特集2017年3月19日更新

大人も子どもも!様々な「習い事」

英会話などスキルアップに役立つものから純粋に趣味と楽しむものまで、世の中には様々な「習い事」があります。子どもの将来のためのものから、最近は大人も習い事をする人も少なくありません。そんな昨今の「習い事」事情を大紹介します。

最近は大人もやってる?「習い事」

社会人の「習い事」経験者はどのくらい?

英会話のGABA調査によると社会人になってから習い事を経験した人は女性で7割を超える結果となっています。ただ、内容を見ると「フィットネス・ジム」も含まれていて、何をもって「習い事」とするか、という定義付けでもこの数値は変わるかもしれません。

女性の7割が「社会人になって習いごとを経験」
英会話のGABAが2015年3月に行った調査によれば、社会人になって習いごとやスキルアップに取り組んだとした女性はなんと75.2%。男性の57.2%をはるかに上回っています。また、習いごとの中で「英語・英会話」に取り組んだとした女性は23.9%。「フィットネス・ジム」、「ワード・エクセル・パワーポイント」に次ぐ3番目に多い結果となっています。

一方で「しらべぇ」の調査によると、「習い事」をしている人は平均で6人に1人、という結果が出ています。

結果、習いごとをしている人の割合は全体で15.9%。ほとんどの大人たちは習いごとをしていないようだ。しかし男女別で見ると、6.9ポイント差で女性の方が何かを習っている傾向にあることがわかる。
習いごと言っても、ありふれた趣味から、学習意欲を刺激するもの、仕事に関係、資格取得を目指したものと様々だ。だが、街中にあるカルチャーセンターの案内を見ると、女性向けの講座をたくさん開設しているのがよく見受けられる。

「習い事」をするとモテる?出世する?

「しらべぇ」の同じ記事によると、「習い事」をする人は出世する、モテるという結果が出ているようです。

そうは言っても、習いごとに向かう意欲的な姿勢は、仕事やプライベートに良い影響を与えている面があることもわかっている。
どうやら「出世している・モテる傾向にある人」というのは、積極的に習いごとをしている人が多い。出世の有無で比べると、その差は約3倍である。

大人が「習い事」をする理由は?

上記の2つのアンケートでは、どちらも女性の方が習い事をする割合が多いようです。ではその目的はなんでしょうか。「ケイコとマナブ.net」が全国の20~34歳の働く女性518人を対象に行なった調査によると、「プライベートを充実させるため」や「仕事のため」が多く、「レベルアップ」や「将来に備えて」という理由の人も少なくないようです。

1位 プライベートを充実させるため(26.6%)
2位 仕事のため(25.5%)
3位 ストレス発散・気分転換のため(23.9%)
4位 教養・知識を深めるため(23.7%)
5位 レベルアップのため(21.4%)
6位 将来に備えるため(19.3%)
7位 就職・転職のため(15.1%)
8位 好きな事に没頭するため(14.1%)
9位 健康のため(13.7%)
10位 美容のため(9.3%)

習い事やってみたけど・・・「挫折した習い事」

興味があってはじめてみたのはいいけれど、やっぱり続けられず…という人もいるかも。「美レンジャー」が女性500人を対象にした「すぐ挫折してしまった習い事」のアンケート結果で1位になったのは…

■1位:料理教室(60人/12.0%)
挫折した習い事1位は、料理教室という結果に。女性なら誰でも「料理教室に通ってみようかな」と思うものですが、続けられている人は意外と少ない模様。もともと料理が趣味という人なら、学んだ分、実生活でも活かせるでしょうが、あまり料理をしなくてもよい環境の人も多いですし、そもそも外食中心の人には不向き。

実際にやってみると当初の熱意が続かなかったり、当初思っていたことと実際にやってみたこととのギャップがあったり、そもそも仕事や家事が忙しくて難しかったり…理由はいろいろありますよね。 上記の記事では、そんな人のために、「習い事を長~く続けるコツ3つ」についてもふれていますので「習い事したけど続かなかった」「興味はあるけど長続きするかどうか…」と悩んでいる方は読んでみては。

