特集2017年3月27日更新

すっごーい!大ブレイクアニメ「けものフレンズ」

「わーい!」「すごーい!」「たーのしー!」――最近、こういった言葉がTwitterを中心にネット上で飛び交っています。その発信源は、1月から放送が開始されたテレビアニメ「けものフレンズ」。いったい何が起きているのか、まとめてみました。

アニメ「けものフレンズ」とは?

けものフレンズプロジェクト公式サイトの「イントロダクション」では、以下のように紹介されています。

この世界のどこかにつくられた
超巨大総合動物園「ジャパリパーク」。
そこでは神秘の物質「サンドスター」の力で、
動物たちが次々とヒトの姿をした
「アニマルガール」へと変身――!
訪れた人々と賑やかに楽しむようになりました。

しかし、時は流れ……。

ある日、パークに困った様子の迷子の姿が。
帰路を目指すための旅路が始まるかと思いきや、
アニマルガールたちも加わって、
大冒険になっちゃった!?

あらすじ

本作品の舞台は、「ジャパリパーク」という巨大な動物園。そこには、動物たちが人間らしい外見に変化した生き物「フレンズ」が生息している。そんな中に迷い込んだ女の子「カバンちゃん」が何の動物なのかを調べるため、サーバルの「サーバルちゃん」とともに、このジャパリパーク内にある「図書館」へ向かう、というのが大まかなあらすじだ。

上の記事は第5話終了時点でのもので、図書館には第7話で到着しています。要するに、記憶喪失状態の「カバンちゃん」が自分の正体を突き止めるために「サーバルちゃん」と大冒険をする…という物語です。

アニメの基本情報

原作けものフレンズプロジェクト
コンセプトデザイン吉崎観音
監督たつき
シリーズ構成/脚本田辺茂範
アニメーション制作ヤオヨロズ
放送情報テレビ東京:2017年1月10日から毎週火曜深夜1:35~
テレビ大阪:2017年1月10日から毎週火曜深夜1:35~
テレビ愛知:2017年1月10日から毎週火曜深夜3:05~
AT-X:2017年1月11日から毎週水曜深夜0:30~
※AT-Xはリピート放送あり
配信情報GYAO!:2017年1月7日から毎週日曜日12:00~
U-NEXT:2017年1月8日から毎週日曜日12:00~
dアニメストア:2017年1月12日から毎週木曜12:00~
ニコニコ生放送:2017年1月12日から毎週木曜日23:00~
ニコニコ動画:2017年1月13日から毎週金曜日12:00~
バンダイチャンネル:2017年1月15日から毎週日曜日12:00~

マルチメディア展開されていたが…

ここまで紹介してきた情報は、あくまでテレビアニメの情報で、「けものフレンズ」はマルチメディア展開をしているコンテンツです。「新感覚動物RPG」と銘打たれたスマホ用ゲームが先行リリースされ、「月刊少年エース」では漫画版が連載されていましたが、どちらもすでに終了しています。また、一部の設定や登場キャラクター、ストーリーはゲーム版、漫画版、アニメ版でそれぞれ異なっています。

2015年3月16日スタートのこの「新感覚動物RPG」、昨年3月31日から完全無料化。そして2016年12月14日にサービス終了しました。なぜアニメをやる直前に終わったのかは、不明。
他にはKADOKAWAからコミック版も出ています。不思議な現象で女の子になった動物が暮らす「ジャパリパーク」で、飼育員として菜々が奮闘する話。アニメとはつながっていません。

すごいすごーい! 異色のブレイクぶり

何が起きている?

