特集2017年7月21日更新

みんなストレスたまってる?多発する機内トラブル

記憶に新しい、定員超過の乗客を血まみれにして“排除”したユナイテッド航空のトラブルは、世界的なニュースとなりました。それ以外にも、航空機内でのトラブルが目につきます。航空会社に非のあるもの、逆に乗客に非のあるもの、どちらも悪いもの…様々な例を集めてみました。

「航空会社側に非」の例

乗客を血まみれにして引きずり降ろす

ユナイテッド航空の機内で乗客によって撮影された動画が瞬く間に拡散。現時点で2400万回も再生されています。

「オーバーブッキング」で無理やり

投稿された動画には、乗客の男性1人が座席から無理やり引きずり出されて、仰向けの状態で通路を引きずられていく様子が映っている。報道によると、4月9日夜の離陸前に、定員がオーバーしていることがわかり、ホテル代など補償金を支払う代わりに、別の便の振り替えに応じる乗客を募ったが、誰も応じなかった。
そのため、ユナイテッド航空が乗客4人を選んだうえで、機内から降りるよう求めた。だが、男性1人が拒否したことから、同社は、米運輸省の手順にしたがって、警察官を呼んで、その乗客を無理やり引きずり降ろすことにしたたということだ。

オーバーブッキングは「従業員の移動のため」で炎上

ショッキングな動画もさることながら、オーバーブッキングが「従業員の移動のため」だったこと、日曜の夕方というラッシュ時だったにも関わらずたった1000ドル(約11万円)の補償しか提示しなかった「どケチ具合」を『ニューヨークタイムス The New York Times』など各メディアが指摘したことでさらに炎上。

「上から目線」な対応も炎上に油を注ぐ結果に

ユナイテッド航空でCEOを務めるOscar Munoz氏は、従業員に対して送ったメールにて「乗務員から降機を頼まれた乗客はだんだん声を荒げ、より挙動不審で好戦的になっていった」としています。
そして今回のメールでは従業員の手続きに問題はなく、「私は常に従業員の味方です」と綴っています。

支払い済みの子供の座席をほかの客に譲らせる

ヒューストンでの乗り継ぎを済ませて離陸を待っていると、タイゾーくんの座席番号と同じチケットを持った男性を伴って、フライトアテンダントがやってきた。彼女はあろうことか、タイゾーくんの席をその男性に案内したのだ。
ヤマウチさんは子どもの分の席も購入してある、と説明したが、この男性は「空席待ちでここが取れたんだ」と言い張り、無理矢理ヤマウチさんの隣に座ってきたという。彼女はしかたなくタイゾーくんを膝に乗せたまま、3時間半のフライトを耐えなければならなかった。

ユナイテッド航空職員が客のパスポートを取り上げ搭乗券を破る

全仏オープンテニスの女子シングルスでベスト32入りした中国の張帥(ジャン・シュアイ)が8日、パリから米国行きのユナイテッド航空機に搭乗しようとしたところ、同社の女性職員にラケットバッグとパスポートを取り上げられた上、搭乗券を破られたという。

デルタ航空職員が客のパスポートを奪って投げつける

騒ぎはLA空港で韓国人家族がデルタ航空便に搭乗する際に起きた。最初に搭乗手続きを終えた60代の父親は、残りの家族とともに搭乗しようと飛行機の搭乗口で後から来る家族を待っていた。すると、「搭乗するように」との指示に即座に従わなかったとして、デルタ航空の従業員が父親の搭乗券とパスポートを奪い、地面に投げつけたという。

「乗客側に非の」例

「子供にテレビは見せたくない」で遅延

とあるユダヤ人の男性のある行動によって飛行機が1時間以上も遅延する事態となっていまいました。
飛行機に乗る際には、飛行中の安全を確保するために動画が流れてきます。
これを見て確認することで、飛行中に万が一が起きた場合乗客は身の安全を確保することができます。
しかし、ユダヤ人の男性が乗務員に向かってこんな一言を発したのです。

