【国交省】外航船の燃費規制を日本主導で条約化へ
財界オンライン / 2021年7月1日 11時30分
大型外航船による二酸化炭素の排出削減を目指す新たな燃費規制が日本主導で実現する。既存船に対しても初めて燃費規制が適用される。
国際海事機関(IMO)で海洋汚染防止条約の改正案が承認、採択され、早ければ2023年1月に新規制がスタートする見込みだ。国内の海運関係者からは議論をまとめ上げた国土交通省を称賛の声が上がっている。
新たな規制では、これまで対象外だった既存船に対しても新造船並みの燃費性能を義務付ける。燃費の悪い旧型船は、エンジンなどの改造や減速運航によって基準を満たす必要が出てくる。
また、毎年1回、燃費実績を事後的に把握する新たな仕組みも導入する。運航距離や船の重さなども考慮し、燃料消費量の実績に応じてAからEの5段階で評価。最低評価のEや、3年連続でDとなった場合、船主は船籍を置く政府に改善計画を提出しなければならない。改善されなければ航行できなくなる。
いずれも規制強化に当たるものの、日本の海運業界からは歓迎する声が多い。かつて世界トップシェアを誇っていた日本の造船業だが、中国や韓国との激しい競争にさらされ、現在は両国の後塵を拝している。
新規制が導入されれば、燃費性能に優れているとされる日本の船舶が優位になり、日本製の新造船への置き換えが進む可能性が期待されている。
規制の議論を主導してきたのは国交省の海事局だ。新型コロナウイルスの影響でウェブ形式での会議を余儀なくされる中、日本を含めた19もの共同提案国との調整に奔走し、「骨の折れる作業」(海事局関係者)をやり遂げた。
日本船主協会会長の内藤忠顕氏は「海事局がIMOの場でプレゼンスを発揮し、会議をリードしてきた」と、国交省の活躍ぶりをたたえた。
【国土交通省】日本の造船業支援に本腰 燃費に関する国際規制を創設
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
広島で初開催「帆船みらいへ体験乗船イベント」、令和5年度海事広報アワードで海事局長賞を受賞
マイナビニュース / 2024年4月12日 10時0分
-
【プレスリリース】NAPA Voyage Optimization(航路最適化システム)の導入を決定
@Press / 2024年4月11日 18時0分
-
【プレスリリース】英国と日本、自律運航船実現への加速に向けた取り組みで合意
@Press / 2024年4月10日 18時20分
-
広島で初開催の「帆船みらいへ体験乗船イベント」とその広報活動が「令和5年度海事広報アワード」で「海事局長賞」を受賞しました!
PR TIMES / 2024年4月5日 11時45分
-
日本財団ゼロエミッション船プロジェクト 世界初※ゼロエミッション運航実証に成功
PR TIMES / 2024年4月4日 17時15分
ランキング
-
1円下落、一時158円台に迫る 介入観測後も円安止まらず
共同通信 / 2024年5月1日 18時30分
-
2「テーマパーク化した大学」を経たZ世代の不都合 先生と生徒が共犯でうみだす「いい子症候群」
東洋経済オンライン / 2024年5月1日 11時0分
-
3経営者目線 ジム・ロジャーズ氏「今後1年の間に大暴落」を警告 ワタミ来月40周年
zakzak by夕刊フジ / 2024年5月1日 15時30分
-
4観光業で働く人のためにも「GWは廃止すべき」 こう提言しても、何も変わらなかった理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月1日 6時40分
-
5チャウヌさんのオリジナルステッカー入り「サブウェイオリジナルステッカーセット」プレゼントキャンペーン
共同通信PRワイヤー / 2024年5月1日 0時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください