「とと姉ちゃん」から「べっぴんさん」へ NHK朝ドラ特集
放送中視聴率20%超を続け、10月1日、好評のうちに最終回を迎えたNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」。3日からは芳根京子主演で「べっぴんさん」が始まりました。「とと姉ちゃん」の振り返りと、「べっぴんさん」はどんな作品なのか、をまとめてみました。 (2016年10月4日更新)
「とと姉ちゃん 」とは
「とと姉ちゃん」ってどんな話?
あらすじ
昭和5年。戦前の静岡県遠州。繊維のまちで育った主人公・小橋常子(10)は三人姉妹の長女。染物工場の営業部長で子ども思いの父と優しい母を茶目っけたっぷりに「とと」「かか」と呼びながら、鞠子(まりこ)(9)と美子(よしこ)(4)という二人の妹の面倒をみるしっかりものの娘。経済的に不自由なく幸福な生活を送っていた常子たちだったが、父・竹蔵が結核にかかったことで生活は一変する。死の間際、竹蔵は常子だけを呼び寄せ「ととのいなくなったあとは、常子が自分の代わりに家族を守ってほしい」と遺言。常子はその言葉を胸に、二人の幼い妹と、母を守って生きていこうと、胸に誓う―。
主人公「とと姉ちゃん」のモデルになった人物は
『とと姉ちゃん』は「暮しの手帖」を100万部雑誌に育てた暮しの手帖社社長、大橋鎭子(しずこ)の一代記だ。大橋さんは 10歳で父を亡くし、 とと(父) のような姉として母と妹2人と生きた。
10月1日、最終回を迎える
とと姉ちゃん
— 高畑 充希 (@mitsuki_tamago) 2016年10月3日
テレビの前のみなさんにテレビ画面を引っぺがして、現場の仲の良さをエッヘンと見せつけたいくらいの、爽やかな、素晴らしい、チームでした。私に足りない爽やかさを、みんなで補ってくれるような、笑
ここでも沢山の、嬉しい言葉が私の心に染み込みました。ありがとう
高畑充希のメッセージ
「放送が始まる前は、こんなにもたくさんの方に見ていただき、愛していただける作品になるなんて思っていませんでした。もちろん、チーム一丸となって良いものを作っているという共通の自信はありましたが、どんなふうに実を結ぶのかは手探りで。ですので、とてもとてもホッとしています。テレビの前の皆さんとチームと、とと姉ちゃんに、言葉では言い尽くせないありがとうを伝えたいです」
平均視聴率は「今世紀3位」の22.8%
視聴率22.6%と初回から順調なすべり出しを見せていた「とと姉ちゃん」。放送期間中、最高視聴率は25.9%を記録した8月17日放送回。最終回の視聴率は21.8%となり、有終の美を飾った。(以上、数字はすべて関東地区)
視聴者からは「ととロス」の声
放送前からインターネット上では「早くも涙腺が…」とこの日での終了を惜しむ声が続々。西島登場シーンでは「泣けてくる」「“頑張ったね”って言ってもらってよかったね」。また、主題歌が流れる中で幕が閉じると「泣けた。有働さんもきっと号泣している」「素敵な半年をありがとう」と感動したコメントのほか「ついに終わってしまった」「脱力感」といった、早くも“ととロス”に突入した声も挙がった。
11月にはスピンオフも
『とと姉ちゃん もう一つの物語「福助人形の秘密」』と題し、BSプレミアムで11月19日(後7:00~7:59)に放送される。戦前、ヒロイン・常子(高畑充希)たちが東京・深川で下宿した仕出し屋「森田屋」が舞台となり、主の森田宗吉(ピエール瀧)、妻の照代(平岩紙)、長女・富江(川栄李奈)と夫の長谷川(浜野謙太)らが登場する。
SNSでは喪失感を乗り越えるために11月のスピンオフに触れるつぶやきが。「寂しい。でも、まだスピンオフがある!」「若い頃の小橋家だから特に楽しみ」などの声が集まった。
「べっぴんさん」にバトンタッチ
9月28日、高畑充希がインスタグラムに、次の朝ドラ「べっぴんさん」主演の芳根京子にバトンを渡すツーショットを公開した
「とと姉ちゃんを観て下さっていた方はどうぞそのまま、観ていなかった方は新しく。がんばる芳根ちゃんを必ず、みてください。お願いします、まじです」とファンにアピール
「べっぴんさん」はどんな話?
