「マラソン王国ニッポン」復活の足がかりをつかめるか そしてスポーツの祭典は閉幕へ

（写真）スポニチアネックス

8月22日（日本時間21日20時30分～22日11時00分）の見どころ。
日本史上最多となるメダルラッシュに沸いたリオ五輪もいよいよ最終日を迎える。
夏季五輪最終日の華と言われる男子マラソンには、日本から佐々木悟、北島寿典、石川末広の3人が出場。近年、日本のマラソン界は低迷が指摘され、今回も日本陸連が選考前に設定した記録（2時間6分30秒）をクリアする選手が1人もいないという苦しい状況だが、かつて“お家芸”と言われた日本マラソン復活の糸口をつかむ走りに期待したい。

自転車・マウンテンバイクの男子には、アジア選手権で8連覇中の山本幸平が登場。世界の壁は厚いが、本人も目標としている8位入賞を果たせるかに注目だ。

新体操は団体決勝が行われ、ロンドン大会7位入賞の日本が初のメダルを狙う。「フェアリージャパン」として長期のロシア合宿を行い、ギリギリの7月まで代表選考を持ち越してようやく選ばれた5人が、メダルを目指して演技を行う。

バスケットボール男子決勝の注目は、1次リーグは苦戦しながらも決勝トーナメントでは本来の強さを見せているアメリカの連覇。準決勝では過去2大会で決勝を争ったスペインとの戦いを制し、チームとして74連勝、五輪では24連勝と勢いが止まらない“ドリームチーム”が五輪3連覇を目指す。決勝の相手は1次リーグでアメリカを3点差まで追い詰めたセルビアだけに好ゲームが期待できる。また、3位決定戦ではオーストラリア対スペインが行われる。

ハンドボール男子は決勝のデンマーク対フランス、3位決定戦のポーランド対ドイツが行われる。決勝は、五輪2連覇中で昨年の世界選手権でも金メダルを獲得した“大本命”フランスに、近年力を上げてきたデンマークが挑む形となる。デンマークは現代ハンドボール発祥の地とされ、ハンドボールを愛してやまない国民に男子初の金メダルをもたらすことができるか。
また、日本時間8時からは閉会式が行われ、19日間にわたって繰り広げられたスポーツの祭典に幕が降りる。2020年に次の五輪を開催する日本からは、開催地東京の小池百合子知事と安倍晋三首相が出席する予定。開会式と違って、すべての戦いを終えた選手たちのリラックスした表情や、国や地域、言葉、競技の枠を超えた交流の様子などにも注目したい。

8月21日（日）18:00～の競技一覧

陸上

陸上の最後を飾る男子マラソンに、昨年の福岡国際で日本勢トップの3位だった佐々木悟、3月のびわ湖毎日で日本勢トップの2位に入った北島寿典、同レースで4位の石川末広が出場する。

注目選手
佐々木悟	北島寿典	石川末広

自転車・マウンテンバイク

3度目の五輪出場となる山本幸平が出場。先月開催された全日本選手権でもコンディション不調ながら圧勝した日本の第一人者が入賞を目指す。

注目選手
山本幸平