ちょっと変わった習い事

「習い事」で人気なのは仕事やプライベートの充実に直結する「英語」「資格もの」「フィットネス」「ヨガ」など。ただ、それ以外にも面白い習い事もあります。人とはちょっと違った習い事で、ライフスタイルを充実させたい方に、紹介します。

ハープ

美しい音色で、"楽器の女王"とも呼ばれるハープ。神話に出てくるような神秘的な造形と音色はおなじみですが、実際にやるとなると、ちょっと敷居が高そうに見えるかもしれません。ただ、演奏方法そのものは、意外とシンプルで初心者でもわかりやすいそうです。

今回、体験したのは、"楽器の女王"とも称されるハープ。優しく響く神々しい音色はもちろん、凛とした姿勢の演奏スタイルに憧れる人も多いと思います。ということで、国産で唯一のハープ・メーカーである「青山ハープ」が主催する教室に行ってきました。

ボルダリング

東京五輪の種目にも選ばれたボルダリング。壁埋め込まれた突起物をうまく使って、いかに早く、たくさんの壁を登れるかを競う競技ですが、手軽に出来てダイエットにもいいとあって、最近はあちこちにボルダリングジムがあるそうです。

 客層は20〜30代のサラリーマンがメインで、仕事帰りに寄る人が多いそう。しかし、なかには「夜は急な会合が入ることもあるので、昼休憩の合間に来る」(30代・IT関係)なんて人も。必要な荷物は、着替えと靴下のみなので、気軽に立ち寄れるのだ。
 初心者には、スタッフが丁寧に指導してくれる。動きやすい格好に着替え、25歳の女性記者がさっそくチャレンジ! スポーツが大の苦手で、できれば最小限の動作だけで生活していたいと思っているわたしにボルダリングはできるのだろうか……。

レゴ

子どもの頃に遊んだ「レゴブロック」。そのレゴを大人になってからも楽しみたい人向けの教室もあるんです。東京・お台場にあるレゴブロックの屋内型施設「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」では、「大人のレゴ教室」を毎月1回不定期で、平日の夜と毎月末の金曜日にも「大人のレゴナイト」を開催しています。 もちろん、子供向けのレゴ教室もあり、プログラミングの基本を学べたりもするので、お子さんにもおすすめです。

「大人のレゴナイト」では16時から、館内すべてのアトラクションを利用可能。子どもに人気のレゴ教室への参加もできる。東京スカイツリーや国技館など、東京の町並みを167万個のブロックで再現した巨大なジオラマ「ミニランド」、飛び出す3D映像に風や水しぶきが飛んでくる「4Dシネマ」、シューティングゲーム「キングダム・クエスト」、自分だけのスペシャルレースカーを組み立てる「レゴレーサー」など、大人でも楽しめるアトラクションが豊富にラインナップされている。

日本刀

某ゲームの影響で今、女性を中心に日本刀ブームが起きています。全国各地の博物館や美術、刀鍛冶の施設で日本刀の鑑賞会や、鍛冶の技術披露も開催されているのだそう。鑑賞マナーの問題もネットでは取り沙汰されているそうですが、日本刀をもっと知ってもらいたいという関係者の熱意もかなり高いようです。もともと日本刀は、日本が世界に誇る伝統工芸品ですから、趣味としてもかなり良いものだと思います。

 月に一度、刀を鑑賞するための初心者講座を開いているのですが、この数か月はずっと受付開始するとすぐ定員が埋まります」(刀剣博物館主任学芸員の久保恭子さん)
 刀剣の楽しみ方は、やはり現物を間近にみること。博物館や美術館の展示も悪くないが、ガラスケースごしではなく実際に手に取ると、その美しさのとりこになるという。とはいえ、他の美術品と違って扱いを誤ると怪我をするため、刀を鑑賞するための作法を学べる初心者講座が必要だ。前述の刀剣博物館だけでなく、全国各地で開催されている愛刀家による鑑賞会でも同じように作法を学べる場所がある。

空中ヨガ

習い事として女性に大人気のヨガ。最近はホットヨガやピラティスなど、様々なバリエーションも出てきたようで、その中のひとつ、「空中ヨガ」も紹介します。

空中ヨガといっても、初めから宙づりの大技をキメるわけではありません。ハンモックを利用し、ヨガマット上で全身を十分にならしてから、ハンモックに乗った技に入る2段階構成になっています。
結論からいえば、宙づりの大技は最後の締めにしかやりません。
クラスにもよりますが、初心者向けは7〜8割はハンモックを利用したマット上でのヨガになります。ということで、上半身のストレッチから。

香道

香木の香りを鑑賞したり、組み合わせて味わったりする「香道」。日本の伝統的な生活文化・精神文化でもあります。現在は和の文化として海外からも注目を集めています。専門店では、この香道の教室や講座なども行われているようです。

現在、同社店舗網の中核をなす「銀座 香十」は、国内外の流行文化の発信地、東京・銀座に店を構えて半世紀余。これまで薫香・香道具類を中心に扱う専門店として親しまれる一方、香道教室や文化講座の開催等、日本の香文化普及への取組みにおいても高い評価を集めてきました。

どじょうすくい踊り

ユーモラスなメイクと振り付けでかつては宴会芸の定番だった「どじょうすくい踊り」。最近だと写真のとおり、月9で桐谷美玲が披露していましたね。このどじょうすくいを学べる場所があるのです。下の記事は現地までいって名人に習ってきた方のレポートですが、東京都内をはじめとして、各地に教室があるようです。今、どじょうすくいを披露したら、1周回って大ウケするかも!?

 島根県の安来(やすぎ)に行って、どじょうすくいを習ってきました。
 どじょうすくいは、踊りの、どじょうすくいでして、手ぬぐいをほっかむりして、穴の空いた銭に紐をくくりつけ、紐を耳に引っ掛けて銭が鼻の頭にくるようにして、ザルを持って踊るあれです。
 どじょうすくいは、安来節にのって踊ります。安来といえばどじょうすくい、どじょうすくいといえば安来というくらいで、安来には、田んぼの真ん中に立派な安来節演芸館があり、まずは、そこに向かいました。

飾り巻き寿司

従来の巻き寿司から進化した、見た目がかわいくておいしい「飾り巻き寿司」。これをマスターすればパーティの人気者間違いなし?最近は「飾り巻き寿司インストラクター」なる資格も登場したそうで、下の記事は飾り巻き寿司教室の一例ですが、全国各地で教室が開かれているそうです。

巻き寿司を作ってみたら「想像してた出来上がりと違う」そんな思いをしたことはありませんか?
今回のJAFデーは、季節の絵柄をチャレンジする「飾り巻き寿司教室」を開催し、飾り巻き寿司1級の資格をもつインストラクターに上手に作るコツを教わります。
JAF福井支部では、本イベントの参加者を募集しています。

また、飾り巻き寿司ではなく本格的な寿司の握り技術を、働きながら学べる学校もあるそうです。

当校では、2010年より江戸前寿司の技術を習得するDiplomaコース(平日5日間×8週)、また、2011年からは働きながら学びたいというニーズに応えた日曜Diplomaコース(日曜日×40週)、加えて2013年からは、土曜Diplomaコース(土曜日×40週)を開講しております。
昨今、現職を続けながら、平日に学びたい、という声を受けることが増えてまいりました。
今回、そういった背景を踏まえ、Diplomaコース(平日8週ならびに土日40週)と同様の内容を、働きながらも無理なく通えるカリキュラムに改訂した「平日夜間Diplomaコース(平日週2日×30週)」を新設することを決定致しました。

最近の子どもはどんな習い事を?