1話の段階では、「なんだこのアニメ」「5分アニメじゃないのか」「幼児向けアニメ?」とひどい言われようだった。しかし5話が放送された時点では、フレンズたちの喋り方が話題を呼び、Twitterなどで真似されるなどして大人気。中毒者が続出する「フレンズ化現象」が起きている。
中毒者たちは皆、「わーい!」「すごーい!」「君は◯◯のフレンズなんだね!」「たっのしー!」「おっもしろーい!」と知能を奪われ、日々をエンジョイしている模様。
第4話が放送された後の2月5日、グーグルトレンドの「けもフレ」検索キーワードがほぼ垂直に急上昇、5話の放送と重なる11日には、検索ボリュームの最大値の100に到達した。ネット上の「実況スレ」と呼ばれる掲示板でも、同じように注目度が爆発的に高まった。

ニコニコ動画の第1話が300万再生を突破

上の記事で紹介されている「フレンズ化現象」は、無料配信されているニコニコ動画の第1話の再生数でも感じることができます。第1話の再生数は3月13日に300万回を突破し、現在も総合ランキングで常時トップ10入りしているような状態で、勢いが衰えることなく再生数を増やし続けています。
また、ニコニコ生放送における各話上映会の来場者数やコメント数も驚異的な数値を叩き出していて、一般会員では配信中に入場することすら困難な状況となっているようです。

300万再生がどれほどすごい数値なのかといいますと、ニコニコ動画の公式アニメ動画の歴代再生数ランキングでみると、実写映画化もされるなど社会現象と呼べるほどヒットした「進撃の巨人」の第1話が320万再生で第3位。「けものフレンズ」はそれを超えて現在第2位となっています。順位もさることながら、配信開始からわずか2カ月程度で300万超えを果たしている点も驚異的といえます。
ちなみに第1位は、規格外の数値を叩き出している“心がぴょんぴょんする”動画、「ご注文はうさぎですか?」第1羽の850万再生です(数値はいずれも3月24日現在)。

公式ガイドブックが売り切れ→予約再開→中止→再開…

3月25日に発売予定の番組を収録したDVD付きガイドブックに予約が集中、2月9日時点で売り切れて入荷待ちとなった。9日には、8日発売のオープニング曲CD「ようこそジャパリパークへ」も完売し、入荷待ちになった。
同1巻は予約の殺到により一時受付が中止となっていましたが、2月18日には発売前重版が決定。2月21日にその重版分の予約が開始しましたが、次の日には「在庫なし」の報告が多く寄せられる結果に。そのため再び受付を中止していましたが、発売前の重版数を増産するという珍しい策により、めでたく予約が再開されました。

急なブレイクに関係者も戸惑う

アニメ監督のたつき氏

オープニング曲の作詞作曲を手掛けた大石昌良氏

アメリカの経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」も注目?

すでに終了したゲーム版を手がけていたネクソンの決算会見で、また再開するつもりはないか、といった質問が飛び出したようだ。口にしたのはWSJの記者。はたして、まじめな経済記事が並ぶ紙面に、けものフレンズについての記述が入る可能性はあるのだろうか。

ひどいや! 放映開始直後は不評?

このように、ネットを中心にブレイクしている「けものフレンズ」ですが、放送開始直後、特に第1話の評判は良くなかったようです。

第1話の評判は芳しくなく、ネット上では、低予算のCGアニメ、キャラがあまり可愛くない、などといった批判が多く出て、視聴をやめると宣言する人が続出した。
「CGの萌えキャラアニメ」という枠に油断した多くのアニメファンたちは、1話の最初の段階では「どうせ大したことない」と気を抜いて観ていたのだろう。正直、筆者もそうだった。ほぼ棒読みのフレンズとカバンちゃんの、ゆるゆると続く冒険に、「これは切ろう」と考えた人も多かったはずだ。

