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日本のユニコーン・ペイディを米決済大手・ペイパルが買収

財界オンライン / 2021年10月4日 7時0分

米ペイパルが約3000億円で日本のユニコーン・ペイディを買収する。

 ペイディは今、世界で市場が急拡大する「BNPL(Buy Now Pay Later :後払い)」事業を手掛ける2014年創業のベンチャー。

 ネット通販が普及する中、BNPLサービスは、クレジットカードを持たない若年層の間で利用が拡大している。

 BNPLは携帯電話番号とメールアドレス、住所などを入力するとAIが瞬時に審査。審査が通れば商品が届き、後日、コンビニや口座振り込みなどで代金を払うというもの。

 ソフトバンクグループが出資するスウェーデンのクラーナは時価総額約5兆円、世界のユニコーン第5位に位置する(21年6月時点)。北米のアファームは時価総額3・6兆円と企業価値を拡大、世界のベンチャー投資の主戦場にもなっている。

 日本ではペイディの他、ネットプロテクションズ、GMOペイメントサービスなどがサービスを提供。

 ペイディは『アマゾン』『楽天』、ネットプロテクションズは『Yahoo! ショッピング』『Paypayモール』『LOHACO』や『ユニクロ』、GMOは『ZOZO』などにサービスを提供している。

 日本のキャッシュレス決済は近年、ソフトバンクとヤフーの『Paypay』が急成長。外資の決済サービスは日本勢の後塵を拝している。

「インターネットサービスに国境はないが、言語の壁がある」(IT大手社長)と言われるように、外資が日本で決済サービスを普及させるハードルは高い。こうした中、ペイパルはペイディ買収で日本市場攻略を図る。

 同じように、今年7月には米Googleがスマホ決済のpringを買収した。

 日本の金融大手は買い手となれず、巨大外資がベンチャー買収で日本の決済市場に侵攻してきている状況である。

【関連記事】グーグルが日本で金融事業強化 スマホ決済のプリンを買収

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