子どもにさせたい「習い事」最近のトレンドは…

子供に通わせている習い事

現在、子どもに通わせている習い事を以下の中からお選びください」と尋ねると、1位は「スポーツ系」。2位は「楽器系」、3位は「英会話」と続きました。
「スポーツ系」は、水泳やサッカー、野球、体操、武道などと、さまざまな種類がありますね。「楽器系」はピアノやバイオリン、ギターなどでしょうか。7位には「プログラミング」というIT系も入っている

最近増えている「プログラミング系」

2016年にさせていた習い事ではプログラミング教室は最下位だったのにも関わらず、2016年に話題になった習い事では第3位、2017年にさせたい習い事では第1位となり、2020年から小学校でのプログラミング教育が必修化される動きから、話題になったと考えられます。

81%の子どもが習い事に

全体では81%の子どもが習い事を行っている
今回、博報堂こそだて家族研究所が発表した調査結果から、現状既に行われている習い事として「水泳教室」「通信教育、宅配教材」が特に多く、前者が31%、後者が29%という結果になっています。近年必要性が叫ばれることの増えた「英語教室」は5人に1人程度の結果が出ています。
「水泳教室」は男の子に多く、この他、男の子には体を動かす習い事が上位になっており、女の子においては「ピアノ、音楽教室」が最多の回答になりました。

えっこんなことまで?ちょっと変わった習い事

ロボット・プログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」

KOOVは大まかに3つの構造に分かれ、ブロックと電子パーツとプログラムの組み合わせでロボットが動きます。ブロックはレゴのようにシンプルで7種類あり、ロボットの形を作るのは想像力次第で自由自在です。電子パーツはモーターやLEDやセンサーで、色々な機能をつけられます。それにPCないしiPadにインストールしたアプリから、プログラミングによって動きの細かな指示を設定して、ロボットに転送することで様々なアクションが可能です。

キュベット(Cubetto)

キュベットはあえて機械らしさを取り除いています。開発者のヤコブ氏によると「幼い子供の親はデジタル機器をあまり使わせたくないと思っている」とのこと。アナログなブロック遊びから「概念」としてプログラムを覚える、というのが狙いだそうで、他のおもちゃと並べていて、子供が選択肢のひとつとして自然に手にとれるようになっています。ぱっと見ても、プログラムを勉強するおもちゃには見えません。

アフタースクールモデル「レゴクラス」

 2017年の取組みとしては、車輪や歯車、てこの原理など身近なものを組み立てて、科学を応用した創造力と問題解決力を身に付ける「ワールドサイエンス」と、簡単なプログラミングでレゴブロックでできたモデルを動かし、論理的な思考力や観察力や表現力を養う「コードクリエイター」の2つのカリキュラムを中心に展開する。

習い事させるママの苦労

「習い事」いくらかかる?

総教育費に関して、1千万円以上かかると回答した人がおよそ20%を占めるほど多いが、全体的に金額にばらつきが出ており、総教育費について考えたことがないという回答も目立っています。
勉強以外の習い事については、行っていないという回答が目立ち、年齢が上がるにつれてその割合が大きくなっていく様子が見られます。

「習い事」めぐり親と子どもでギャップも…

「親御さんは、ついこんな理由で習い事をさせようとしていませんか? 例えば、“運動が苦手だからサッカー教室に通わせよう!”“勉強が苦手だけど、塾に行ったらできるようになるだろう”“落ち着きがないから、お習字を習わせて落ち着かせよう”など。これらは、正直おススメしない理由ばかりです。なぜなら、これは“克服してほしい”という親の一方的な都合であって、子どもはきっとつらい思いをするからです」(立石さん 以下同)

「習い事」には自分(や、子ども)のスキルアップに役立つ「目的系」、フィットネス・ヨガなどシェイアップにつながる「手段系」、純粋に趣味として人生の充実に役立つ「お楽しみ系」様々あると思います。 どういったものであれ、できれば長続きできるような、自分にあった「習い事」がみつかるといいですね。