静岡・三島駅南口再開発、4棟の建設が着工 2027年度完成へ
財経新聞 / 2024年4月20日 10時59分
静岡県三島市の三島駅南口東街区A地区市街地再開発組合は、分譲マンション、店舗、医療施設などが入る4棟(三島市一番町)の建設工事に入った。参加組合員のミサワホームが明らかにしたもので、2027年度の完成を目指す。
三島駅南口東街区は、市街地再開発区域のA地区と定期借地で実施するB地区に分かれ、合計6棟の施設を建設する。このうち、A地区は24階建てのA棟、6階建てのB棟、7階建てのC棟、10階建てのD棟を整備する。
延べ床面積は約5万6,000平方メートル。A棟は分譲マンション、スーパーなどの店舗、医療施設、B棟は店舗、子育て支援施設、オフィス、賃貸住宅、C棟は688台分の立体駐車場、D棟は店舗、分譲マンションが入る。開発はホテルや店舗を誘致して今後進めるB地区の2棟と一体で行い、両地区内に複数の広場を設ける。
開発は三島市が2012年、JR三島駅周辺のまちづくりの方向性を示した「三島駅周辺グランドデザイン」を策定したのを受け、東海道新幹線が停車する駅前の新たな顔として計画された。市街地再開発組合は街区全体のイメージを「広域健康医療拠点・スマートウエルネス・フロント」としている。
市街地再開発組合の組合員には、ミサワホームのほか、東レ建設、野村不動産、三菱地所レジデンスが参加し、1月から既存施設の解体工事を進めてきた。
三島市は静岡県東部の工業都市だが、駅周辺に老朽化したビルが多く、新幹線の停車駅にしては寂れているイメージが、市によるアンケート調査で浮かび上がっている。再開発構想自体は1987年から持ち上がっていたが、用地取得の難航などからいったん白紙に戻し、あらためて計画を練り直した。市民の中には開発で湧水が枯れるなどとして反対運動もある。
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