetflixなどのOTTで公開された映画「JUNG_E/ジョンイ」と「キル・ボクスン」が非英語圏基準のストリーミングで世界1位になったという朗報とは全く異なる温度差だ。

パンデミックとOTTが変えた韓国映画

新型コロナ感染症が流行する前まで、映画は比較的安い価格で気軽に時間をつぶせる娯楽として認識されていた。しかし、新型コロナ感染症によって人々の生活が変わるとともに急成長したNetflixなどのOTT(オンライン動画ストリーミングサービス)産業は、消費者の視聴パターンも変えて行った。それによって韓国映画は今危機に陥っている。

映画館のチケット価格も1万5000ウォン(週末基準、約1500円)レベルまで上がった。観客が減って、増えた損失を埋めるための臨時的手段だったが、映画館で映画1本見るために、OTTの1か月の購読料より高いお金を払わなければならなくなった。映画関係者は「そのせいなのか、最近、観客は(気楽に作品を選べる)OTTで作品を見る時より、はるかに厳しい基準で劇場映画を選択する」と話した。

専門家たちもこの危機から抜け出すためには、映画界が、OTTがもたらした変化を体得し、それに合わせて新たなパラダイムを確立しなければならないと口をそろえる。映画「犯罪都市」シリーズを製作したチャン・ウォンソクBAエンターテインメント代表は「観客の立場からすれば、映画館で上映する映画が面白くなかったのが最大の理由」とし、「チケット価格が上がり、映画館で見るのを選択する観客の視線が以前より能動的で厳しくなった」と分析した。

映画評論家のチョン・ジウク氏は「製作会社や投資会社が、映画では難しいと言ってOTTコンテンツに投資の方向を変えるのは、さらに映画の成長を止めることになる」とし、「より果敢に良い映画に投資してこそ、観客が映画館に行こうという理由になる」と助言した。

10週から4週になった「ホールドバック」

映画館で上映される映画を保護する安全装置だった「ホールドバック」(劇場公開後、OTTなどオンラインでの公開を待つ期間)さえ危ない勢いだ。映画界は劇場公開後、オンライン公開まで約10週間の待機期間を設けていた。最近は長くて8週間、少ないと4週間待つとOTTやIPTVで映画を視聴できる。ついにCoupang(クーパン)が提供するOTTサービスである「Coupang Play」が映画館で上映中の映画を「ホールドバック」を経ずに無料公開するサービス(クープルシネマ)を計画中というニュースが広がり、映画人たちの不安はますます大きくなっている。

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