「子供にテレビは見せたくない。」
宗教的観点から、飛行中にテレビや映画を見せることは教えや慣習に反していると主張したのです。

全日空機内で客が殴り合い CAの対応を海外が絶賛

全日空機の出発前の機内で発生した乗客同士のトラブルは殴り合いのけんかの末、酒に酔った40代の米国籍の男が逮捕されました。身体を張って対応した女性客室乗務員に、海外のメディアが絶賛しているようです。

『CNN』『NBC』をはじめとする海外メディアは、「身体を張ってけんかを阻止しようとした客室乗務員は非常に勇敢である。スタッフの対応は適切であった」と絶賛している。

いきなり非常口に突進して開けようとした男

2度目にトイレから出てきた2分後、いきなり飛行機前方にある非常口に突進しそのドアを開けようとしたという。
驚いた女性客室乗務員2人がハデックの背後から掴みかかったものの押し返され、ハデックはうち1人の顔を2度ほど殴打、さらに助けに入った乗客の頭をデザートワインのボトルで殴るなどその暴力はますますエスカレートしていった。

どっちに非?判断が難しい例

乗務員がベビーカーを没収してママ号泣

ユナイテッド航空の騒動が収まらない中、4月21日にはアメリカン航空機内でトラブルが発生しました。

この動画は機内でベビーカーを没収された母親が中心人物である。ベビーカーを取り上げられた理由については不明だが、まだ乳幼児の域を出ない赤ちゃんを連れていることがわかる。
母親は泣きながら乗務員に抗議しているが、屈強な男性職員をはじめとする乗務員たちは一向に母親の意見を受け入れようとしない。それを見かねた数人の乗客たちが、乗務員に抗議……中にはかなりエキサイトしている様子も収められている。

「母親のほうが悪い」という声も

動画だけを見ると「乗務員ひどすぎ」という感じですが、同乗していた搭乗客の証言から動画からは分かりえない事実が判明していくと、「母親のほうが悪い」という声もあがり始めたようです。
詳しい状況は下の記事をご覧ください。

乗客を排除しようとして、さらなるトラブル

ブリティッシュ・エアラインの機内で体調の悪くなった乗客が、許可なくファーストクラスの席に座ったところCAが席に戻るように注意。これを拒否したため手足を紐で縛り、手錠をかけてエコノミーに連れ戻し、さらに緊急着陸した小さな島に置き去りにされたとのこと。
ことの発端は乗客の行動ですが、それに対する機内スタッフの行動に非難が集まっているようです。

ブリティッシュ・エアウェイズ側によると「CAが予約した席に戻るように再三注意したにもかかわらず、バントゥさんは拒否し続けた。さらにCAに暴言を吐き他の乗客に迷惑を引き起こした」ことから、CAらは最後の手段としてバントゥさんを抑え込み、手足や肩、首などを紐で縛ると手錠を掛けてエコノミーの座席に連れ戻したという。
手足を拘束されたまま尿意を催した様子のバントゥさんを見て、隣の席に座っていたヨークシャー州在住の女性実業家ジョイ・ストーニーさん(40歳)はCAを呼びバントゥさんのことを擁護した。CAはパイロットを呼んだためにストーニーさんは「私がこの人をトイレにエスコートするので、トイレに行かせてあげて」と頼むと、「排便したければ座席にすればいい」という返答だったそうだ。

機内のハプニングちょっといい話

機長がとった行動に称賛の声

出発が遅れた飛行機の機長のアナウンスが称賛されています。

済州の空港で19日午後、ソウルに向かう飛行機の出発が1時間遅れ、乗客から不満の声が相次いだ。すると、機長はマイクを手に取り、「より多くの乗客を乗せようと220席もの座席を用意しました。乗客を乗せるにも長い時間がかかり、降ろすにも長い時間がかかるため、予定の時間に間に合わせられなかった」と、航空会社のミスと出発時間が遅れた理由を正直に説明した。その上で「全ての責任を担う私、機長のミスです。私が謝罪いたします。飛行機は現在、最大速度で向かっています」と心から謝罪した。3分におよんだ放送の最後、機長は「謝罪している乗務員らを温かい目で見ていただきたい。迅速かつ安全に目的地にお連れします」との言葉で締めくくったという。
運航上のトラブルにより乗客に不便が生じても、航空会社が形式的な対応をして済ませるケースが多いため、機長による思いがけない“良心的な告白”は乗客らの心を動かし、すぐに騒動が収まったという。

