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<W寄稿>軍隊を知らずして韓国を知ってると言うなかれ!その1

Wow!Korea / 2023年6月14日 18時51分

(画像提供:wowkorea)

韓国は今現在、国土が南北に別れ戦争状態(休戦中)であり、いつ北から攻め入られるか分からないという潜在意識下に置かれています。故に成人になった若者がいつ兵役に就くか悩みます。卑近な例で世界的に有名なアイドルグループ「BTS」のメンバーも歌手活動を中断して軍隊に服務しています。韓国男子にとっては何を差し置いても兵役に就くのが義務であり韓国男児の証明であり、その義務を全うしないと社会的に葬られてしまいます。

韓国には世界でも数少ない徴用制度があり、それが若者に重くのしかかっているばかりか、軍隊の存在が社会の全ての分野に大きく圧(お)し掛かっています。「漢江の奇跡」という経済成長も、1961年~92年までの軍人(出身)の長期政権も、また韓国人の行動や意識に見られる「パルリパルリ」(”早く早く”の意味で、上下関係、命令服従、推進力、目標達成意識、一点集中を象徴する言葉)等も軍隊抜きには語れません。

また手前味噌になりますが、私の短い入隊の体験をもとに軍隊を紐解き、皆様の理解を深めてもらう事にします。

私は”在日”として皆さんと同様に軍隊と無縁に育ち、日韓のはざまで自分のアイデンティティを探し求めて、母国に留学しました。日本では"朝鮮人"、韓国では”バンチョッパリ(半分日本人)と蔑まれながら、どっちつかずの青春を過ごし、悩み、その解決策を求めて祖国に来ました。

言葉を覚え、必死に韓国人になろう(国籍は韓国人ですが実態は日本人)と本国社会に溶け込もうと努力しました。韓国人とは何ぞや?自分は日本人なのか韓国人なのかを、もがきながらソウルで9年の月日が経ちました。当初のつたない韓国語もそれなりに通用し、本国の女性と結婚もし、子供も授かり職場も得て安定した韓国人の一員になったつもりだったのです。が、何かが欠けてる!何か物足りない!という不安が私の意識から離れませんでした。この不安は何だろう⁈

思い悩んだ末の結論は「軍隊」でした。

大学の友達と杯を交わしワイワイ騒ぎ、親交を深めても、軍隊の話題になると氷ついてしまい疎外感を感じました。戦前の軍隊アレルギーの為か、日本では軍隊の“軍”の字も教わらなかったので、基礎知識はおろか、彼らが兵役で暮らした3年間の軍隊生活は知る由もないので、”話に追いていくことも、あいづちを打つこともできない自分”が常に一人ポツンとそこにいました。

韓国人になれたと思ったのに、本国の人と心の底から分かち合えないもどかしさを感じさせた“軍隊”!。知らなかったための失敗もたくさんありました。

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