特集2017年11月2日更新

Google Homeで自宅を“スマート”に変えよう

Googleが開発したスマートスピーカー「Google Home」がついに日本上陸を果たしました。スピーカーに話しかけるだけで明日のお天気が分かったり、晩ご飯の提案をしてくれたり、照明の色が変わったり…あなたのライフスタイルを「スマート」に変えてくれるスマートスピーカーについて、ご紹介します。

目次

日本にとって2017年は「スマートスピーカー」元年に

次々と登場するスマートスピーカー

盛り上がる?「スマートスピーカー」時代の機運

Google Homeの販売が開始された10月6日の前日にはLINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」の正式販売も開始され、同2日には「Amazon Echo」の日本での販売が年内に開始されることが発表されているほか、同26日には、SONYからもスマートスピーカーが発表されるなど、これから続々と登場してくる気配があります。
また、10月3~6日に開催されたCPS/IoTの総合展示会「CEATEC JAPAN 2017」でもあらゆるところにスマートスピーカーを展示してあり、その周りには大勢の人だかりができていて、関心の高さをうかがい知ることができました。
開発や技術の面から見ても、昨年研究開発されていたものが今年になってすでにサービスを開始するといった開発スピードや市場の動きの早さ、音声認識技術の向上、応答バリエーションの増加などが目立つようになってきていて、スマートスピーカーが今年以降、急激に盛り上がっていき、私たちの生活に馴染んでくる予感があります。

10月6日、日本に上陸した「Google Home」

「Google Home」って何ができるの?

ここからは、ついに日本での発売が開始されたGoogleのスマートスピーカー「Google Home」について詳しく紹介していきます。
まずは、Google Homeの基本情報から見ていきましょう。

基本スペック

サイズ直径:96.4mm/高さ:142.8mm
重量本体:477g/電源アダプター:130g
カラー本体:ホワイト/ベース:スレート ファブリック
価格14,000円(税抜き)

Google Homeでできること

「Google Homeでできること」をザックリ言うと…

・Googleで調べ物をする
・音楽を再生する
・日々のタスクを管理する
・家のデバイスを操作する

といったことになりますが、詳細は後述します。

Google Homeは、音声アシスタント「Google Assistant」に対応する据え置き型のネット接続端末。マイクとスピーカーを備え、Wi-Fiで接続する。「OK Google」と呼び掛け、天気予報や交通情報などを調べてもらったり、「Google Play Music」「Spotify」のプレイリストから音楽を流したりと指示が出せる。「25×83を計算して」「こんにちはをスペイン語で」「クジラの鳴き声は?」というような質問にも答える。

そのほかのGoogle Homeの特徴

スピーカーとしても優秀 どんな部屋にも合うデザイン

AIや対話サービスの部分に話題が集中しがちですが、実はスピーカーとしても優秀です。現在、国内で提供されているサービスは確認できませんが、ハイレゾストリーミングにも対応していて、今後、サービスが提供されるようになれば活躍することは間違い無しです。また、スマホに入っている音楽を良い音質で流すことも可能です。また、どんな部屋にも合うデザインであることも特徴のひとつです。

Google Home は内蔵の高偏位スピーカーにより、驚くほどクリアな高音と迫力のある重低音で美しいハイファイサウンドを実現します。高性能マイクと高度な自然言語処理で、音楽の再生中に「OK Google」と話しかけてもしっかり聞き取ってくれます。 また、Google Home は、家のどこに置いても自然に馴染むデザインです。本体上部は LED リングライトが埋め込まれたフラットなデザインとなっており、あらゆるインテリアに調和します。

声を聞き分けて「あなただけの情報」を提供

同じネットワーク上につないだ複数のスマホと連携させ、1台で複数人が「自分のGoogle Home」として利用することができます。

宅内で家族とこのスマートスピーカーを共有する上で、アカウントに紐づいたプライベートな情報、たとえばメール内容とかスケジュールとかがあからさまにならないのか。
このGoogle Homeでは最大6名の声を聞き分け、声に紐づいたGoogleアカウントの情報を活用する。したがって、「今日のスケジールは?」と尋ねたところで、声をかけた本人の情報以外は分からない。

これは「Voice Match」という機能で、最大6人がそれぞれのGoogleアカウントを登録できます。それにより、最大6人の声を聞き分けることが可能というわけです。

音声認識の守備範囲が広い

先日、「日本人の多くはスマホに“話しかける”のが恥ずかしいと感じている」という調査結果が話題になっていましたが、自宅に一人でいても声を張り上げる音声操作に抵抗を感じる人もいるのではないでしょうか。その点、Google Homeは自然に話しかけて認識してくれるようです。

