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中古マンションビジネス展開:スター・マイカが伸長局面の理由と時代背景

財経新聞 / 2025年1月31日 13時40分

 スター・マイカ・ホールディングス(2975、東証プライム市場。スター・マイカ)。四季報のぱらぱら捲りで目が留まった。特色欄に「中古区分マンションに投資、賃貸。居住者撤去後に改装し売却」と示され、業績欄の見出しは【伸長】と記されていた。

 直前に公益財団法人東日本不動産流通機構が配信した、こんな情報に接していた。「2024年11月度の首都圏の中古マンション成約件数は3207件(前年度比10.6%増)と5カ月ぶりに、成約平方メートル単価は79.41万円(5.9%増)と55カ月連続で前年同月を上回った。成約価格は5022万円(6.1%増)。首都圏中古マンションの在庫件数は4万5646件(2.9%減)」。

 いわゆるタワマン人気などの報道には接する機会は多いが、中古マンションも金利動向を見据えた結果か、「人気」を知った。

 人気(伸長)は株価動向にも見て取れる。スター・マイカは2019年3月上場。以降の修正済み株価動向は617円が本稿作成時の株価、800円台入り口(年初来高値水準)。33%方上昇。特筆すべき状況でないかもしれないが昨年8月には、494円まで値を下げている。そこからの値運びは「急伸」と呼ぶに値する。

 過去3期間(2022年1月期~24年1月期)の収益動向は、「30.7%増収、42.3%営業増益、6円増配39円配」「1.4%増収、20.5%営業減益、20円配(22年12月に1対2の株式分割。実質40円配)」「14.3%増収、14.0%営業増益、23円配」。

 そして今25年11月期は「14.7%増収(640億6100万円)、14.0%営業増益(62億6100万円)、3円増配26円配」計画。そして「伸長」を織り込んだ至27年11月期の中計をスタートさせた。中計に掲げられた指標目標にも、伸びが認められた。

<営業利益率10%以上> <総還元性向40.0%>。

 水永正志社長は、こう語っている。

 「中古住宅ニーズは人口減少が続く日本では、今後ますます伸びる。その安定的なマーケット基盤で見据えるのは、当社が中古マンションのあらゆるソリューションを提供できる存在であり、今後も斯界を牽引していける存在であるという事実・・・」。

 余談だが「水永正志」の名前に、聞き覚えがあった。いちご(2337)がピーアイテクノロジーと称していた当時の社長である。中古マンションとの付き合いは長い。

 時価の予想税引き後配当利回りは、2.6%弱。1月に804円まで買い直された後の揉み合いから再伸場面。調整を見守るのが賢明か・・・

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