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戦争で命を落とす人々は今日も生まれる、日本の存在意義も問われる【私の雑記帳】

財界オンライン / 2023年3月21日 11時30分

開戦から1年、日本の動きは

 戦争は、この世から無くならないのか─。ロシアによるウクライナ侵攻が始まって、この2月24日で1年が経った。

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 ロシアのプーチン大統領は徹底して戦いを続行していくという考えを表明。そして、「西側がウクライナを支援するところから、この祖国防衛戦争は始まった」と強調。

 おいおい、侵略を開始したのはロシア側ではないかと茶々を入れたいところだが、ご本人は「祖国防衛」という考えに執着の様子。

 西側はウクライナ支援で方向は一致。バイデン米大統領も密かにウクライナの首都・キーウを訪ね、ゼレンスキー大統領を激励した。

 日本を含む西側は、ほぼ結束は固いが、中国が軍事的支援を含めてロシアへの接近の姿勢を見せるなど世界情勢は複雑になり、混迷の度を深める。ロシアの軍事に詳しい専門家は「あと1年以上は戦争は続く」という見方を示す。

 一方、「対立する図式を深めるだけではなく、停戦に持ち込む動きが出てきてもいい時。そうした動きがなぜ取れないのか」という日本政府関係者の声もある。


インドのしたたか外交

 ロシアとウクライナの仲介を取れるのは今のところ、インド、トルコといった国々。インドはカシミールで中国とは国境紛争を経験してきているのだが、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)の仲間同士という顔も持つ。

 一方で、『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて結成された『QUAD』(日米豪印4か国で結成)のメンバーとして、インドも加わっている。

 インドはロシアとも、旧ソ連邦時代から軍事面で交流を持ってきた歴史。近年は経済力を付け、GDP(国内総生産)はドイツに次いで世界5位の座。人口は14億人強だ。グローバルサウス(南半球の新興国)で存在感も強い。

「どこにでも顔を出すインド」と陰口をたたかれる面もあるが、逆にいえば、複雑化する世界にあって、課題解決へ向け、仲介できるポジションにあるということ。

 モディ首相は、昨年9月に行われた安倍晋三・元首相の国葬に参列し、日本との縁の深さを象徴する動きを見せたことも記憶に新しい。

 中国も停戦を訴えるなど、新しい動きもある。

 戦争で命を落とす人々が今日も生まれている。そして自然災害で犠牲になる人たちもいるという今日の世界で、手を取り合い、助け合う場も必要。日本も国際社会の中で存在意義が問われている。


「日本は安い」の声に…

 縮む日本─。国力を計る指標の1つがGDP(国内総生産)。日本は、1968年(昭和43年)当時の西ドイツ(現ドイツ)をGNP(国民総生産、当時の指標)で抜いて、米国に次ぐ世界2位になった。

 それから42年後の2010年に中国に抜かれ第3位になった。近年は円安で、ドル換算で5兆ドルから4兆ドル台に〝転落〟しかかり、ドイツに追い越されそうだ。

 さらに、成長著しいインドがひたひたと迫っており、早晩5位に転落するのでは、という見方も強まる。

 円の価値が低く、つまり低下して海外からの投資も相次ぐ。京都にタイ国の資本がタイ風のホテルを建てる─というニュースも流れる。古都・京都も海外からの観光客で賑わいを取り戻し始めた。

 都内でも、電車の中で海外から大きなカバン、バッグ類を手にした観光客の姿が目立つようになった。

 これらの観光客の間で、「日本は安い」という声が聞かれる。


日本の良さをもっと…

 こうした声を聞いたりすると、ちょっと複雑な気持ちになる。日本の〝おもてなし〟のサービスは相当に質の高いものだし、料理も大方の外国人に好評だ。その付加価値に合わせてそれなりの料金設定はできないものなのか。

 中国出身で30年前に来日し、日本の大学を出て起業し、東証プライム市場に上場している某経営トップの言葉が印象的だ。

「コロナ禍で海外出張を控えていましたが、最近、欧州とアジア各国を回って、いろいろな人と話し、意見交換してきました。それで感じたのは、日本は貧しい国になったなということです」

 そのトップは、「もちろん、日本のよさ、人々の親切心はあります。それがわたしも好きなところですがね…」と少し寂しそうな風情。

 潜在力はある。日本再生へ向けて、踏ん張りの時である。


高齢者が安心できる国に

「日本の医療・介護はピンチですが、国民皆保険のおかげで、国民全員が長生きできる国って日本だけなんですね」と語るのは『高齢社会保険づくり研究所』社長の岩尾聡士さん。

 岩尾さんは名古屋大学医学部出身のお医者さんでもある。

 日本で75歳以上が激増し始めたのは2005年から。他の国で増え出すのは2040年頃とされ、海外も日本の対策を注視する。

 今、日本で切実なのが、病院から75歳以上の高齢者を出さざるを得ないという現実。そうしないと、例えば若者が交通事故などで入院をしなければならず、必要なベッド数を確保するための措置。

 米国などは1980年代前半から、病院の前にホテルを建て、そうした高齢者を受け入れる『スキルド・ナーシング・ファシリティ(Skilled Nursing Facility)』が発達。医師と看護師がいつでも行ける体制を取っている。

 岩尾さんは今、約1200人の患者を収容する施設を名古屋で運営。約250人のスタッフで、「医療制度が極めて高くて、介護度が高い患者さんのお世話をさせてもらっています」と語る。

 問題は低所得の人や市営住宅に住んで、これらのサービスがなかなか受けられない人たちをどうするかだ。「そうした人たちも、1000人以上の方たちを在宅で診ています」と岩尾さん。

 日本で看護師の資格のある人は約152万人。このうち、事情があって働いていない看護師は約73万人にのぼる。これらの人が働ける場をもつくるという『岩尾モデル』の立ち上げである。


BMWで毎日元気

「毎日、BMWで元気にやっています」と語られるのは小長啓一さん。

 元通商産業省(現経済産業省)で事務次官を務められた後、アラビア石油社長を務められた小長さん。今は、島田法律事務所(東京・大手町)の一メンバーとして、弁護士業務に携わっておられる。

 1930年(昭和5年)12月生まれの92歳ながら毎日、公共交通機関を使って、大手町のオフィスに通っておられる。

 健康の秘訣は? とうかがうと、「BMWです」とニッコリ笑って即答される。

 Bはバス、Mはメトロ(地下鉄)、Wはウォーキング(歩くこと)だという。小長さんの足取りは実に軽い。建物の階段もスイスイ昇っていかれる。日ごろ、足腰を鍛えておられるのが小長さんの若さを保っておられる秘訣だと思う。

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