すごいところは何といっても音声を拾ってくれる範囲の広さ。6畳一間程度の空間であれば、どこから話しかけても反応してくれます。しかもそこまで大きな声でもなく、自然に会話するくらいの声量で問題ありません。

iPhoneでも使える

Googleという名前から「Androidユーザー用でiPhoneには対応していないんでしょ?」と思っている人もいるかもしれませんが、Google HomeはiPhone(iOS)でも利用できます。

iPhoneを使っている人はSiriを使うことが多く、Googleアシスタントのことをよく知らないという人もいるでしょう。でも、心配無用。GoogleアシスタントはiPhoneでも利用できますし、Google Homeも、Android 4.2以降またはiOS 9.1以降のスマホを持っていれば、誰でも使えます。

「わざわざ起動する」感覚がほぼゼロ

ITライターの山口真弘氏は音声アシスタントの利用経験がほとんどない理由について次のように述べていますが、「スマホの音声アシスタントは便利そうだけど使っていない」という人は、この山口氏の意見に同意する人が多いのではないでしょうか?

理由は簡単で、これらは自分が意図しないタイミングで不意に出現することがあまりにも多く、「おせっかいな機能」という印象が強いからだ。そのため、常時オフにしているのが実情だ。
要するに音声アシスタントの機能や精度の問題ではなく、音声アシスタントを呼び出すトリガーが気に食わないというだけの話だが、スマホにせよPCにせよ、手で操作ができる状況でありながら、わざわざ音声で操作するというのは、あまり必要性を感じない。

その点、Google Homeは「わざわざ起動する」ような感覚が激減するといいます。

スマートフォンの音声アシスタントは「わざわざ起動する」ような感覚がありましたが、Google Homeだとそういった摩擦係数がほぼゼロ。気づいたら感覚的に話しかけてるし、Google Assistantもとりあえず何かしら返してくれます。会話のやりとりも自然なリズムで、簡単な情報ならポンポン答えてくれるんですよ。

「Google Home Mini」も10月23日に発売

性能は標準サイズと同じ小型モデル

コンパクトなサイズの「Google Home Mini」も10月23日に発売されました。「チョーク/チャコール/コーラル」の3色から選べて、直径は標準サイズのGoogle Homeとほぼ変わらない98mmで高さが42mmと、ギズモードいわく「肉まんくらい」の大きさ。お値段も標準サイズの半額以下となる6,000円(税抜き)とお得ですし、性能に関してもスピーカー以外はほぼ同じなので、音にあまりこだわらず、場所をとりたくないという方にはこちらがおすすめです。また、キッチンや自分の部屋などそれぞれで使いたい方には、2台目、3台目にもいいかもしれません。

できることはスタンダードサイズのGoogle Homeと同じで、違いはスピーカーユニットの数などハードウェアの部分のみ。

「Actions on Google」で広がる可能性

「Actions on Google」とは?

Googleが10月24日に発表した「Actions on Google」。これはいわばスマホで言うところのGoogle Playと同じようなもので、グーグル以外の第3者メーカーによるサービスをGoogle Homeに搭載されたGoogle アシスタントが呼び出し、Google Home上で実行できるというものです。
第1弾としてグルメ情報の「食べログ」や賃貸情報の「SUUMO」など11のサービスが発表されました。そして料理レシピサービスの「楽天レシピ」もGoogle Homeで利用できることになりました。
ここで、Google Homeから「楽天レシピ」を呼び出してできることを紹介します。

楽天レシピが毎日の献立を「提案」

例えば「肉を食べたい」というイメージはあるけれど何を作るかまでは決めてない。例えば冷蔵庫に材料は入っているけど、これを使って何を作ればいいかな…。
その日の献立に迷ったとき、Google Homeに向かって「オッケー、Google。“楽天レシピと話す”」と話しかけてみましょう。楽天レシピに登録された130万品を超えるレシピの中から、Google Homeがあなたの気分や手元の食材に合わせた、あるいは近所の誰かが作っているレシピなど、料理のアイディアを提案してくれます。

献立から選ぶ

※画像はGoogle アシスタントのやりとりによるイメージです。

Google Homeから楽天レシピを呼び出すと、「献立」「食材」「となりのごはん」のどれにするか尋ねられます。
「献立」と答えてとさらに「肉」「野菜」「魚」「ごはんもの」の4ジャンルからひとつを選ぶと、楽天レシピ上にある2,000件以上の管理栄養士考案の栄養バランスの取れた献立の中からランダムに回答してくれます。
提案されたレシピが気に入らなければ「次」で新しいレシピを提案してくれます。気に入ったレシピがあったら、予め登録しておいたGmailアドレスにレシピの情報を送信することができるので、スマホやタブレットでレシピを手元で確認しながら料理できます。

食材から選ぶ

※画像はGoogle アシスタントのやりとりによるイメージです。

「食材」で、好きな食材を最大3品まで選ぶと、その食材を使った人気レシピを提案してくれます。選んだレシピに加えて、その1品に関連するレシピがメールで送信されます。夕食の買い物の参考にすることもできますし、冷蔵庫の残り物で様々な組み合わせを考えたりすることも。いろいろなレシピを提案してもらいましょう。