かつてアニメ情報メディアに携わっていて、「深夜アニメについてはInfoseekニュースのスタッフの中では一番詳しい」と豪語するスタッフAに話を聞いたところ、
「たまたま第1話の最初あたり数分だけ目にしたんですが、典型的な“第1話切り”作品だと思いました」
といい、上記の記事などでも指摘されているように、「3DCGのクオリティの低さ」「棒読みにも聞こえるセリフ回し」「ほのぼのアニメ風なのにキャラに萌え要素がなさげ」といった具合に散々な印象だったようです(あくまでAの個人的見解です)。
しかしその後、「けものフレンズが盛り上がっている」という内容のニュースを毎日のように目するにあたって、第1話しか見ていない状況下では「どこかの誰かが無理やり流行らそうとしてるのか?」という考えしか浮かばなかったそうです。
ちなみに、そんなスタッフAですが、今ではすっかり「わーい!」「すごーい!」「たーのしー!」しか言わない“フレンズ”になっています。

すごいね! SNS中心に人気が爆発

「けもフレ」が人気だという「根拠」はある。ツイッターでの反響は凄まじく、「ついラン」調べのアニメ関連のツイート数(2月6~13日)ではダントツ1位の53万6733で、2位の「ユーリ!!! on ICE」の19万4243を遥かに超えた。

「フレンズ語」をきっかけに注目度が上昇

幼児向けアニメを思わせる雰囲気に面食らってしまい、1話で挫折する人が続出している。その一方で、乗り越えたユーザーたちは、回を増すごとに物語の奥深さを感じつつ、フレンズの独特な口調=「フレンズ語」にドハマり。Twitterにあふれかえっている状態というわけだ。

2月6日、ネットで話題となる様々なネタの発信源、画像掲示板「ふたば☆ちゃんねる」で“洗脳”されたやり取りが繰り広げられて話題に。これが震源地のひとつと言われているようです。

webサイト「ザテレビジョン」がSNSや独自調査を集計して“今テレビで熱いコト”に迫る指標「視聴熱」では、2月6日発表(期間1月30日~2月5日)の週間アニメランキングで3位にラインクイン。前週の1月30日付ではランク外だったことから、人気が急上昇したことがうかがえます。なお、2月13日付で1位に輝いて以降、「ドラゴンボール」や「ワンピース」「ドラえもん」といった国民的アニメを抑えて「けものフレンズ」がトップに君臨し続けています(3月24日現在)。

作品に対する評価も変化を見せ始める

さらに「視聴熱」のデイリーランキングを調べてみたところ、1月31日まではランク外、テレビ東京などで第4話が放送された2月1日にいきなり5位に登場、2日は3位、3日と4日は6位、5日は2位と推移して6日にトップに立っています。上で紹介したふたば☆ちゃんねるのネタが出た日付や、ニコニコ動画の第1話再生数の跳ね方などを見る限り、「2月6日」が大きなターニングポイントといえそうです。

注目度が増す一方で、第1話で指摘されていた「CGのクオリティ」「セリフの棒読み」といった点は、第2話、3話となるにつれ誰も言及しなくなり、むしろ「キャラの造形にさりげなくモデル動物の特徴と取り込んでいる」「脚本の作り込みが丁寧」といった点が徐々に評価され始めます。

「2017年冬アニメ 急上昇ランキング」1位

株式会社ブックウォーカーが3月17日に発表した「2017年冬アニメ 急上昇ランキング」で、2位以下を大きく引き離して第1位に輝きました。

1月までは『幼女戦記』、『ACCA13区監察課』、『ガヴリールドロップアウト』といったタイトルが、それまでの人気を背景に順調にポイントを伸ばしていましたが、1月末になり、放映前はそれほど注目されていなかった『けものフレンズ』が大躍進。急上昇ランキングの名にふさわしい1位となりました。

たのしそー! あの歌手や大手企業もフレンズ化!?

