天国の母と残された娘が紡ぐ「食」の物語　韓国映画「母とわたしの３日間」日本公開決定！

よろず～ニュース / 2024年3月15日 19時50分

　2023年12月に韓国で公開され話題を呼んだ映画『3日の休暇』が、邦題『母とわたしの３日間』として、5月24日に待望の日本公開が決定。併せてポスタービジュアルと予告編が一挙解禁となった。

天国から3日間の休暇を与えられた母が帰ってきた――思い出のレシピをたどりながら蘇る、後悔と幸せの記憶。あの時言えなかった、愛する人に伝えたい最後の言葉とは。

　本作は、天国から休暇をもらって現世に降りてきた母ポクチャと、母のレシピで定食屋を営む娘チンジュの３日間を描くファンタジーストーリー。映画『薔薇色の人生』『バンガ？バンガ！』『僕の特別な兄弟』ほか、好評を博したユク・サンヒョ監督が演出を担い、近くて遠い関係である家族間の複雑な感情を深く描く。さらに映画『7番房の奇跡』『あの日、兄貴が灯した光』『82年生まれ、キム・ジヨン』など、ヒット作を次々と生み出した脚本家のユ・ヨンアが、シナリオを執筆したことでも大きな話題を呼んだ。

　監督のユク・サンヒョは、脚本に初めて目を通した時に「涙があふれて止まらなかった」と振り返る。そして「年老いた母のことを思い出すとともに、娘を育てる立場でもあるので、自然と物語に没入していました。妻にも読んでもらったところ、彼女も号泣していたので、普遍的な物語に違いないと判断しました。人々を癒やせる作品を作りたかったんです」と語る。

　また本国で〝国民の母〟として慕われるベテラン女優キム・ヘスクと、〝癒やしのアイコン〟として愛されるシン・ミナが、初めて母娘役で共演を果たした。キム・ヘスクは、共演したシン・ミナについて「呼吸を合わせるのに苦労しなかった」と明かす。「2カ月間の撮影中にたくさん会話をしましたが、何もかも話せるくらいに親しくなりました。〝本当のお母さん〟になったような気がしました」と伝えた。

　そして予告映像でも数多く登場し、観るものの食欲を刺激すること間違いなし、本作のもう一つの主役である料理も見逃せない。ランチョンミート入りキムチチゲ、チャンチクッス（にゅう麺）、大根入りマンドゥ（餃子）…ユク・サンヒョ監督は、ポクチャとチンジュの記憶をつなぐ媒介である料理を、丁寧に表現したかったという。「全て家庭料理を選びました。最近の動画配信や、ドキュメンタリーなどでよく見受けられる見栄えの良い料理ではなく、自然な家庭料理を見せたかったんです。そして湯気をたくさん出すよう、気を配りました。食べ物は温かくなければおいしく見えないでしょう（笑）」

　母と娘の愛という普遍的なテーマを、感性豊かにファンタジー要素も織り交ぜ、愛らしく描くとともに、大切な誰かに思いを馳せる感涙必須の物語がついに上陸する。

なお、ムビチケオンライン券の発売も3月15日（金）より決定した。

『母とわたしの３日間』
5月24日（金）シネマート新宿ほか順次公開
　亡くなって3年目になる日、ポクチャ（キム・ヘスク）は天国から3日間の休暇を与えられ、ルール案内を担当する新人ガイドとともに、地上に降りてくる。

　アメリカの名門大学の教授である誇らしい娘、チンジュ（シン・ミナ）に会えることを楽しみにしていたのもつかの間、彼女はかつて自分が住んでいた故郷の家に戻り、定食屋を営んでいた。そんな姿を見て戸惑うポクチャ。いらだつ母親の気持ちも知らないチンジュは、ソウルから訪ねてきた親友のミジン（ファン・ボラ）とポクチャが残したレシピを再現しながら、なじみのある料理とともに次第に母との思い出が蘇っていく…。

監督：ユク・サンヒョ
脚本：ユ・ヨンア
撮影：キム・ジヒョン
編集：キム・ソンミン
音楽：JAWAN
出演：キム・ヘスク、シン・ミナ、カン・ギヨン、ファン・ボラ、パク・ミョンフン、チャ・ミギョン

2023年｜韓国｜105分｜シネマスコープ｜DCP5.1ch｜日本語字幕：小西朋子
原題：3일의 휴가｜英題：OUR SEASON｜レイティング：G
配給：クロックワークス
© 2023 SHOWBOX AND STORY FOREST ALL RIGHTS RESERVED.

（よろず～ニュース編集部）

外部リンク