迷ったら「となりのごはん」

※画像はGoogle アシスタントのやりとりによるイメージです。

特に使いたい食材もなく、食べたいジャンルのイメージもわかないときは、「となりのごはん」と答えてみましょう。他の家庭で作られているレシピを紹介してくれます。時間帯もリアルタイムで考慮してくれるので、何にするか迷ったらとりあえずこれを選んでもいいかもですね。

楽天レシピでは、エントリーしてiosまたはAndroidのアプリをダウンロード、新規会員登録した方の中から抽選で10名にGoogle Homeをプレゼントするキャンペーンを行っています。
期間は11月16日(木)9:59まで。楽天レシピとGoogle Homeで毎日のレシピ探しを簡単・便利にしてみるチャンスかも。

キャンペーンの詳細はこちらから。

楽天レシピアプリのダウンロードはこちらから。
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう

「オッケー、Google」と話しかけてみよう

Google Homeでできることを、さまざまなシチュエーションごとに見ていきましょう。
ちなみに、Google Homeに呼びかける言葉は「オッケー、Google」だけでなく「ねぇ、Google」でも大丈夫です。

「オッケー、Google。今日の天気は?」

天気予報やニュースなどの調べ物

例えば朝、起きた時にその日の天気や、ニュースなどを教えてくれたりします。ニュースはNHKや日経新聞などがあります。また、Googleならではの「1ドルはいくら?」や「1024かける768は?」「トラの鳴き声は?」「スカイツリーへの行き方」などの調べ物にも答えてくれます。

最大の恩恵を感じるときは朝。ガバッと起きたら着替えたり化粧をしつつ、Google Homeには「ねぇ、Google。おはよう」とひとこと声をかけるだけで時刻→天気→ニュースを教えてくれるんです。一見、地味な機能ですが、寝過ごして電車の時間まで一分一秒を争うときなんかが最強。手を動かさなくても時間や気温を教えてくれて、その日にあった服装や準備もすぐにできちゃうので「こんなにも時間短縮に繋がるのか…」と感動します。

「オッケー、Google。Google play musicで音楽を再生して」

音楽のストリーミング再生にも対応

「Google Play Music」と「Spotify」に登録しておくと、アーティスト名と曲名で音楽を再生してくれます。それだけでなく、気分に合う曲や音量の変更もできます。

アーティストや曲名を話して再生できるほか、自分で作成したプレイリストの再生も可能。「リラックスする音楽をかけて」といって気分に合う曲を探したり、「この曲名は?」と聞いたり、「音量を上げて」「次の曲」と声で操作することもできます。

「オッケー、Google。Netflixで映画を再生して」

声だけでテレビや照明など家電を操作

「Chromecast」とも連携しているので、テレビで動画やストリーミング動画配信サービスも。一時停止や早送りなど、リモコンいらずです。
テレビだけでなく、Wi-Fiに対応している照明や「ルンバ」などの操縦も可能です。

YouTubeやNetflixなどの動画をテレビ画面に映し出せるデバイス「Chromecast」とも連携。「リビングのテレビで、Netflixの『フラーハウス』を再生して」「30秒早送り」「一時停止」と細かく指示できる。Wi-Fi対応の電球「Philips Hue」など、室内のIoT(Internet of Things)機器を音声操作することも可能だ。
iRobot Japanは、ロボット掃除機「ルンバ」シリーズのGoogle Home対応を発表した。上位機の「ルンバ900シリーズ」に加え、「ルンバ890」「ルンバ690」を含むWi-Fi対応モデル全てが対象。Google Homeに話し掛け、掃除の開始や停止、再開、ホームベースに戻るといった指示が出せる。
フィリップスのWi-Fi内蔵LED照明「Hue」もGoogle Homeをサポート。照明のオン、オフに加え、明るさ(調光)や色合いの変更(調色)といった細かい操作も可能だ。リラックスしたいときには「OK Google,リビングの電気を少し暗くして」。スポーツ観戦時には好きなチームカラーで部屋を照らすなど、スマートに室内を演出する。

「オッケー、Google。明日の午前6時に起こして」

アラームの設定からタスク管理まで

もう、いちいちスマホやパソコンに文字を入力したり、設定を変更したりする必要はありません。すべてGoogle Homeを通じて声で指示ができるのです。

スマホに搭載されたGoogleアシスタントと同じように、「明日の午前7時に起こして」と話してアラームをセットしたり、料理をしているときに「タイマーを10分に設定して」といったこともできます。
布団の中から目覚ましやスヌーズを設定したりできる。またGoogleカレンダーと連携させれば職場への交通状況やその日のスケジュールなどを教えてくれる。

Google Homeを購入するには

Google HomeはGoogle ストアだけでなく、量販店やauショップ、そして楽天でも購入が可能です。

楽天ブックスのGoogle Home特設ページはこちら


調べ物だったり、音楽をかけたり、家電を操作したりと様々なことがすべて「声」でできるGoogle Home。これからの生活を、Google Homeでもう少しだけ「スマート」にしてみませんか?