あなたも間違っている!? 漢字の正しい読み方30選

2019年5月10日公開

ライフジャンルのランキングにちょくちょく顔を出す“鉄板ネタ”のひとつに「実は誤読していた漢字」を紹介する記事があり、最近ではOTONA SALONEからいくつか記事が配信されてきていて、そのたびにランクインしています。それらの記事の中から、読み間違えやすい漢字をさらに30個厳選してみました。あなたの読み方は大丈夫!?

読み間違えやすい漢字20選

過不足

「かぶそく」ではない!

意味
過ぎたことと足りないこと。多すぎることと足りないこと。過不及。

用例としては「過不足ない説明が求められる」など。
読み間違いの例としては「かぶそく」があるようですが、正しい読み方は…

甘味処

「かんみどころ」ではない!

意味
甘い味の菓子を出す飲食店のこと。特に、あんみつやだんごなどの和菓子を提供する店。

読み間違いの例としては「かんみどころ」があるようですが、正しい読み方は…

続柄

「ぞくがら」ではない!

意味
親族としての関係

用例としては「申請書類に世帯主との続柄を書く」など。
読み間違いの例としては「ぞくがら」があるようですが、正しい読み方は…

他人事

「たにんごと」ではない!

意味
自分とは無関係な、他人に関する事。よそごと。

用例としては「自分の失敗を他人事のように話す」など。
読み間違いの例としては「たにんごと」があるようですが、正しい読み方は…

凡例

「ぼんれい」ではない!

意味
書物のはじめに掲げる、その書物の編集方針や利用の仕方などに関する箇条書き。

読み間違いの例としては「ぼんれい」があるようですが、正しい読み方は…

舌鼓

「したづつみ」ではない!

意味は、食物を賞美する時などに舌を鳴らすこと。
用例としては「あまりのおいしさに舌鼓を打った」など。
読み間違いの例としては「したづつみ」があるようですが、正しい読み方は…

言質

「げんしつ」「げんしち」ではない!

意味
後日の証拠となる(約束の)ことば。ことばじち。

用例としては「上司の言質を取ってくる」など。
読み間違いの例としては「げんしつ」や「げんしち」があるようですが、正しい読み方は…

約定

「やくてい」ではない!

意味
人と事を約し定めること。契約して定めること。約束。契約。

用例としては「共同で開発することを約定した」など。
読み間違いの例としては「やくてい」があるようですが、正しい読み方は…

気色ばむ

「きしょくばむ」ではない!

意味
怒ったさまが表れる。意中をほのめかす。様子を顔色にあらわす。気取る。なまめかしい様子をする。

用例としては「男は気色ばんで反論していた」など。
読み間違いの例としては「きしょくばむ」があるようですが、正しい読み方は…

重版出来

「じゅうはんでき」ではない!

意味
重版分の本が刷り上がり、書店に搬入されること

読み間違いの例としては「じゅうはんでき」があるようですが、2016年にドラマ化もされたヒット漫画『重版出来!』の影響で知っている方も多いかも?
正しい読み方は…

幕間

「まくま」ではない!

意味
劇場で、一幕終わって、次の幕が開くまでの間。幕を引いてある間。芝居の休憩時間。

読み間違いの例としては「まくま」があるようですが、正しい読み方は…

出生率

「しゅっせいりつ」ではない!

意味
人口1000人に対する1年間の生産児数の割合。

読み間違いの例としては「しゅっせいりつ」があるようですが、正しい読み方は…

市井

「しい」ではない!

意味
人家の集まっている所。町。巷。

用例としては「市井の人々の意見を吸い上げる」など。
読み間違いの例としては「しい」があるようですが、正しい読み方は…

一段落

「ひとだんらく」ではない!

意味
一つの段落。ひとくぎり。転じて、ものごとがひとくぎりしてかたづくこと。

用例としては「仕事が一段落した」など。
読み間違いの例としては「ひとだんらく」があるようですが、正しい読み方は…

奇しくも

「きしくも」ではない!

意味
不思議にも。怪しくも。

用例としては「奇しくも同じ日に亡くなられた」など。
読み間違いの例としては「きしくも」があるようですが、正しい読み方は…

十把一絡げ

「じゅっぱひとからげ」ではない!

意味
どれもこれもあまり価値のないものとして、多数をひとまとめに扱うこと。また、何もかも一緒くたにして扱うこと。

用例としては「マニア間では数万円で取り引きされる逸品が十把一絡げにして100円で売られていた」など。
読み間違いの例としては「じゅっぱひとからげ」があるようですが、正しい読み方は…

逝去

「いきょ」「せつきょ」ではない!