大ヒットドラマ「逃げ恥」などでおなじみ、歌手や俳優として活躍する星野源さんが自身のラジオ番組でアニメ「けものフレンズ」のオープニング曲を流してベタ褒めしたり、大手企業の公式Twitterが「すごーい!」「たーのしー!」といった“フレンズ語”をつぶやいたりして、各方面でフレンズ化が進みました。

星野源がオープニング曲を絶賛「1日60回は聞いてます」

星野さんは曲振り前の数分間に、熱の入った声で同楽曲を紹介。「1日もうずっと聞いてます。もう何周したでしょうか」「仕事以外でずーと聞くというですね。リアルで1日60回くらいは聞きましたね」「最近いわゆるアニソンというものに『ウォ!』っとくることはなかなかなかったんですけど、久しぶりにこれいい曲だなと思った曲をかけたいと思います」とべた褒めしました。

シャープの公式Twitterもフレンズ化

ワーナー ブラザース ジャパンも便乗して宣伝

フリー素材サイト「いらすとや」もフレンズ化の波に飲み込まれた?

いらすとやでは、今回のイラストの説明として「黒い斑点と大きな耳が特徴的なアフリカのサバンナに生息するネコ科の動物、サーバル(サーバルキャット)のイラストです」とのみ記している。姿形も本来の動物のままで、直接けものフレンズに結び付けている訳ではないが、Twitterなどでの話題の広がりを踏まえているのは恐らく間違いないだろう。

さらに、アニメのたつき監督がTwitterで「いらすとや」のサーバルキャットと「けものフレンズ」のサーバルとのコラボイラストを投稿しました。

人気沸騰で迎えた振り返り上映会

こうしてSNSを中心に大ブレイクが起き、これに触発されて新規の“フレンズ”たちも増殖。騒ぎが拡大する中で迎えた3月3日にはニコニコ生放送で1話~8話の「振り返り上映会」が配信され、大変な盛り上がりをみせました。

23時30分の開演と同時に大量のコメントが書き込まれ、
「わーい!」
「すご~い!」
「たのしー!」
といったおなじみのフレーズも続々と書き込まれる。 その後もコメント数は伸び続け、100万を突破し最終的には実に113万9852という脅威的な数字を記録したようである。すごーい!

考えすぎだよ! 人気の秘密

ここまで盛り上がりっぷりを見てきたところで、続いては「けものフレンズ」の人気の理由を探っていきます。
ネット上でも様々な批評や考察をする記事、ブログなどが多数ありますが、前出のスタッフAにも聞いたところ「いろいろあるけど、このアニメはとにかく見るに限る!」とのことでしたので、軽くまとめる程度にしておきたいと思います。

欠落する語彙、そして退廃的すぎる世界観

まず「けものフレンズ」のムーブメントを熱心に追いかけている「ねとらぼ」の記事では、本作が抱えていた「大きな2つの爆弾」として、ひとつ目に「異常なまでに欠落した語彙」を挙げています。

「すごーい!」「おもしろーい!」「たーのしー!」「大丈夫ー!」

目に入るモノすべて(家とか木とか穴とかでも)「すごーい!」。どんなこと(滑るとか走るとか)でも「たーのしー!」。
他のフレンズ(ヒト化した動物たち)も、思考レベルは動物なので、ほとんどセリフは変わりません。「すごーい!」。彼女たち、本気で「すごい」と思っていて、比喩や形容をせずただただ「すごい!」と口から出る。フレンズたちは基本的に超絶前向きなので、この「すごーい!」は聞いていて多幸感を産みます。

前向きでひたすら純粋な「すごーい!」が脳に染み渡って多幸感を生む…このことがひとつめの「爆弾」。もうひとつの爆弾には「退廃的すぎる世界観」が挙げられていて、これが考察好きのアニメファンの心を捉えている、ということを記事から読むことができます。
特に「見ているだけで知能が落ちる」といわれている「すごーい!」「たーのしー!」といった登場キャラクターたちのセリフ、通称「フレンズ語」に謎の中毒性があることを複数の記事が指摘していて、これが大きな要因と言えそうです。

登場するキャラクターは「すごーい!」「たのしー!」といったセリフを連発、謎の魅力に中毒者が続出しているようだ。とりあえず多くの人が”フレンズ語”とでも言うべきか「すごーい!」「たのしー!」「おもしろーい!」と発してビッグウェーブに乗るしかない! 状態になっていると思われる。