遅延に文句一つ言わなかった中国人

何事にも一言多い?中国人ですが、今回の件では文句が出なかったそう。その理由は…

7日午後、中国東方航空は支援を求める電話を受けた。浙江省杭州市で心臓の臓器提供手術が行われる。速やかに移植希望者がいる湖北省武漢市まで送らなければならないが、手術終了後にはもう航空便はない。離陸時間を遅らせることはできないだろうか、との頼みだった。
連絡を受けた東方航空は出発を遅らせることを決めた。中国では航空便が遅れると乗客が騒ぎ出すなどのトラブルが起きることが多い。だがこの日、147人の乗客は誰一人として文句を言うことはなかったという。

ええっ!?機内で起きた仰天ハプニング

燃料がドボドボ漏れまくり…乗客が警告

米ニュースサイト『FOX 13』によると、搭乗機の中心部辺りの席に座っていたレイチェルさんが外を見ると……なんと左翼から燃料がドボドボと大量に流れ出ていたというではないか。
何事かと驚いたレイチェルさんは、搭乗機の乗務員だけでなく、外で勤務している空港従業員も全く気づく気配を見せていなかったことから危機を察知。彼女の夫が添乗員に警告すると、乗務員はコクピットに飛んで行きパイロットに事情を説明したところ、直ちにエンジンが停止したのだという。

サソリに刺される

リチャードさんは昼食時に頭上の棚から何かが落ちて来たことを感じた。頭を触って手に取ってみたリチャードさんはすぐにサソリだと気付き、刺されないようにと尻尾を掴んだ。隣の席にいたメキシコ人男性に「サソリですよ。危険ですから」と伝えられたリチャードさんは、サソリを一旦食事用のプレートに落としたものの、再び掴もうとした時に親指の爪のあたりをサソリに刺されてしまった。

「安全祈願」でエンジンにコイン投げ込んだら…

広州市(広東省)行き南方航空CZ380便についてタラップでの搭乗が始まったところ、80歳の女が飛行機のエンジンに向かっていきなり9枚のコインを投げた。8枚は的を外れたが1枚がエンジンの中に吸い込まれた。
同空港の警察がすぐにこの女の身柄を拘束したが、取り調べに対しては「コインを投げ入れると幸運になると思って」などと話したという。

空港がスーツケースだらけに

ノルウェーの首都にあるオスロ空港で起きたハプニング。荷物を検査するX線装置が故障、結果荷物を検査できないため飛行機にも搭載不可能。結果乗客だけ出発し荷物は飛行場にあふれたまま取り残されてしまったのだそうです。

29日のオスロ空港の利用者は約9万人だったもよう。うち被害に遭った人の数は把握できていないものの、クリステンセン氏は「全空港のチェックインカウンターやセキュリティチェック前に生じた長蛇の列などにより、荷物を持たないまま出発する羽目になったり、フライトの延期を余儀なくされた乗客はかなりの数に上るのではないか」と話している。

航空業とは単なる運輸業でありサービス業ではない、と思っているかは定かではありませんが、最近はこの手のトラブルがとにかく目につきますね。格安航空機の登場による運賃値下げ競争で質の低下が原因かと思いきや、特にアメリカに関して言うと大手の航空会社による寡占状態のため、サービス面で競い合う必要があまりなくなった、という事情があるようです。また、利益追求のためにとにかくコストカットでスタッフの質も下がり、乗客はとにかく乗せられるだけ乗せる、そんな航空会社の態度に乗客の積もり積もった不満が爆発しはじめたのかもしれません。時間は定刻をしっかり守り、寝ている間にそっとブランケットをかける…そういったホスピタリティはあまり期待しないほうがいいかもしれません。そのほうが不満をためず、余計なトラブルを招かずにすむかもしれませんね。