仮想通貨で副業 トランプコインで注目を集めるミームコインとは?
財経新聞 / 2025年2月5日 11時51分
アメリカのドナルド・トランプ大統領が、独自の仮想通貨を発行したことが大きな話題となっている。発行された仮想通貨は「ミームコイン」という種類になるが、ビットコインとの違いが分からないという人もいるだろう。本記事では、仮想通貨の副業において、投資対象の一つであるミームコインを紹介する。
■トランプコインには賛否両論
1月20日、トランプ大統領は、SNSを通じて仮想通貨「TRUMP(トランプ)」を発行したと発表した。このトランプコインは大きな注目を集め、一時は75ドルの高値を記録している。しかしトランプコインは話題になるだけでなく、批判の声も強い。これには、いくつかの理由が考えられる。今回発行されたトランプコインは、ミームコインという種類に該当する仮想通貨だ。ビットコインなどの一般的な仮想通貨は、決済などの実利的な有用性があり、それが価値や価格に繋がる側面がある。一方でミームコインには、こうした有用性がなく、収集品としての側面が強い。そのためミームコインは、投機対象としての性質が強いのだ。
トランプコインの価値は、トランプ大統領の影響力に大きく依存している。その影響力が価格と密接な関係にあるため、将来性については不透明だ。長期的な価値の維持については、注意深く判断する必要がある。
またトランプ大統領は、保守的な政策で広く知られる人物であり、支持者と反対派の間で極端な評価を受けている。特にトランプコインは、トランプ大統領の政治的ブランドを利用した仮想通貨である。そのため熱狂的な支持者による投資と、批判的な目を持つ反対派による議論を同時に生んでいるのだ。
さらに政治的影響力を持つ人物が、自身の名前を使った仮想通貨を発行することは、利益相反の問題を引き起こす可能性がある。特定の人物やグループといった関係者がトランプコインを大量に保有すれば、市場操作も容易だからだ。公人である大統領が、一部の関係者に利益誘導すれば大きな問題となるため、批判の声も大きい。
トランプコインのようなミームコインは、ジョークやインターネット文化に基づいている背景がある。そのため、エンターテイメント的側面があるのだ。一種のイベントのように軽く捉えれば楽しめるものの、シリアスに捉える人々にとっては眉をひそめる出来事になっている。
いずれにしても、トランプコインを巡る話題でも、トランプ大統領の影響力の強さがうかがい知れる。1月30日には、トランプコインで腕時計やスニーカーの購入が可能になると発表された。今後トランプコインの実用性が強化されれば、ミームコイン以上の価値を持つ可能性が出てくるだろう。
■ミームコインは投機的性質が強く、仮想通貨初心者には不向き
そもそもミームコインとは、インターネット上のジョークやミーム(インターネット文化の中で流行した画像や動画)を基に作られた仮想通貨の一種である。中でも有名なミームコインである「ドージコイン(Dogecoin)」は、柴犬をモチーフにした画像から生まれた。ドージコインは、エンターテイメント性を重視したユニークな仮想通貨として広く知られている。ミームコインのような仮想通貨は、技術革新や実用性ではなく、コミュニティの支持や話題性によって価値が形成される特徴を持っている。既存の仮想通貨の技術(例えばビットコインやイーサリアム)を活用して、簡単に作成されることが多い。
そのため仮想通貨初心者でも手軽に参加できることが、人気の理由の一つだ。しかしその投資リスクの高さは、他の仮想通貨と比べても突出しており、慎重な検討が必要である。
投資対象としてのミームコインのメリットには、短期的な利益の可能性が挙げられる。ミームコインは、その話題性やインフルエンサーの発言によって価格が急騰することがある。過去にドージコインは、イーロン・マスク氏のツイートをきっかけに急激に値上がりした。
一方でミームコインは価格変動が激しく、値動きが読みにくい。短期間で大幅な値上がりや暴落を繰り返すことがあり、損失リスクも非常に高い投資商品だ。これには、多くのミームコインに明確なユースケースや実用性が欠けている点が関係している。その結果、長期的な価値を維持するのが難しく、投機的な性格が強くなるのだ。
加えて、ミームコインには「ラグプル」と呼ばれる詐欺的なプロジェクトが存在する。例えば、投資家から資金を集めた後に突然プロジェクトを放棄するような詐欺である。
ミームコインはエンターテイメント性が強く、投資商品としてユニークな魅力を持っている。仮想通貨初心者でも簡単に参加できるものの、そのリスクも非常に高いことを理解していただきたい。話題性に惑わされず、慎重な投資判断が求められる分野と言えるだろう。
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