「キャバ嬢のトークに似ているからではないか」という説も

Twitterでは、
「けものフレンズはキャバ嬢の全肯定と一緒!」
「けものフレンズの語彙力、キャバ嬢の営業みたいだね。」
「どうりで集まるのが、おやじフレンズばっかなわけだ」
「つまりけものフレンズとキャバ狂いは紙一重なのか」
とキャバ嬢と近いのではないかという声が上がっている。

謎の多い舞台設定とゆるめのキャラたちとのギャップ

謎の生物の襲来などSFファンが好みそうな舞台設定と、かわいらしいキャラクター達のおだやかなやりとり、という不思議な組み合わせが好評を博しているもようだ。

この組み合わせのギャップは、はじめに取り上げたねとらぼの記事が指摘している「欠落する語彙、そして退廃的すぎる世界観」とほぼ同じことですが、スタッフAもこの二面性が人気の秘密だと分析しています。
「深夜アニメを見る人には、ざっと言って“頭を空っぽにして見たい派”と“考察したい派”の二種類の人たちがいて、両方を満足させられる作りになっているところが多くの人を魅了している要因じゃないですかね」

なお、スタッフAは「自分は圧倒的に前者」だといい、モデルとなった動物に沿って知能が足りてなさそうなキャラの言動が繰り広げられる場面が好きだといい、そんな場面で流れるBGMや気の抜けるSE(効果音)がお気に入りだそうで。ネットでは「IQが下がる」「IQが溶ける」と言われているこれら劇中の音も「フレンズ語」とともに中毒性を高めている要因かもしれませんね。

さらにスタッフAは、「IQが下がる」ほのぼのパートに「IQが回復する」と言われる舞台設定を示唆する要素がいい具合に散りばめられていて、いかに頭空っぽにして見ていても不穏さを感じることができ、特に後半になるとエンディングに不穏な“引き”をあえて持ってくることで視聴者に「一週間待てない!」と思わせる作りにしている点なども人気の秘密として挙げています。

東京大学研究者が語る大ヒットの理由

人気の秘密に迫ってきたところで、東京大学の研究者が「ネコ耳文化」と「ケモノ文化」の観点から分析しているという、興味深いインタビュー記事を最後に紹介しておきます。非常に長文ですので、じっくりとお読みください。

キャラクターのモデルになった動物たちも人気に

「けものフレンズ」の人気が現実世界にも影響を及ぼしているようです。各キャラクターのモデルになったリアルの動物を見るため、ファンたちがこぞって動物園に足を運んでいるといいます。

SNS上には、「動物園に行って来た」という投稿が多くみられ、2月15日放送のNHK「ニュースチェック11」では、その日のトレンドワードとして「動物園」が取り上げられた。

上野動物園・多摩動物公園・葛西臨海水族園・井の頭自然文化園の公式サイトのTwitterが「けものフレンズ」の世界観を考察し、その中で「どのような形であれ動物に関心をもっていただけることは嬉しい」としています。

ファン有志やWalkerplusも「会える動物園リスト」を作成

サーバルは、けものフレンズで主要キャラクターを務めておりファンも多い。最近は有志がサーバルを見学できる全国の動物園のリストを作成、公開し、多くの人が実際に足を運ぶなど、すでに社会現象化のはしりのような状況も見られる。
ウォーカープラスでは、本作品の公式ホームページで2017年2月20日時点で掲載されている登場キャラクターの“元ネタ”動物を見ることができる動物園・水族館を調査した。

“生ける廃墟”と話題になった「ピエリ守山」内の動物園も話題に

かつて営業する店舗が次々と減っていき「生ける廃墟」と呼ばれた滋賀県のショッピングモール「ピエリ守山」。ここにある室内型の動物園「めっちゃさわれる動物園」もTwitter上で注目を集めています。