あらすじ
昭和9年。主人公・坂東すみれ(渡邉このみ)は、繊維会社を営む父の五十八(生瀬勝久)、姉のゆり(内田彩花)と一緒に神戸の洋館で暮らしていた。ある日、すみれは入院中の母・はな(菅野美穂)にあげようと、初めて刺しゅうに取り組むが上手くできず、はなに渡すことができずにいた。その後、はなに会いに行ったすみれは、幾度となく作り直した刺しゅうを手渡す。それを見たはなは「べっぴんやな。一生の宝物や」と喜ぶのだった。
主人公のモデルは子供服メーカー
皇室御用達の子供服メーカー『ファミリア』の創設秘話が、10月3日スタートのNHK朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』のストーリーの下敷きになっている。
見どころその1.菅野美穂の“死に様”
ドラマですみれは9歳のとき、病気で母を失うストーリーになっている。朝ドラで初めて母を演じる菅野の“死に様”が最初のヤマ場となる
見どころその2.イジメに耐えるヒロインと“悦子様”
「イジメに耐えるヒロイン、といった部分がどこまで描かれるか楽しみです。女学校時代には“悦子様”と呼ばれるキャラクターが登場するとNHKは発表していますが、イジメ絡みのキーパーソンになってくるのではないかと期待しています」(漫画家で朝ドラウォッチャーのカトリーヌあやこ氏)
見どころその3.美智子さまが登場?
さらに登場人物として気になるのが美智子皇太子妃(当時)だ。美智子妃が子育ての際にファミリアの商品を使ったことで、同社の知名度は飛躍的に伸びた。
見どころその4.主題歌はミスチル
Mr.Childrenによる主題歌について、「泣けちゃった。桜井さんの声が優しくて」「なぜか泣きそうになりました。ミスチルらしい歌。毎日聴けるの幸せですね」とこちらはミスチルファンからも称賛の声が多数。
ヒロインは「芳根京子」はどんな人?
キャスト発表時のコメント
1次ロケが終わって、スタジオが始まって、1次ロケっていう言葉から、私は聞き慣れていなくて、何次ロケまであるんだろう…、という風に思ったりもするんですけど(笑)、でも毎日笑顔が絶えなくて、すごく楽しくて、私は毎日現場に来ることがすごく楽しみで、楽しくて仕方がなくて、もうこれは10ヶ月、すごくすてきな時間になるんだろうなぁっていうわくわくも止まらなくて、精いっぱい、すみれとして、こう今、つかんできたすみれを、しっかり私も支え合いながら、一緒に頑張っていきたいなという風に思っています。
twitterでは
平成28年度後期連続テレビ小説「べっぴんさん」のヒロイン 坂東すみれを演じさせて頂くことになりました。
— 芳根京子 (@YoshineKyoko) 2016年4月7日
10代最後の1年間を朝ドラに捧げる事が出来て幸せです。
素敵な作品になるよう、
全力で頑張ります。
よろしくお願いします! pic.twitter.com/0lDMdrLax6
放送直前のtwitter
どうか、皆様の15分を私にください。
— 芳根京子 (@YoshineKyoko) 2016年10月2日
勇気、愛情、信頼、希望
たくさんの想い
皆さんに、、届け!!🍀
10.3#べっぴんさん pic.twitter.com/HLYZWx9jTO
裁縫の経験も豊富なんだそう
「亡くなってしまった祖母がお裁縫の先生をやっていたこともあって、夏休みの自由研究で、おばあちゃんと一緒にぬいぐるみや巾着、クッションとかを作ったり、そういう経験があったので、ゼロからのスタートではなかったことが心強かった」
過去には難病の経験も
中学2年生の時に、手足に力が入らなくなるなどの症状を引き起こす“ギランバレー症候群”という病を患い、1年もの間学校に通うことさえ困難な状況だったという。今では完治しているが、芳根にとって命の重さを実感した出来事だった。
スポード出世で“オーデション荒らし”の異名?!
オーディション荒らしとは、大きなオーディションも勝ち抜いていくところから生まれたあだ名。オーディションに芳根の姿があると他の女優があきらめてしまうなんて噂されています。
初回視聴率21.6%の好スタート
ヒット作のおいしいとこ取り?
服飾業界が舞台→2011年「カーネーション」
会社を創立して頑張るの→2016年「とと姉ちゃん」
男社会を向こうに回して活躍→2015年「あさが来た」
周囲に助けられて新しい文化を→2014年「マッサン」
関西コテコテ→2013年「ごちそうさん」
「最近の朝ドラのヒット要素を全部詰め込み、5で割ったような印象」
舞台は大阪、神戸などで、戦後の焼け跡の中で子供服づくりに精を出す姿を演じるが、関係者たちの間では今から「ヒット間違いなし」と言われている。