意味
他人の死の尊敬語。

用例としては「部長の御尊父様が逝去されたとのこと」など。
読み間違いの例としては「いきょ」や「せつきょ」があるようですが、正しい読み方は…

婉曲

「わんきょく」ではない!

意味は…

表現などの遠まわしなさま。露骨にならないように言うさま。
(広辞苑第6版)

用例としては「申し出を婉曲に断る」など。
読み間違いの例としては「わんきょく」があるようですが、正しい読み方は…

開眼

「かいがん」ではない!

意味は…

1 新たにできた仏像・仏画像などに眼を描き入れ、仏の魂を迎え入れること。またその法会。開眼光。入眼(じゅがん)。
2 慧眼(けいがん)を開くこと。仏教の真理を悟ること。また、一般に芸道などでさとりを開くこと。
3 世阿弥の用語。縁者の演技によって見物人を感激させることのできる一曲のやま。
(広辞苑第6版)

用例としては「師匠に出会い、私は開眼した」など。
読み間違いの例としては「かいがん」があるようですが、正しい読み方は…

茨城

「いばらぎ」ではない!

「いばらぎ」と読み間違えると茨城県民が怒る…というような話をよく耳にするのでは?
読み間違いネタとしてメジャーすぎて答えは簡単かもしれませんが、正しい読み方は…

本来の読み方を知っておきたい漢字10選

「言葉は生き物」とよく言われるように、「正しい読み方」は時代とともに変化したり、増えたりします。間違った読み方が多数派になれば、それが慣用読みとなって辞書にも掲載されることも。
ここからは、そういった最近では一概に「誤読」「間違い」とは言えないものを集めてみました。本来の正しい読み方を知っておいて、あえて慣用読みを使う…というスタイルのほうが柔軟性があっていいのかも?

早急

本来は「そうきゅう」ではない!

意味
極めていそぐこと。至急。

用例としては「早急に対策を講じる」など。
最近は「そうきゅう」でも大丈夫ですが、本来の正しい読み方は…

既存

本来は「きぞん」ではない!

意味
すでに存在すること。

用例としては「既存のルールを適用」など。
最近は「きぞん」でも大丈夫ですが、本来の正しい読み方は…

重複

本来は「じゅうふく」ではない!

意味
同じ物事が幾度も重なること。かさなりあうこと。

用例としては「リストから重複したデータを削除する」など。
最近は「じゅうふく」でも大丈夫ですが、本来の正しい読み方は…

代替

本来は「だいがえ」ではない!

意味
他のもので代えること

用例としては「この日程では無理なので代替案を出してください」など。
最近は「だいがえ」でも大丈夫ですが、本来の正しい読み方は…

発足

本来は「はっそく」ではない!

意味
出発すること。組織などが活動を始めること。

用例としては「県主導の協議会が発足した」など。
最近は「はっそく」でも大丈夫ですが、本来の正しい読み方は…

白夜

本来は「びゃくや」ではない!

意味は…

北極または南極に近い地方で、夏、日没から日の出までの間、散乱する太陽光のために薄明を呈すること。また、夏至の頃の日が沈まない夜。びゃくや。
(広辞苑第6版)

現在では「びゃくや」が圧倒的に優勢ですが、本来の正しい読み方は…

貼付

本来は「てんぷ」「はりつけ」ではない!

意味
はりつけること。

用例としては「ハガキに切手を貼付する」など。
読み間違いの例としては「はりつけ」があるようです。また、最近は「てんぷ」でも大丈夫ですが、本来の正しい読み方は…

乳離れ

本来は「ちちばなれ」ではない!

意味
乳児が生長して、乳以外の食物をとるようになること。比喩的に、成長して保護を必要としない一人前の人間になること

用例としては「息子がいつまで経っても乳離れしない」など。
最近は「ちちばなれ」と読む人が多いようですが、本来の正しい読み方は…

手水

本来は「てみず」ではない!

意味は…

1 手・顔などを洗う水
2 社寺など参拝の前に、手・顔を洗い清めること。
3 かわや。また、かわやに行くこと。
4 大小便。
(広辞苑第6版)

「てみず」でも大丈夫ですが、本来の正しい読み方は…

飲み代

本来は「のみだい」ではない!

意味
酒を飲む代金。酒代。

最近は「のみだい」と読んでいる人が多そうですが、本来の正しい読み方は…