日本初ショッピングモール内本格動物園を謳う「めっちゃさわれる動物園」に、現在人気爆発中のアニメ『けものフレンズ』の主要キャラであるサーバルちゃんのモデルのサーバルをはじめ、ハシビロコウ等もいるということで「ピエリ守山はジャパリパークだった」という意見がSNSで出ているとのこと。かつては、”廃墟”と呼ばれるくらいに人が少なかったというのも共通点らしい。

最終回直前、衝撃の第11話に“フレンズ”たちが震撼

「IQが全く下がらない」衝撃の展開

最終回を前にした第11話が「IQが全く下がらない」シリアス要素満載の展開で“フレンズ”たちに衝撃を与え、大きな話題となっています。

3月21日深夜、現在大人気のアニメ「けものフレンズ」の第11話『せるりあん』が放送された。最終回を前に、その内容に衝撃を受けた方も多かったようで、深夜ながらSNSはそれこそ「ドッタンバッタン大騒ぎ」といった感も。

放送直後のTwitterのトレンドは「けものフレンズ」関連のワードで埋め尽くされました。

ニコ生の第11話、アクセス集中で阿鼻叫喚

上記のような前評判もあったせいか、3月23日23時からニコニコ生放送で配信された第11話にアクセスが殺到。「アクセスが集中しております」とのメッセージが表示され、視聴できないユーザーが続出し、結局、再放送されることになりました。この騒ぎはIT系メディアだけでなく、スポニチアネックスも報じていることからも騒動の大きさや作品への注目度の高さを物語っているといえるでしょう。

その影響は大きく、ニコニコ動画で無料公開されている「けもフレ」1話にフレンズが集まるといった現象も起きました。それだけに今回の再放送決定には、安堵(あんど)と喜びの声があがっています。

“11話ショック”で旅館休業!?

11話の内容にショックを受けた大分県の旅館「つるや隠宅」が公式twitterで最終回の前日となる27日を休業と宣言する事態に。そして本当に休業してしまいました。

しかし後半になり「ああああああああ!!!サーバルちゃんがあああああああああ!!!!!」からの「泣きそう…」と感情を揺さぶられ、「最終話の内容によっては宿泊予約が入ってない日を休館にして寝込む可能性まであります」とまさかの“おやすみ宣言”をツイート。そしてその約10分後、「最後の希望であるPPP予告までもがパークの危機により奪われてしまった為、来週3月27日月曜日は休館とさせていただきます。ご了承下さい」と、本当に予約のない日をお休みにする強硬手段へ。でもその気持ち分かるな~……。

同旅館に聞いてみたところ、ショックによる休館について「もともと27日以降どこかで休みを作ろうと思ってはいましたが、半分は事実です」ということで、11話の展開が決断の引き金になったのは間違いない様子でした。

ニコ生「一挙放送」で史上最多コメント数を達成

ニコニコ生放送で3月25日に配信された振り返り一挙放送で、「ニコニコアニメスペシャル」歴代のトップを軽く上回る史上最多コメント数を達成しました。この分だと最終回ではどうなることやら…。

配信終了時点でコメント数が270万を突破し、これまで歴代1位だった「魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)」日台同時一挙放送(2011年6月配信)の189万を大きく超えて一気にトップに。3位が「ラブライブ!2期」全13話一挙放送(2014年8月配信)の152万で、今回の「270万」という数字がいかにものすごかったかがうかがえます。

「事前に期待薄だったのに第1話がすごくて話題に」といったアニメ作品はよく聞きますが、「第1話の評判が芳しくないのに徐々に盛り上がる」というのは異例といえます。そんな異色のアニメ「けものフレンズ」も、間もなく最終回。ネタ要素も含めて盛り上がっていた本作ですが、第11話によって「冗談抜きでガチの名作」「10年に一度の名作」との声も出ています。
「かばんちゃん」の正体、フレンズたちやジャパリパークをはじめとした舞台設定の背景、といった気になる謎が残り1話でどう明かされるのか。さらに注目を集めそうです。